安牌ガール

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土曜の深夜のドラマはなかなかエッジが効いていて面白い。お母さんが昼に買ってきたポテチを食べながら、食い入るように画面をみる。ポテチの塩気のせいで喉が渇いたので冷蔵庫を開けると、コーラがあったが、ポテチにコーラはさすがに女子大生としてどうかと思い、となりの緑茶のペットボトルに手を伸ばす。
もう春休みも20日くらいしか残っていない。どうすれば有意義に過ごせるか考えのうとしたけど、どうせ1日おきに部活があるから、何もできないのは明白だった。バイトをしすぎて体を壊してから、何もしたくない。バイトもしたくない、部活に行くのは惰性、本当にクズみたいな生活をしていた。夢の中の私の方がまだ輝いている。だから私は、寝ていられるときは寝ていられるだけ眠った。

安牌ガール

安牌ガール

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-25

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