あんたと俺とばかものと

あんたと俺とばかものと

永遠を口にすると、彼は決まって瞳を揺らす。

どうやら俺に”最良の道”とやらを歩ませたいらしい。

所帯を持つことが良き道だと初めに嘯いたのは誰なのだろう。

「ばかだな」と呟いた。

俺の飲めない、

あんたの好きなコーヒーの淹れ方もすっかり染みついているのに。

ばかだなあ。

そう思っている俺も大概ばかなのかもしれない。

あんたと俺とばかものと

ご覧いただきありがとうございました。
本作は『甘いから辛くなる』と対になっております。
そちらも合わせてご覧いただけるとなお嬉しいです。

あんたと俺とばかものと

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-08

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