適当に書いていきます!
恋愛(?)です。
なかなかたどり着かない(多分)ので長々します。
スミマセン(;´Д`)

プロローグ

君を見ていた。
何故か瞳が君の方を向いていた。
君は、とりわけ目立つことも無く、パットしない感じで集団の中に入ると見つけにくくなるタイプだ。
なのに、何故私は君を見ているのだろう。

私は、昔から面食いだとよく言われた。
TVに出るアイドルだと、一番かっこいい顔を選ぶタイプだし、近場であれば、一番モテる人を選ぶ。
言わゆる、『ミーハー』だ。
周りの友人や親、弟に『あの人、すごいかっこいい!』と身体を叩きながらよく興奮するのが癖になっていた。
まぁ、そんな私が君を見ているのが自分でも信じられなかった。

「何でかなぁ・・・。((ボソッ」
「どうしたの?」
と、聞かれた。
そこで私は、気づかないうちに気持ちを口に出していた事に気づく。
(あれっ!?私、声に出してた!?)
急に慌てふためく私を見た友人は、
「どうしたの?」
と再度笑いながら言った。
「あぁ、えと、何でもない!」
恥ずかしさに頬を赤らめて答えると、友人が顔をニヤニヤさせながら脇腹を小突く。
「なになにー?何でもないのに頬を赤らめたの?やましい事でもあるのー?」
友人の言葉にぎょっとした私は、更に顔を真っ赤にし、
「なっ、無い無い無い無い無い無い無い無い!」
と顔の前で手を思いっきり振った。
「ふーん、そうなんだ?」
「う、うん。そうだよ?」
声が上ずってしまった。
疑われてるかが気になって友人の顔を見ると先程よりニヤニヤしている。
「もー!違うもん!!」
と、大きな声で言うと周りが全員こっちを見た。
それと同時に、
「んー?何が違うんだ?」
と状況が全く分かっていない先生が聞いてきた。
そのせいで、私は本当に真っ赤になった。
「林檎みたーい」
とニヤニヤした友人が言ったので今度は小さな声で、
「違うからね?ね?」
と念を押しながら席についた。

HRを聞きながらさっきの答え方を思い出すと、ため息が出るくらい馬鹿正直な受け答えをしていたと、さっきの恥ずかしさがぶり返してきた。
「はぁー・・・。」
思わず大きなため息が出た。
隣の子が肩を揺らし私の方を見ながら先程まで熱心に宿題を終わらす為に動かしていた手を止めビクビクしてた。
あぁー、君じゃない、君じゃないと眉を寄せ口角を上げ顔の前で2度手を振って表現すると、安心したのかまたペンを動かし始めた。
口をきゅっと締め机に突っ伏した。
そう言えば
「教室だった。」
口に出して気付く。
友人と話していたのも教室。
「HR終r「あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
「おいっ!先生の言葉を遮るな!」
若干泣きそうな先生の声で気づく。
私のがなきそうだ!!と口から反論が出そうだ。
「はい…。」
辛い…、朝から何回醜態を晒しているんだ、私…。
でも、君が悪い。
君が何故か気になって、君だけは私の醜態を見て欲しくないと思ってしまうのは、おかしい!(だからといって他に見て欲しい訳でも無いんだけど!)
理不尽かもしれないけど君が悪い。
HRの終わりの挨拶を終え、席につき自分の醜態に頭を抱える。
友人がニヤニヤしながら
「今日はどうしたのさ?」
と聞いてくる。
「何でもない…。」
自分に暗示をかけるように呟いた。
「そう」
と友人もつぶやき自分の席につきに行った。
そこで、私は周りを見渡した。
周りは私を見ニヤニヤしていた中、君は本をモクモクと読んでいた。
あぁ、君は私に興味がなかったのか。
「そうか、そうか。」
じゃあ、私が恥ずかしがった意味は無かった?
「無かった。」
心にモヤモヤを抱えながら、次の授業が始まった。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-30

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. プロローグ