曖昧瞑想ヒーロー
第1章 変わらない
「おはよう」といつも通り君に、声を掛けた。
「おはよう」といつも通り僕に、返事をした。
変わってしまった僕と比べ、何もかも変わらない君に不思議な気持ちを覚えたよ。
「おはよう」の声、飛び交う教室。
僕には、関係無いなって小さく呟いて読みかけの本を開いた。
昨日の続き、どこまでだっけな…どうでもいいふりしてるけど
本当は僕も、話したいよ。
あの頃は、どうでもよかった。
仲悪くても、喧嘩しても次の日は関係無い。
そんな毎日が、今思えば宝物。
どうしよう、わからないよ、迷走中。
曖昧瞑想ヒーロー