ほんとうにあった怖い話

一つの写真

これは私たち家族が実際に体験した話です

当時私は中学生時代の友人とバンドを結成しライブハウスを転々としていました
ライブハウスでライブを終え友人宅で小さいお疲れ様会をしていました
未成年であったのでジュースで乾杯をしライブの反省や普段の何気ないことを面白おかしく話していました
その時友人の一人がギターケースからギターを取出し「エアギター」をし始めた

「意味違うだろう」と笑いながら私は自己流で「エアギター」を弾く友人を携帯カメラのシャッターで2回切った
1枚目は真っ黒い写真 2枚目はブレブレの写真 
初めは写真撮り方下手くそだなと友人たちと話していたが、そのうちの一人が「これおかしくないか?」と言い始めた
それは2枚目のブレブレの写真でした
被写体の友人含め全体がブレているが、一か所だけくっきりとピントが合っていた それは被写体の左目
しかもその眼はこちらを見ていた さらにはその眼の周りが赤く爛れているように見える

不気味に思ったがただのブレだろうとその場は収まり何事もなく会は終えた
だがそれから2日後私はあの写真の恐ろしさを目の当たりにする
一緒に暮らしている祖父が何もない所で転倒し左目付近を数針縫うけがをした
祖父は何度も「誰かが俺の右足を引っ張った」と繰り返す

祖父は高齢でもあったので転ぶのはしょうがないと家族で話してはいたが私には一つ心あたりがあったので気が気ではなかった
それから2日後犬の散歩中の母が転倒し祖父と同じく左目を数針縫うけがをした
母は犬が「誰もいないところに向かって吠えだして急に走りだした」と話していた
続く

移ろう写真

祖父と母が写真と同じく左目をケガしたことで嫌な予感がしたので
私は恐怖の共有するため母にその話をした
母は私の話を聞くなり知り合いの宮司さんやお坊さんと話した
そしてこれ以上被害を出さないためすぐにその写真を消去するようにと強く言われたそうだ
私自身このような写真を撮ったのが初めてであったので誰かに話そうと思い「ニコニコ生放送」で不特定多数の人に話をした
この放送が終わり次第この写真は消去すると言い、30分後私はその写真をPC上と撮った携帯の中から消した


これで誰も被害を被らなくなると安堵した翌日
ふと画像フォルダを開いたとき私は言葉を失った


消したはずの写真が画像フォルダに戻っていた
何度も何度も画像消去後にちゃんと消えたか確かめPC内に残ってないか検索をかけ完全に消えたことを確認したにも関わらず
その写真はあたかもここにずっとあったかの用にそこにあった


もしかして本当にただの消し忘れ?と思いその写真のデータ移動履歴を見ることにした
(私のPCにはデータ移動履歴が必ず残る 例えばこのデータがyahooメールから画像フォルダに移動した。ゴミ箱から画像フォルダに移動したなど)
しかしその写真には履歴が何一つ残ってはいなかった 履歴は消すことができないのでこの写真は存在すらしていないことになっている
しかし その写真はそこにあるのだ 


手が震えながらもすぐ知り合いのお坊さんに電話をし後日お祓いをしてもらうことになった
霊は電気に移ることもあるためPCもお祓いをした


それから現在まで約5年 被害者は出ていない

後日談

数年後私はお坊さんとその時の話をした
お坊さん曰く
私があの写真を撮った友人宅は依然ホームレスが焼身自殺をした場所だった
そのホームレスは全身焼き爛れ唯一残った部分左目だけだったらしい
それから10年して友人たちが家を建てたと

なぜ友人家族はなんの被害も出てないのか疑問に思い尋ねると
友人が家を建てた同時期に近くの家に元お坊さんが引っ越してきたのでそのお陰だろうという話だった

ではなぜ私にその霊がついてきたのかと言いますと 私が幼少期に体験したあることが原因だと思います
その話はまた別な機会にでも

ほんとうにあった怖い話

ほんとうにあった怖い話

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-31

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  1. 一つの写真
  2. 移ろう写真
  3. 後日談