あたし、郁。ハタチ。

あたし

あたし、郁。ハタチ。
田舎育ちの平凡娘。
ありきたりな毎日より刺激が欲しくて馬鹿みたいに自由奔放にやった結果が今。
なんとなく大切なモンどっかに置いてきちゃった気がして、そっから数年経って気付いたらおっきなモン捨ててきちゃった。
おかげで不安定。過食、タバコの吸いすぎ、寝不足。
若いのに終わっちゃってる(笑)
でもね、こんなあたしだけど、それでも一生懸命だったんだよね〜〜
毎日真剣にふざけて、叶わない恋に胸が痛くなって、家族の不仲に悩まされて、でも全部自分からアクション起こして解決させていったの。

そんなバカなあたしのお話。
あたしの懺悔で、これからへの希望。
飾らずノンフィクションであたしを表すから、もし見てる人がいたら見守ってね。
現在進行形の物語、始めちゃうよ?(笑)

あたし、浮気性なの。
てか、オトコとスキンシップ取るのが好きなだけ。
そこに感情とかなくても全然オッケー。昔は好きな人としか…って思ってたんだけど、いつのまにかこうなっちゃった(笑)
彼氏は絶えず居るんだけどね、その人のこと好きでもダメなの。抑え効かない。本能が今はこっち優先って叫んでるんだもん。理性が勝ってたら世の中に不倫なんてないじゃない?人って強くないもんね。あたしも一緒。多分オトナ達もそうなんじゃない?
旦那さん高給取りで自分のこと愛してくれてても、奥さん綺麗で料理上手で尽くしてくれてても、他の人とシちゃったりするんでしょ?
でも、いいと思うんだ。お互い了解してるならウィンウィンの関係じゃん。なんで周りはとやかく言うのかね?
ま、あたしも不倫するなら別れちゃえよ!って思うけど、そんな簡単じゃないんでしょ?オトナって。
でも、昔いたパパがバツイチであたしといくつも変わらない娘居たんだけど、大人のオトコっていいね。味覚えたらハマっちゃった。
やっぱさ、だてに生きてないね。お金も地位も色んな武器持ってる。もう別れちゃったけど、そのパパと同時進行で付き合ってた男があたしの今までで最愛の人。あたしが傷つけて傷つけてボロボロにして捨てた人。
あんなに、あたしを大切にしてくれる人、もう2度と居ないんじゃないかって思うほど素敵な人。なんで別れちゃったかって?あたしが馬鹿だったから。
刺激は必要だけど、刺激を優先し過ぎちゃったの。自分で言っちゃうけど、まだ若いからね仕方ないよね。
未練タラタラなの。この間、別れてから初めて自分から電話したの。出なかったけどね。
30分後に掛け直してくれて、たった3分。あたしホント泣きそうだったな〜〜寝ぼけてて何の話したかも覚えてないんだけど、やっぱこの人が居ないのってムリって思った。バカだよね、もー何の関係もないのに。
散々浮気して、気移りして、このザマ。
別れてからの方が思い出すんだもん、一緒に聞いた歌、出掛けた場所、付き合いたての気持ち、支えてもらったこと。

こんなあたしが浮気する理由は決まってるの。
ただ誰かから四六時中必要とされてたいの。彼氏だって毎日はムリでしょ?だから穴埋めしてもらうの。たまに穴埋めが本命になっちゃうんだけどそれはそれ。(笑)
多分だけど、責任転嫁もいいところだけど、ネグレクトとイジメが原因じゃないかな〜〜。あたしの母親、ホントいい親なんだけど、あたしが赤ん坊の時、母親も母業1年目じゃん、そりゃ迷いとか不安もあるわ。産後鬱でそのままネグレクト。かる〜い虐待。かる〜いね、かる〜い。ばあちゃんに育てられたの。だからばあちゃん子。でもあたしお母さん好きなんだよね、今は。色々ぶつかったからね、もう和解。
そして小学校じゃ、あたし空気になった。学級崩壊してるクラスでさ、目立つからってイジメの標的。悲惨だったけどいい思い出。だっておかげで人の痛みの分かる大人になれたよ。言っていいことと悪いことの区別もつくようになった。何より肝が据わった。

あたし今じゃこんな態度デカイけど、昔は結構チキンでさ、何するにも怯えてたわけ。
自分変えるいい機会だったから、クールで無口なキャラから、おちゃらけてみんな盛り上げるムードメーカーになってみた。案外ラク。女子からやっかまれることも無くなったしね(笑)
高校はひたすら刺激を求めた。その結果、前科持ち!
ホント笑えないミスをしたけど、おかげで色んなものに気付かされたな〜、この時期と重なって6個上のオトコが居たんだけど、パクられて連絡取れない間に浮気されてバイバイしたな。アクシデントが重なって飲まず食わずリスカして気付いたら泣いてを繰り返してた。ウザいよね、『郁が居なくなったら悲しいよ、そんなことしないで。』ってさ(笑)あたしの何を分かってんの?って感じだった。言うことがクサイんだよね、偏差値高い高校のコって。あたし思考回路はイかれてるけど成績は良かったんだよね。スポーツもまぁまぁ出来たし、悪友も居て、そこそこ名前も知れてたの。まぁ、今じゃ過去の栄光に縋っちゃってるだけ〜〜、つって。

渇き

何をしても、潤わないの
のどを掻き切るような渇きを誰か埋めてよ。
何人かと寝て、何人かと付き合って、その日だけ誰かに添い寝してもらって、埋まるかな〜〜って期待するんだけどムリなんだよね。
埋め合わせじゃ、もう埋まりきらないんだよね、穴が大きすぎて。
分かってるのに間に合わせで埋め合わせ。ホーントにあたしってバカだよね、相手傷つけちゃうのに、自分も傷ついちゃうのに。でも人のぬくもり感じないと壊れちゃいそうなんだもん。既にギリギリで生きてるの。食べても食べても満たされない。こんなに抱かれても満たされない。寝る時に抱きしめてもらっても満たされない。あたしここにいるよ。
頭ポンポンってして寝かしつけてよ、この人だと腕が細すぎるの。体温がちがう。全然違うの。お休みなら電話してよ、声聞きたいの。あたし毎日思い出して泣いてるよ。チャらくてビッチなイメージ会社じゃ付いちゃったけど何人と寝てもその人の前じゃバージンで居たいの。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-06

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  1. あたし
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