夏の最南端 小田原さやか 人口の地平の凹凸を境にこの狭い海と空の青さを浮かぶ白い雲を眺め生まれ故郷のこの島の最南端は工場の醜さと青の美しさ向こう岸に犇めき合う諸行無常を羨むような傍観するようなで立ち尽くす静寂「ただいま」って言ってみた 夏の最南端