愛とか恋とか
部屋一杯に流れる君お気に入りの曲を耳に打ち込まれながら僕は呟く。
「リハーサル、そしてホログラム、気がつけば銀色飛行船。何度もSecret of my heartを繰り返して、そして曖昧劣情lover。」
どこに君の本心が有るの?
それが引き金だった。僕の恋の。
約束は果たされない。彼女は別のあいつのものだ、なんてどうしたって納得できない。
「君は君の事を愛してくれないようなやつが好きなんだよいつだって。」
『好きだ、好きなんだよ愛してる』
何度でも壊れたように頭のなかで響く音を繰り返す。何てことのない作業。
「何が今の君のお気に入り?」
愛とか恋とか