私の哀の感情
悲しくて涙を流す、誰しもが経験があるのではないでしょうか。
泣きたいとき、泣けないとき。そんな時の気持ちを書いた短編です。
ただ静かに、そっと。
夜、布団に入って眠りにつく。
その過程のひとつに、必ず涙が含まれている。
愛用のクッションをきつく、きつく抱き締めた。
流れ出る涙を、声を、クッションに押し付けた。
どんなに押し殺しても漏れてしまうその声は、気づけば大きく大きくなっていく。
朝は必ず。
泣けば泣くほど悲しさは募る一方。
泣き止む気配などしないその涙は、私の心と反射して頬に伝い落ちていく。
嗚咽と共に流れる言葉と共に、わたしはいつの間にか夜の闇に溶け込んでいった。
軽快な音楽が鳴り響く。
時計の針は7時を指している。
ああ今日も始まる。新しい朝。
今日も、明日も。わたしは泣き続ける。
それは私の哀の感情からくる哀しみなのだから。
END
私の哀の感情
閲覧ありがとうございました。
これは実際に私が辛く、苦しいことがあった時に書き記したものです。
本当にこんな感じでした(笑)
「辛い時は人に甘えろ」と叱られていたものです。