孤真流

孤真流

「What?」と思われること間違いないお話です。
意味が分からないから理解しようと脳が働く。
あなたは理解できるかな。さぁレッツ脳の活性化。

名前

孤真流という生き物は、名前の通り困る奴である。孤独に信じず流されず。これが孤真流の名前の由来だと言う。奴は基本的に明るいが、ふとした瞬間にとても暗くなってしまう。どうやら奴は、自分が誰からも愛されていない、本当はどいつもこいつも私が嫌いなのだと思い込んでいるらしい。なので奴は友達に「人間不信」,「疑心暗鬼」と言われたらしい。周りから見ればそう見えるのだろう。けれど奴はそうは思っていないらしい。人間は信じていいもんじゃない。そう思っている。奴がこうなってしまったのは、小学三年生の頃だった。その頃はいじめが流行ったそうで、道徳心があった奴は当然の事ながらいじめられる側になったそうだ。突然腹を殴られたり、黒板の前に立たされ1時間ずっと悪口を言われたり、先生に助けを求めても助けてもらえなかったり、友達だった人がいじめる側になってしまったり、奴はそこまで酷くないと言ったが、元々傷つきやすい性格だったため、トラウマになってしまったらしい。でも悪いのは相手ではなく自分だと奴は言う。自分が弱いからだ、自分が嫌な奴だから、と自分を責めている。とてもかわいそうな奴だ。奴は木になりたいと言う。木は悪い物を良い物に変えるし、人々が生きていく上で必要な物だから、と光のない目をして言う。奴は必要とされたいらしい。自分は何かを与える人間になりたいのに、誰からも求められない。だから悲しいの。そう言って奴はまた寒くて暗い心の底に沈んでいく。

___彼女の心はいつまで保つのだろうか。

孤真流

「奈」という漢字は「国」という意味もあるらしいです。あるエッセイに愛奈という主人公が登場するのですが、名前の由来は「国を愛する」だそうです。私の名前は「国を壊す」という意味になりますね。…国というのは私の国、「心」という意味ですよ。決して日本ではないです。

孤真流

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-03

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