Are you ready?

”ギターが好き”
高校二年、春。また誰かと演奏したい、ギターを弾きたい。そう思い始めた俺、宮川悠樹。隣の家に住んでる幼馴染、藤宮花音と共に軽音部を作ろうと試みる。しかし、メンバー二人でそれ以外は決まっていない。こうして俺と花音は部員探しを行った。今まで入っていた部活も辞めて。
こうして始まった、俺の音楽人生。幼馴染と共に作った軽音楽部、短い間ではあるが中途半端には終わらせない!最高のバンドを作り上げてやる。

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高2の春、あることに気づいた。

”ギターが好きだ”

今更何をと思うかもしれない、でも気づいた。
誰かと演奏したい、仲間と楽しみたい。


俺、宮川悠樹は現在陸上部に所属している。練習はもちろん土日もある。
ギターを弾いてる暇なんてない、家に帰ったらぐったりとしてしまう。


しかし俺がまたギターを好きなように弾きたいと思うようになったのは、

隣の家からいつも聴こえるピアノの音。
いや、ピアノというよりキーボードかな。

色んな曲をオルガンの音色で弾いている女子、藤村花音が隣の家に住んでいる。
花音のキーボードを聴いているうちにそこにギターを合わせたくなってきた。

花音とは小学生の時から一緒にいた、いわゆる幼馴染。
中学の三年間、一緒にバンドを組んでいた。
俺がギター、花音がキーボで、ドラムとベースは中学を卒業してから別の高校に行ってしまった。

だから高校でバンドを組めなかった。

またメンバー集めればいいかと思ったが軽音部はないし俺、結構人見知りだしで結局無理になった。
ただ花音はまだやりたかったそうだ。

花音は今、吹奏楽部。ピアノはないからグロッケンなどをやってる。
あんまり好きじゃないらしい。


だから俺は今、彼女を誘って軽音部をつくろうと思う。
それ以外のメンバー集めはこれから。



「俺はこれからもずっとギターが、音楽が大好きだ。」

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「軽音部をつくる?」
「あぁ、だから花音誘いに来たんだけど。」

さっき考えたことをすぐに実行に移す俺、すげー。

「もちろんやるよ!」
「よっしゃ!」

あっさり決まった。


「でも部活つくるって言っても、部員が最低でも4人必要なんだよ?」
「えっ、そうなの?」

初めて知った事実。
てことは最初からメンバー全員集めなきゃいけないってこと?
ヤバいじゃん。


「私の友達にドラムやってる子いるよ!」
「じゃあ花音そいつ誘って!俺ベース出来る奴探す!」
「分かったー」


いきなり花音から良いこと聞けたからあとは俺がベースを探せばいっか。
案外簡単に集まりそうだな。

Are you ready?

Are you ready?

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-04

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