三国志 前編

私は三国志がとても好きで映画レットクリフも見させて頂きました。今回私は官渡の戦いについて書きたいと思います。

今から約2000年前中国大陸で男たちの壮絶な戦いが繰り広げられ、黄巾の乱を境に、国は乱れた。

(前編)建安四年西暦199年孫策はこの世を去り弟孫権が後を継いだ。孫権は北方を抑える曹操との関係を重視し、共に曹操を討とうと袁紹が求めていた同盟の誘いには乗らなかった。
翌建安五年西暦200年袁紹は70万の大軍を率いて曹操討伐に向かった。これが赤壁の戦い(レッドクリフ)の次に有名な官渡の戦いの始まりである。

(天気晴れ。場所大地。)

(袁紹)フン、おのれ孫権め、折角の同盟を無にしおって。
(伝令)報告、曹操が七万の兵で官渡に陣とっています。
(袁紹と武将達)笑笑笑笑。たかが7万で勝てると思っているのか。そうだそうだ。曹操は恥知らずな奴やのー。いかにも。
(袁紹)よしこの気に応じ全軍前進だ。
(沮授)殿、軍の数はこちらが上でも敵の方が勢いがあります。今進めは必ず負けます。ここは敵の兵糧が尽きるのを待てば良いかと。
(袁紹)これから出陣という時に田豊と同じく式を乱しおって、誰か沮授の首をはねよ。(ここで兵士が2〜3人来る)
(武将)お待ちをここで武将を切れば我が軍に不利です。ここは曹操を倒してから首をはねても遅くはありません。そうです。丞相
(袁紹)一旦牢に入れておけ、曹操を敗った後、田豊と処罰してやる。
(沮授)殿ー今進めば負けます。良くお考えを。
(袁紹)出陣だ。(陣太鼓を鳴らす。袁紹は曹操の前に陣を構える)
(曹操)(敵陣を見つめる)
(郭嘉)丞相さっきから何を見ているのですか?。
(曹操)ああ、袁紹は70万の大軍を我が目の前にしておきながら、盾を構えているだけだ。
(郭嘉)我が武将は強者揃いこの気に攻めるべきです。敵は70万時を誤れば式が乱れます。
(曹操)そうだなぁ(曹操は袁紹の元へ向かった)おい袁紹、謀反をたくらむとは何事だ。わしが陛下に上奏し、そなたを大将軍にしてやったんだぞ。
(袁紹)そなたこそ漢の賊わしこそ陛下から詔を受けているわ。
(曹操)陣太鼓を(戦が始まる)曹操はこれに敗れ官渡まで撤退した。
(伝令)曹操は官渡まで撤退しました。
(袁紹)官渡は許都の喉元に当たる。全軍に伝えよ全軍官渡に全進。曹操を追い込め。
(荀彧)丞相は袁紹に敗れ官渡に籠っておられる。私が一筆書こう(実際に書く。)
(曹操)(官渡城の中)袁紹は兵量も十分これじゃ我が軍にとって不利なだけだ。やはり許都に戻り体勢を立て直すべきか
(劉嘩)丞相、官渡にこもり一月ですが、我が軍が袁紹の70万の大軍と今もこうして戦っていられるのは、袁紹が大した事か無いからです。
(許都からの使者)丞相、荀彧様から密書です。
(曹操)おう、はよ見せよ。
(荀彧)丞相、今体勢はいい時では無いかもしれませんが、袁紹は無謀です。丞相の知恵と時を待てば必ず勝機が来るはずです。
(曹操)なるほど、撤退はならぬか。
(武将)なんと書かれてました。
(曹操)撤退はならぬ時を待てば勝機が来るとな。
(武将)丞相、ご覧に敵が攻めて来てます。
(曹操)(曹操矢倉に登り敵の様子を確認)李典、直ちに討ってでよ。
(李典)はっ
曹操は李典に命を伝えすぐ討って出るよう進めた。その末、袁紹の軍を追い返す事に成功した。しかしその夜、袁紹が奇襲を掛けて来ると知ったのでこれにも曹操はしっかりと守りを固め、荀彧に兵糧を持ってくるように密書を認めていた。
(伝令)丞相、徐晃将軍がお見えになっております。
(曹操)すぐ通せ
(徐晃)丞相今、袁紹の兵士を捕らえた所、袁紹は韓猛に命じ兵糧を運ばせるとの事。
(曹操)何?
(劉嘩)韓猛は能無です。韓猛の兵糧庫を抑えればこっちのものです。
(曹操)よし、直ちに2000の軍で兵糧庫を抑えよ、敵が援軍を送れば張遼、許褚で前後から挟み撃ちだ。(この時の曹操の格好は立って、徐晃に人差し指を当てる)
韓猛は徐晃、に兵糧を焼かれ、さらに、袁紹は配下の張郃を向かわせた事により、張遼、許褚から挟み撃ちにあってしまう。(ここで5分間戦いの映像を入れる。さらに面白くするために、張郃対、徐晃、張遼、許褚の一騎打ちも入れる。
韓猛は死罪を命じられる所であったが武将たちの顔を立て無罪にするのだった。
(袁紹)今回韓猛が兵糧を焼かれたこれは大きな痛手じゃ
(審配)殿、鳥巣には兵糧があります。そこを守りませんと曹操に奪われてしまいます。
(袁紹)よし淳于瓊は直ちに鳥巣の守りにつけ。(この時数万で守らせたと考えられる。)
(兵士)殿沮授様が戦に関わる大事なことなので、お目にかかりたいとのことです。
(袁紹)(袁紹は酒を飲みながら沮授とあった。)
(沮授)殿災いが迫っています。今回韓猛が兵糧を焼かれました。敵は鳥巣を狙うでしょ。
(袁紹)淳于瓊を守りに付かせてあるわ。
(沮授)それが災いなのです。淳于瓊は酒好きです。あの様なものに大任など任せては行けません。殿戦で大事なのは兵糧を守ることです。
(袁紹)黙れ、(酒を机に叩きつける。)そなたに指示されなくともそれくらい分かるは。誰かこいつを牢に入れておけ、今度は命無しに会いはせん。(この時の袁紹の口調は酔っ払っている)
(実際にやってみる)
後日、許攸が許都への使者を捕らえると兵糧を求める書状が書いてあった。許攸はすぐ袁紹に渡すが、袁紹は許攸が内通の疑いがあると見なし信じなかった。(朝のこと)
(許攸)愚かな袁紹め私の言うことを聞いていれば勝てたのを。このままでは私も田豊と沮授と同じ釜に入る事になる。よし、一生のこと曹操に寝返ろう。
(曹兵)止まれ何者だ。この時許攸は曹操陣に入り込んでいた。
(許攸)私は袁紹配下の許攸、曹操に投降しに来ました。
(曹兵)こいつ丞相の事を呼び捨てにしやがった。(大きな声を出したりして騒ぎ立てる)
(曹操)何事だ。うん?そなたは許攸ではないか。(びっくりげな様子で裸足でお出迎え)さあ中で話そう。(まずは乾杯をして適当にしゃべる)
(曹操)そなた袁紹の命で陣を探りに来たな。
(許攸)そうではない。私は投降しに来た。
(曹操)本当か?(目を疑う。半信半疑)
(許攸)本当だ。袁紹は我々の言うことを聞こうとしない。私は曹操は兵糧を不足しているので、軍をふたつに分け、許都と官渡に攻めかかれば勝てると申しました。しかし袁紹と言ったら耳を貸そうとしないのだ。阿瞞よ今の兵糧の数は。
(曹操)1年ほどだ。
(許攸)嘘はやめろ、本当は?
(曹操)一週間だ
(許攸)阿瞞この私をだませるとでも
(曹操)正直に言おう。後3日持つか持たぬかというところだ。(ここで曹操酒2杯目)で袁紹の陣はどうだ。
(許攸)袁紹は淳于瓊を鳥巣に守らせています。
(曹操)わしも攻めるとすれば鳥巣を狙うつもりだったのじゃがこれでは、、、
(許攸)心配には至りません。袁紹は鳥巣にはおりません。しかも、淳于瓊は酒好きで今頃は平和に溺れ酒に酔って鳥巣は手薄でしょう。私が思うに鳥巣に奇襲を掛ければこの戦勝てます。
(曹操)なるほど、それは名案じゃ。よし武将達を集めよ。

(前編終わり)

官渡の戦い前編登場人物
■曹操軍
曹操
郭嘉
李典
徐晃
許褚
張遼
荀彧
■袁紹軍
劉嘩
袁紹
沮授
許攸
張郃
淳于瓊
審配
韓猛

三国志 前編

三国志 前編

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-08

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