プロット「不透明な空間(仮題、未完)」

たかなみ なと 作

前書きは、プロットの内容とは関係無いのですが、、、
人間の生活や営みを法律や規則だけに従わせて行っていくと、そのような生活や営みはかえって人間の良心に反した不自然なものになるようですね。そこで道徳や社会通念が大切になるようです。

労働基準法第一章総則より抜粋~この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。~

(「じゃきみには、事実をあつかう能力があるというわけか?」
~ドストエフスキーの「罪と罰」新潮文庫(上)P233より~

作者注、、、プロットは漫画みたいに滑稽な出来事ですが、人間の一連の言動とそれに伴う心理の構成を考える事に、自分の能力の限界を感じました。)


【3】
ある場にて。AはBに気付かれることなく、Bを中傷し暴露する。その場の倫理と信頼を乱す。Aの言動は犯罪という程のものではない。しかし、コンプライアンスや規則(就業規則や校則)には反している。規則に則り処罰されて当然である。しかし、Aはその場において一種独特な立場にあるため、その言動は野放しの状態にある。Aは他の者に対し、口うるさく規則に従うように言う。しかしAは自分の言動を改めない。他の者のAに対する不満が高まる。


【2】
(職場の道徳や従業員の心理的整合性が保たれている例)
ある新規開店のカフェにて。
ほとんどのアルバイトは大学生や20代前半の者であり、カフェ業務が初めての者も多い。
キッチンスタッフのAは30代前半であり、カフェ関係の業務の経験者である。

開店後、二ヶ月ほど過ぎ、従業員達がカフェの業務に慣れた頃の出来事である。
「コップ半分のコーヒーくらいなら」と、アルバイト達は無断でコーヒーを飲み始める。
経験者のAはアルバイト達のそのような行為が過ちだと強く思いながらも、注意できない。
Aは、無断でコーヒーを飲むことはしない。

一週間程経って、店長がアルバイト達の過ちをたまたま発見する。
店長はアルバイト達を集め、注意し、就業規則に則り対処する。
アルバイト達は皆、反省している。
また、店長は、「Aさんは経験者、年長者なんだから、注意してくれても、、、」とうっかり一言を漏らす。Aは申し訳なく思い、反省する。


(職場の道徳や従業員の心理的整合性が崩れている例)
ある新規開店のカフェにて。
ほとんどのアルバイトは大学生や20代前半の者であり、カフェ業務が初めての者も多い。
キッチンスタッフのAは30代前半であり、カフェ関係の業務の経験者である。

開店後、二ヶ月ほど過ぎ、従業員達がカフェの業務に慣れた頃の出来事である。
店長はアルバイト達に対して次のように言う。
「一日に一度、コップ半分くらいのコーヒーなら、息抜きに飲んでいいよ」。
アルバイト達もAも、各自の休憩のとき、コーヒーを頂く。

一週間程経って、Aが休日の時、店長はアルバイト達に次のように言う。
「申し訳ないが、これこれの事情で、今後はコーヒーを飲まないように。、、、あと、Aさんは、年長者、経験者だからしっかりしていることだろう、皆の間の空気を読んで、自主的にコーヒーをやめるかどうか、そっと見ていよう。売れ残りのショートケーキで、賭けをしない?」
アルバイトの一人は、内心、「最悪の場合、Aさんに盗みの疑いがかからないだろうか?」と考える。

店長は、シェークスピアのハムレットの主要登場人物の一人、ポローニアスのような言動をとる。
ポローニアスは、頭のてっぺんから足のつま先まで、「僕、覗き見したいんだあああー」というような性格の人間であり、何らかの問題の対処には必ず覗き見を行い、必要ならばそのお膳立てもし、最後はハムレットと母の会話や様子を覗き見しているところを、ハムレットに刺され、好きなことをしている最中に、長寿をまっとうする。


【1】
大学生のA(男)はコンビニエンスストアでアルバイトをしている。その店内には小さな飲食のスペースがある。Aはレジで伝票整理をしている。

ある日、一人の男の客Bが店に来る。
Bは未知の反社会的組織Xのメンバーである。

Bは、買い物カゴにおにぎり2個とウーロン茶1本を入れる。
Bは、レジにいるAの元に向かう。
Bは、買い物カゴの中をAに見せ、「これを買うから」と言う。
Aは、Bに対し、「わかりました」と答える。
Bは、「何か雑誌も買おう。待ってて」と言い、雑誌コーナーへ行く。
Aは再び俯き、伝票整理を始める。

しかし雑誌コーナーへ向かったBは、店内の漫画雑誌を見ながら、おにぎりとウーロン茶の飲み食いを始める。全て平らげ、おにぎりの包装と空のペットボトルを買い物カゴに入れ、支払いのためレジにいるAの方に行く。Aはレジで伝票整理をしていたため、Bの飲み食いに全く気付かない。

Aは、レジに来たBを見てその行為を悟り、唖然とする。

Aには、法律と関連して、どのような購入には先払いが義務づけられ、どのような購入には後払いが義務づけられるのか、その知識は皆無である。違法な事柄に関する知識も皆無である。

また、BはAに対しこんな事を言う。「俺は君に何をしたいかを話した。店内には飲食スペースがある。飲食の代金は通常、後払いである。帳簿にサインでも何でもするから、ツケは効かないか?」

その時のAはただ、Bの常識と道徳心を疑うばかりである。

プロット「不透明な空間(仮題、未完)」

プロット「不透明な空間(仮題、未完)」

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2015-11-07

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