最弱冒険者の最強伝説

初投稿。
モンハンに影響受けてます。

負け犬冒険者

「お前、この家をでてけ」

それが、父親に言われた言葉だった。
「えっ?」

続いて、兄も言う。
「そうだな、家は俺が継ぐからお前でてけ。街は冒険者で賑わっているそうだ。
あっちは賑わっているんだろう?」

突然の自体に、頭が混乱する。

「悪いな、昨日家族会議で決まったんだよ。お前みたいな病気な奴は要らないからな」

この男、ヴァン•ハストゥルは15にして病気を患っていた。
体が龍へ変化していく病だ。
この病気はなかなか厄介で白銀の龍の守っている〈月明かりの花〉を飲まないと治らないのだ。

兄が冒険者になれと言ったのは、恐らくこれを取れ、ということなのだろう。
だが、相手は伝説の龍。勝てるはずもない。一流の冒険者が束になって倒す的に、狩猟経験のないハスにとっては地獄のようなものだ。

「えっ、ちょっと……」

そういう暇もなく、荷物を持たされいつの間にか船に乗せられていた_____

-船の上-
ハスはかなり落ち込んでいた。今まで貯めていた150000Gはいつの間にか500Gになっており、対モンスター用のジャケット(1500)Gさえなかった。
「なんだこれは……」
其処にはデカデカと《冒険者になろう!》というポスターが貼られていた。
「__ッ!」
無言でそのポスターを引きちぎった。
冒険者になる人は、基本の装備を整え、金を大量に持って出て行く。
小銭で裸同然の状態のハスとは遠く及ばなかった。
どうにも治らないイライラした気持ちを、沈める方法はなかった_

-カルトトの街-
船で二時間かけてやってきたこの街は、多くのハンターで賑わっていた。
冒険者登録をし、わずかな金でナイフを買う。
聞くところによると、村から追い出されたハンターは多くないとのことだ。
大体そういう奴は早死にする。モンスターに襲われて一発で死だ。
「どこか、寝るところが欲しい……」
そう思い宿屋に行く。

「一泊80Gになります」
なお、ハスの所持金は50Gほどであった。
「明日から、頑張ろう……」
そう思い、路地裏で寝た。
その夜は、夜空が綺麗だった。

最弱冒険者の最強伝説

おまけ

冒険者カード
ヴァン=ハストゥル
冒険者ランク1
ロロポス村出身

最弱冒険者の最強伝説

村長の息子のハストゥルは、何をやってもダメで病気を患っていた。 ある日、家を追い出されて冒険者になる。病気を治すために白銀の龍が守る月明かりの花をとるため、相棒のココと強くなることを決意する。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-09-06

CC BY-NC-ND
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