しんとした闇が好きなのに
それでも聞こえる
耳の奥から まぶたの裏から
きみの声が離れない

違う
わたしが悪いのだ
恨んでくれ 罵ってくれ

でも きみの声は優しい
残酷なほど
きみはヒドい男だ

うるさい
だまれ

うるさい

ウルサイ!

手当たり次第 投げとばす
しっとりと滑らかな器も
音を立てて ワれる
命尽きた欠片は 四方に散りゆく

きみもこうして バラバラに?

ぷつりと 消えた

やっと
あの声が 消えた

懐かしい声が

待って呉れ
羽をもがれては どうして飛べよう
惨めな天邪鬼は、叫ぶ

床に散らばる 破片を
掻き集めても もとには戻らない

たとえ指を切っても
きみの亡骸を 抱いていよう

関羽が死んだ時の劉備の心情を妄想して、取り留めもなく書きました。

三国志の劉備の心情を妄想。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-08

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