純愛のクノイチ

才蔵×鈴蘭です

注意
①独自設定あり
②裸表現あり

これでもR-18作品ではありません。

―才蔵と鈴蘭の共通点―
①同じ水属性反射
②ほぼ同じ時期にボックスにやってきた。
―才蔵と鈴蘭の相違点―
才蔵は誰とも交わろうとしない。
鈴蘭は積極的に交わろうとする。

そんな才蔵が、鈴蘭に恋をする話――――

羅刹「おのれ………おのれぇぇぇぇぇ………!!!」

いつものようにクエストを終わらせた才蔵達が帰ってきた。

私「よくやったみんな! 特に才蔵!あそこでアレ決めるなんて………」

才蔵「主、私には褒め言葉はいりません。」

私「え」

才蔵「褒めるのであれば他の人を褒めてください。それで周りの士気が上がるならそれでいいです。 では、これで。」

そういうと才蔵は一瞬でその場からいなくなった。才蔵がいなくなったのを見て、私はため息を漏らした。

私「うーん…… 才蔵ってなんであんなに笑わないんだろ?」

上杉「恐らくですが、彼女は忍だからではないでしょうか? 彼女は忍として育てられてきたとしたら、褒め言葉は余計なものと教わってきたと思います。」

私「そっか……シュリやツナデとかとは全然違うなー……」

一方才蔵は自室に戻ろうとしていた。すると偶然、ユグドラシル達に出くわした。

ユグドラシル「あ、才蔵ちゃん! ご飯食べた?」

才蔵「いえ、食事はしておりませんが何か?」

ユグドラシル「そっか、じゃあユグ達とご飯食べに行こう!」

才蔵「お断りします。空腹ではないので。」

ユグドラシル「? なんで? 頑張ってきたんでしょ?おなか空いてるはずだよ!」

才蔵「忍は最低限の食事しかしません。 私に構わずどうぞ。」

そう言って才蔵は再びいなくなってしまった。

ポルターガイスト「ユグちゃん行こう。 おなか減ってないならそれでいいじゃん。」

ギガマンティス「ポルターガイストの言う通りだ。 行くぞ。」

ユグドラシル「うん………」

そして才蔵はロビーに来て、ある人物を見ていた。それは鈴蘭であった。彼は才蔵に気付かず読書をしてきた。そこに清盛が通りかかった。

清盛「お、鈴蘭じゃないか。 何読んでるんだ?」

鈴蘭「あ、清盛さんこんにちは。 短編小説です。」

清盛「へぇー…… よく分からんけど、読書って面白いのか?」

鈴蘭「はい、様々な種類があって面白いですよ。 中には軍法書もあるし、もし良かったら貸しましょうか?」

清盛「ソイツは面白そうだな。 じゃあ今度貸してくれよ。」

鈴蘭「分かりました。」

実は才蔵は鈴蘭に恋心を抱いていた。しかしその感情をどうやって鈴蘭に知らせたらいいか分からなかった。そこで才蔵は知ってる限りの事を試してみる事にした。
その夜、鈴蘭が自室で寝ていると、何かが自分のベットの上に乗ってきた。目を開けてみると、そこには才蔵がいた。

鈴蘭「うわっ!? 才蔵さん!?」

才蔵「鈴蘭さん、誰か殺してほしい人はいますか?」

鈴蘭「え?いきなり何を………」

才蔵「私が全員殺します。 誰が相手でも、鈴蘭さんが望むなら殺しに行きます。」

鈴蘭「そんな!僕は………」

才蔵「そうですか。 でしたら………」

すると才蔵は着物を脱ぎ、さらしも解いて全裸になった。そして鈴蘭の手を取り、自分の胸元に当てた。

才蔵「お好きにどうぞ。 あなたにこの身体差し上げます。」

鈴蘭「ちょっ……ちょっと待ってください!」

才蔵の行動を見ていて、とうとう鈴蘭は我慢の限界にきた。

鈴蘭「いい加減にしてください! 僕は殺してほしい人なんて誰もいないし、女性の身体になんて興味ありません! だいたい、いきなり人の部屋に入り込んで何がしたいんですか!?」

すると才蔵は泣き出してしまった。声は出さなかった。ただ口を閉じたまま泣き出してしまった。それを見た鈴蘭は才蔵を毛布で包んだ。

才蔵「では………どうすればいいんですか? 私はあなたの事が好きなのに……どうやってそれを行動に移せばいいんですか……?」

鈴蘭「! ………………でしたら、[笑って]ください。」

才蔵「?」

鈴蘭「僕は笑っている女性のことが好きです。ですから、才蔵さんも笑ってください。 無理に笑おうとしなくてもいいんです。今すぐ笑わなくてもいいんです。 少しずつ、笑顔が素敵な女性になってください。」

才蔵「……………はい。」

その日から、才蔵は変わった。

才蔵「邪魔よ……… ストライクショット。」

上杉「才蔵さん!今の術、お見事です!」

才蔵「………はい。ありがとうございます。」

才蔵は少し笑うようになった。微笑み程度ではあるが、それでも以前のような冷たい目はしなくなっていた。
そして、もう1つの変化は鈴蘭とよく一緒にいることだ。

鈴蘭「才蔵さん、周りを警戒しなくても大丈夫ですよ。」

才蔵「そうですか。しかし、いつ敵がくるか……」

鈴蘭「大丈夫です。 いざという時は才蔵さんは僕が守りますから。」

才蔵「………ありがとうございます。」

こうして、霧隠才蔵は笑う事を覚えたのであった。


END

純愛のクノイチ

オマケ

鈴蘭「才蔵さんってコケンチーの声マネうまいですね。」

才蔵「ありがとうございます。 他にレチリードやスルトもできます。 あと、最近覚えたものですが………」

才蔵『はぁ……はぁ……♡ 鈴蘭さぁん……♡ もっと……♡』

鈴蘭「!?」

才蔵『[男性と絡む女性]です。どうでしたか?』

鈴蘭「封印してください。」

純愛のクノイチ

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-08

Copyrighted
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