くるり、くるくる

 母はくるくるよく動く。

 幼い私はいつも背中にせおわれて。

 その重しをものともせずに

 母はくるくるよく働いた。

 私の視界もくるくるまわり

 いつしかすっかり夢の中。


 夢の中でも、くるくる、くるり。

くるり、くるくる

くるり、くるくる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-04-23

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