元捨て猫日記

元捨て猫日記

1ページ目 捨て猫やめました。

俺は神崎颯介(かんざき そうすけ)。
数時間前、俺は買い物に行っていた。
そして買い物から帰った俺はあり得ない出来事を目の当たりしているんだが、それは...

猫「あ、おかえりなさい!猫缶買ってきました?」

「.......」

さっき拾った猫が人間になっていた...



数時間前...

颯介「くっそ!!急に雨降り始めやがって!」

俺は学校を終えて、ゆっくりと下校しようとしていたが、途中で大雨が降ってきて家まで急いで走っていた。

颯介「こんなに降るなら傘持って行けばよかったよ!」

そうして急いでる途中に

猫「にゃー」

道端に段ボールに入った捨て猫が居た。毛並みは真っ黒だった。

颯介「す、捨て猫...」

雨の中びしょ濡れの猫を見た俺は

颯介「猫!拾わずにはいられないッ!」がしっ

俺は段ボールの中に居る猫を段ボールごと抱えて家まで駆けて行った。
猫は可愛いからつい拾ってしまう。

颯介「ただいま〜...びしょびしょだよ...」

猫「にゃーにゃー」

なんとか家まで辿り着いた。
幸いその猫は表面だけ濡れていた。
恐らく捨てられてそんなに時間は経っていないだろう。

颯介「よしよし...今拭いてあげるからねー...」

そうして色々猫の対処をした後...

颯介「さぁて 猫の餌でも買ってこようかな」

颯介「いい子にしててね?」なでなで...

猫「にゃぁ」

俺はドライヤーでほかほかになった黒猫の頭を撫でて、家を後にした。


買い物中...

颯介「かりかりはこれでいいかな。ついでに猫じゃらしでも買っとこうかな。」

そうして買い物を済ませた時

綺音「あ、お兄ちゃん!」

凛「こんにちは、お兄さん。」

神崎綺音 (かんざき あやね)俺の妹だ。
そして隣に居るのが俺と綺音の幼馴染みの冬咲凛(ふゆさき りん)。

颯介「おお 綺音に凛。奇遇だね。」

綺音「あはははっ 今日お兄ちゃん傘持っていってなかったから凄い濡れたでしょ?」

颯介「うるさいなぁ笑うなよ」

凛「ところでお兄さん。何を買っていたのですか?」

颯介「ああ。実は帰ってる時に猫を見つけてね。雨で濡れてて可哀想だったから連れて帰ってきたんだ。それでその猫に餌を買ってこようと思ってたんだよ。」

綺音「えっ お兄ちゃん猫拾ったの?」

颯介「うん。そうだ凛。よかったら猫見に寄ってく?」

凛「本当ですか!それじゃ見に行かせていただきます!」



家に着いて...

綺音「ただいまー」

凛「お邪魔します」

颯介「今猫は僕の部屋のベッドで寝てるよ」

凛「猫は好きなので楽しみです。」

綺音「私も好き!」

颯介「そっか。おーい猫やー?」ガチャ

猫「あ、おかえりなさい!猫缶買ってきました?」

しまった。かりかりを買ってきてしまった。
いやそうじゃなくて...
あれ?

3人「.....」

俺のベッドに猫耳付きの裸の女性が寝ころがっている。

猫「んにゃ?」

3人「........」

颯介「なんだこの主人公特権のヤバそうなデジャ...」

綺音&凛「お兄ちゃん!」「お兄さん!」

綺音「どういう事よ!!」
凛「どういう事ですかこれは!!」

颯介「う、うーん。かりかりじゃなくて猫缶にすればよかったな〜...?」

2人「そうじゃないでしょ!!」
バキバキッ...!

どうやら違った。

颯介「ぎゃぁああああ!!」バキバキッ...

弓道部である2人からキャメルクラッチを喰らった。
何処でこんな技覚えたのだろう。とても痛い。

凛「出て行けこの変態!!どういう趣味してるんですか!!」バキバキッ...

颯介「ちょ...誤解だから!それにここ俺の家d...」

綺音「んじゃ出て行けこの変態!!」バキバキッ

颯介「ちょ...君の家でもあるけど俺の家でもあるから!!痛い痛い!骨折れるからぁあああああ!!」

ボコボコにされた挙句俺は家から追い出された。

BAD END




いや続くから...。

2ページ目 誤解解きました。

綺音「はい。入っていいよ。」

数分経って俺は妹に家に入る許可を貰った。
俺の部屋に入ると猫耳の女性はちゃんと服を着ていた。妹のだが。

綺音「んで?」

颯介「はい。」

綺音「はいじゃない。」

凛「誰ですかこの女は!!」

颯介「え、えーと...多分それが拾ってきた猫かと...」

猫「お帰りなさいご主人様!」

綺音「嘘付けこの変態アホ介ぇ!!」メキメキッ...

颯介「痛だだだだっ!!」

今度は4の字固めをしてきた。

凛「ご主人様まで呼ばせて恥ずかしくないんですか貴方はぁ!!」

颯介「ほほ、本当に違うってぇぇえ!!俺にもよくわからないんだよぉぉおお!!」メキメキッ...

このままではやられる。

颯介「耳ぃ!!耳触ってみてぇ!!アクセサリーとかじゃないと思うからぁ!!」

綺音「ん...んー しょうがないなぁ」くいくい...

妹の綺音は猫の耳を優しく引っ張った。

綺音「あ、本当だ これ本当に付いてるよ!」

凛「ほ、本当なの綺音?私にも触らせて?」くいくい...

凛「ほ、本当だ...」くいくい...

綺音「可愛い〜...」くいくい...

猫「.....」

耳を触られて嫌なのか猫が少し不機嫌になっている。

綺音「あ、ごめんね?嫌だった?」なでなで...

凛「ごめんね猫ちゃん?」なでなで...

二人はご機嫌取りに猫の頭を撫でてあげた。

猫「.....」ぐるぐる

猫はすぐに機嫌を取り戻した。
俺も触りたいな。
変な意味じゃなくて。
いや変な意味かも。

颯介「俺にも触らせてくれ」

凛「触るな変態!」

颯介「えっ」

触る許可を貰えなかった。
君の猫じゃないのに...。
まあ、寿命が延びたって事にしとこう...。
うん...。

そして二人が猫に堪能した後...

綺音「んで?猫ちゃんは変態お兄ちゃんの何なの?」

颯介「変態って...」

猫「私のご主人様です!」

綺音「....」ギンッ...

颯介「何で睨むの!?この子はもう猫って今さっきわかったよね!?」

颯介「ね、猫ちゃーん?そうじゃなくてさぁー?何をして貰ったのとかさぁー?あったよねー?」

すぐに俺はフォローを入れた。

猫「ん〜...」

猫は少し考えた。

猫「あ、お湯に入ってお体洗ってもらいました!」

凛「へぇ〜...??お湯に入ってお体洗ってもらったんですかぁ...??」ギンッ...

颯介「凛!!違うから!!いや、合ってるけど違うから!!」

どうやら黒猫の導き出した答えは、ある意味違ったようだ。
このままでは俺の命が...!!
現実にコンティニューは存在しないんだ...!!

そして何で二人とも分かってくれないで、変な方向で考えるのだろう。
もしかして二人の方が変態なのでは...。

猫「あ、その前に雨の中、段ボールに入ってた私を助けてくれました!」

綺音「なぁんだ!そうだったんだー!」

凛「なんだそうだったんですか。」

何なんだこいつら...。
そこはもう少し疑うべきでは...。

綺音「でも何で人間に?」

颯介「いや、僕が知りたいよ...」

猫「私も知らないにゃ」

凛「えぇっ 困りましたね...」

颯介「取り敢えず、ここで預かるしかないとは思うんだけど...」

綺音「それはそうだよね...」

まあ、このまま一人で外に出すのも心配ではある。

凛「ねぇ綺音?明日は学校休みだからさ この子の服買いに行かない?」

綺音「あ、いいね!この子なら似合うのいっぱいあると思う!」

颯介「おお いい案じゃないのかな?皆で行こうよ!」

綺音&凛「...」

えっ?

綺音「お前はだぁめだ!!」

凛「付いて来なくてもいいです。」

もう泣いてもいいよね?


その夜...

颯介「はぁ...なんて日だよ本当に...」

っと落ち込んでいた時

颯介「ん...??メールだ」

凛からメールが来ていた。

内容
今日は色々お疲れ様でした!
私、本当はお兄さんの事信じていたので安心してください。
相手が人間だったら、それは猫の餌や玩具なんか買いませんよね...
勿論、明日の買い物はご一緒でもいいですよ!
それにしても今日は少しやり過ぎました。
本当にごめんなさい。
明日、楽しみにしています!

颯介「良い子だなぁ〜...」

キャメルクラッチは確かにやり過ぎだとは思ったけどね。

綺音「お兄ちゃーん?」コンコン...

妹が俺の名前を呼んでドアをノックしてきた。

颯介「どうしたんだー?」

綺音「そういえばさぁ 猫ちゃんの名前決めてないよね?」

そう言いならがら妹は部屋に入ってきた。

颯介「ああ、そういえばすっかり忘れてたな。」

確かに、名前は必要ではあるよね。

綺音「私、ココアちゃんって名前がいい!」

颯介「ええっ 俺も、もう名前決めてたんだけど」

綺音「どんな名前?」

颯介「ミルクちゃんにしようかなって」

綺音「え〜...ココアがいいー...」

颯介「俺はミルクの方がいいんだけど...」

二人「ぐぬぬ...」


って感じで今日はこんな感じで1日が終わった。
さっき猫ちゃんの名前を決めた後に、俺は今日からこの不思議な出来事に日記を付ける事にした。
そしてここに今書いている。
あ、そうだ。因みに猫の名前は...

二人の考えた名前を合わせて‘‘ミコ’’にしたんだよ。
さて、明日から少し変わった日常になりそうだな...

3ページ目 買い物行きました。その1

「...........さま」

颯介「ん.....」

ミコ「ご主人様ー!起きてくださーい!!」

ミコ「今日は買い物の日ですよー!」

そうだった。昨日この子を拾ったんだった。

颯介「んー...あと5分...」

一度言ってみたかった台詞だ。

ミコ「それでは、5分後にまた来ますね!」


5分後...


綺音「お兄ちゃーん?もうそろそろ起きなさいよー?」

ちょっと冗談を言ってみよう。


颯介「んー...あと3時かn...」

綺音「早く起きろー!!」メキメキッ

颯介「ぎゃぁあああああああ!!」

俺はもうこの台詞は二度と使わないだろう。


朝ご飯

綺音「ご馳走様でしたー」

ミコ「ご馳走様でしたー!」

颯介「ご馳走様でした...」

体が痛い。

綺音「そう言えば、ミコちゃんは人間になってから普通のご飯食べるようになったね」

颯介「ああ、そうだね」

ミコ「今では、キャットフードが食べられません...。」

そうなのである。ミコは人間になってからキャットフードが食べれなくなっていた。
逆にその姿でキャットフードは食べないで欲しい。

綺音「ま、まあそっちの方がいいと思うけどね」

綺音も同じ事を思ったようだ。

颯介「よーし...そろそろ時間だし、凛を迎えに行くか。」

ミコ「そうですねご主人様!」

颯介「ミコ。俺の事はご主人様じゃなくて、颯介と呼んでくれないか?」

‘‘ご主人様’’ この言葉で何回死にかけた事やら。

ミコ「はい!わかりました!」

颯介「敬語もやめてくれ。」

これは別に嫌ではないが、何か話しずらい。

ミコ「うん!わかった!」

綺音「お兄ちゃーん?もう行くよー?」

颯介「ああ、わかったー。今行くー」


家を出て...

凛「あ、お兄さん!綺音に猫ちゃんもおはよう。」

颯介「おはよう凛。」

綺音「おはよー凛!」

ミコ「おはようございます!凛さん!」

颯介「ああ、凛。この猫、ミコって名前になったから。」

凛「そうですか。ミコちゃんおはよう」

ミコ「おはようです!」

凛「それでは行きましょうか。」

そうして俺たちはデパートへ向かった。

デパートへ着き...

凛「それでは、ミコちゃんの服を選びましょうか。」

綺音「いや、まずは下着ね」

凛「あ、そうだった」

颯介「よーし 行くか」

綺音「は?お兄ちゃんは待っててよ」

颯介「ですよねー...」

凛「もしかして、入る気あったんですか...?」パキポキ...

凛が手を鳴らす。

颯介「滅相もございません。」


下着売り場にて...

綺音「あ、これがいいんじゃないのかな?」

凛「そうだね。これが似合うかもね。」

綺音「あー...でもこっちもいいなぁ」

凛「ああ...そっちもいいなぁ」

2人「うーん...」

ミコ「むむ...」

ミコ「あ、任せてくださいっ」


外で待つ颯介...

颯介「ふぁぁ...眠い...」

やっぱり眠い...
眠気覚ましにガムでも買ってこようかな...

ミコ「颯介ー!!これ私に似合うと思うー?」

いきなりミコが物凄いスピードでこっちに来て下着を手に持って見せて来ている。

颯介「ぎゃぁあああ!!何だよいきなり!!」

綺音「ちょっとミコちゃん!」

店員「お客様困りますよー!」

凛「見るなぁ!変態!!」グググ...

凛も物凄いスピードで俺の所に来て俺の顔にアイアンクローをしてきた。

颯介「痛だだだだだたっ!!砕ける砕けるって!!」

もうミコが俺に下着を持ってこないように、俺も下着売り場の中に入る事になった。



綺音「んー...やっぱりこれがいいのかなー...」

凛「私は、そっちの方がいいかな...」

綺音「はい。お兄ちゃんも決めて。」

颯介「ん、んー...」

颯介「ふ、二人のより俺はこっちが似合うかなーと...」

凛「...!!」

ミコ「ええー それは凛さんが似合うと思います!」

綺音「た、確かに凛が似合うかも...」

凛「わ、私はもうこの下着持ってるよ!!」

凛「はっ...」



颯介「...」

凛「...」

颯介「...」

凛「...お兄さん。」

颯介「あ、俺トイレ行ってくるわー」

ここで颯介圧倒的スピードで逃亡...!!


が...



凛「逃がしません。」がしぃ...



駄目っ...!!



颯介の首を掴む凛っ...!!

颯介「ひぃぃいいい!!」



凛「お兄さんには少し記憶を失わせていただきます。」


恐怖っ...!!

圧倒的恐怖っ...!!





颯介「ぎゃぁああああああ!!」

4ページ目 買い物行きました。その2

颯介「はっ...」

綺音「あ、やっと起きた。」

ミコ「おはよう!颯介!」

颯介「ん...んー...俺は一体何を...」

実は記憶はあるが、こうでも言わないとまた気絶されかねない。

凛「あ、お兄さん。何を寝ていたんですか全く。」

君の仕業であろう...
派手なの履いていやがって...

凛「何じろじろ見てるですか?」

颯介「いえなんでも。」

綺音「次は服買いに行くよー」

服選び中...

綺音「あ、フェミニン風なのがいいんじゃない?」

凛「んー...ガーリー風なのがいいような」

ミコ「私もこのガーリーって奴お気に入りです!」

ヤバい。何の話なんだろう。
どれも可愛いからいいじゃないか

綺音「んじゃ、この際どっちも買っちゃおうよ!」

凛「そうだね。」

ミコ「いっぱい服増えて嬉しいです!」

颯介(あぁ...暇すぎる...)

颯介(俺もミコ用の服見てみようかな...)

颯介に電流走る。

颯介(あ、あれだけなら知ってるぞ...!!)

颯介(ゴスロリ...!!)

颯介(猫耳のあるミコにゴスロリか...)

颯介(なんか見た事のあるキャラになりそうだが...)

颯介(あいつに着せてみたいな...)

颯介(よし...)


数分後...

颯介(買っちゃったよ)

颯介(しかし、昨日からの俺は不幸な事ばかりだしな...少し位、幸せだって欲しいな...)

颯介(なら仕方ないよなー)

凛「お兄さん?」

颯介「ふぉおっ!?」

凛「急に居なくなってびっくりしましたよ。」

颯介「そ、そうか。ごめんな。」

凛「んで?何買ったんですか?」

颯介「じ、自分の服だよ。」

凛「そうなんですか?」

颯介「そうそう。」

凛「怪しい...」

綺音「お兄ちゃーん?そろそろお昼だし、ご飯食べに行こうよー」

ナイスタイミングだ。流石我が妹...!!

颯介「おおー いいよー」

颯介「ほらほら 凛、早く行くよ」ぎゅっ

俺は凛の手を握った。

凛「は、はい」

凛(て、手を握られるとは...)



フードコートにて...

綺音「何食べようかなー」

颯介「俺は普通にハンバーガーでも食べようかな」

綺音「迷う...」

凛「迷う...」

ミコ「.....」じー

ミコは何か気になるようだ。

凛「どうしたのミコちゃん?」

ミコ「あれ食べたいです。」

ミコはたこ焼き屋に指を指した。

綺音「ああ、たこ焼きね。」

凛「私はクレープにします。」

綺音「んー、私もクレープにしようかな」

昼食中...

ミコ「颯介お兄ちゃん!ミコそれ食べてみたい!」

颯介「ハンバーガー?いいよー?少しちぎって分けてあげ...」

ミコ「わーい!」ガブッ!

颯介「此奴一気に喰いおったぁぁぁああ!!」

凛(ちょちょ...!!か、間接キスじゃないの!!)

凛「お、お兄さん!私にもください!」

颯介「馬鹿言うな!俺の分が、なくなっちゃうじゃないか!」

凛「うるさい!無理矢理でも頂きます!」

颯介「やめてぇええええ!!」

綺音「クレープとアイスカフェラテ美味いな」むぐむぐ

ミコ「けぷぅ...」

綺音「こらこら、げっぷはお行儀悪いよミコちゃん。」

ミコ「あ、ごめんなさいです」

綺音(まあ、あっちの方がお行儀悪いけどね...)

颯介「俺の昼食がぁぁぁあ!!」


ご馳走様でした。



颯介「ご馳走になれませんでしたけど!?」



帰宅中

綺音「いやーいっぱい買ったね!」

凛「そうだね」

ミコ「早く着てみたいです!」

颯介「.....」ぐー...

さっきからお腹が鳴る

綺音「じゃあねー凛!また明日ー」

凛「うん。お兄さんもまた明日」

颯介「あ、うん。またねー」

ミコ「さようならー!」


帰宅

颯介「ただいまー」

綺音「ただいまー」

ミコ「ただいまです!」

綺音「さぁて、晩御飯の準備でもしようかなー」

颯介「昼飯食ってなくてしにそうだぞ...」

颯介「あ、ミコ。俺の部屋来てくれ」

ミコ「わかったよお兄ちゃん!」

俺の呼び方が妹の影響かお兄ちゃんになっている...



颯介の部屋

ミコ「急にどうしたにゃー?」

颯介「これを着て欲しいんだ!」

俺は内緒で買ったゴスロリ風の服をミコに渡した。

ミコ「す、凄い綺麗な服」

颯介「後ろ向いとくから着替えてね?」

ミコ「うん!」

お着替え中...

ミコ「着替えました!」

颯介「どれどれ...おおっ似合ってるよミコちゃん!」

ミコ「本当に?綺音さーん!これ似合ってますかー?」

颯介「ちょ、大声出すのは...」

綺音「んー?」ガチャ...

颯介「あっ」

綺音「.....」

颯介「.....」

おわた。



綺音「か、可愛い...!!」

颯介「あれ?」

まさかの妹も絶賛だった。遺書の用意しようと思ってたのに。

綺音「凄い似合ってるよミコちゃん!」

ミコ「えへへー そんなに言われると照れちゃいますよー」

綺音「センスある服選んだねー!」

そうだろう妹よ。俺が選んだんだぞ!

綺音「ところで、この服誰が買ったのー!?」

ミコ「お兄ちゃんです!」

綺音「はぁ?んだと?」

あ、駄目だやっぱ遺書いるな。
いやまだだ...

颯介「いえ違います。凛です。」

綺音「電話して聞いてみよ...」

颯介「いやいやいやお嬢さん!」

しまったぁぁぁあ!!逆効果じゃねぇか!


綺音「もしもしー?凛ー?凛さぁー、ミコにゴスロリ風の服買ってあげたー?」

綺音「へぇー...買ってないんだー?」

颯介(今なら間に合う逃げよう)

逃げる兄

綺音「んじゃお兄ちゃんがゴスロリ風の服をミコちゃんに着せるため買ったのかもねー...??」

ミコちゃんに着せるためを強調して言う綺音であった。

綺音「え?今からこっち来るー?わかったー」

玄関前...

颯介「よし...妹は来ていない...」ガチャ

ドアを開けた颯介しかし目の前に

凛「.....」

目に光が映ってない凛が居た。

颯介「.....」

凛「.....」

颯介「.....こんばんは。」

凛「さようならお兄さん。」

______________

____________

_________

_____



バシィィィン!!

颯介「GYAAAAAAAA!!」


俺の幸に不が付いた。




そして今日一日を終え今俺は日記を書いている。
そして明日から俺の高校生活が始まろうとしている。

凛「何書いてるんですか?」

颯介「うおおおおっ!?」

凛「何ですかお化けでも見たような反応して...」

いや、化け物かと思いました。

颯介「いつの間に居たの!?」

凛「そうですよ。んで何書いてたんですか?」

颯介「猫が人間になるのは、滅多にないだろうから昨日から日記付けてたんだよ。」

凛「そうなんですか。見せてくださいよ。」

颯介「だ、駄目だよ!っていうかそろそろ家に帰りなさい!ご飯食べてもう帰ったと思ったのに!」

あの後凛と一緒に綺音が作った夕食を食べたのだ。

凛「今日は泊まる事になったんですよ。」

なん...だと...

颯介「で、でも明日学校だよ?制服は?学校鞄とかは?」

凛「今さっき持ってきましたよ...」

颯介「そ、そうなんだ。でも何で俺の部屋に鞄置くのさ?」

凛「今日ここで寝るんですよ?妹もミコちゃんも」

なん...だと...

颯介「だめだめ。」

凛「拒否権はありません。昔からの仲なんですからいいじゃないですか」

颯介「ち、ちょっ...ミコは...」



凛「い い で す よ ね ?」

颯介「あ、はい。」


就寝中

3人「...zzz」ぎゅぅ...

3人同時に俺に抱きかかってる。
最早ミコちゃんは上に抱いているというかのっかかって寝ている。

颯介「ぐ、ぐるじぃけど、ごれがハーレムなのか...」

凛「...zzz」ぎゅぅぅぅ...!!

颯介「」(ぎゃぁぁあ!!聞いてたかのように締め上げてきたぁぁあ!!)

続く

コラボのお知らせ

綺音「お兄ちゃーん。」

颯介「何だ綺音ー」

綺音「コラボの依頼来てるよー?」

颯介「いいんじゃねー?」

綺音「そ、そんな適当に決めていいの?」

颯介「いいんじゃねー?」

綺音「.....今日何が食べたい?」

颯介「いいんじゃねー?」


綺音「ちゃんと話聞いこうか?」バキバキ...

颯介「痛だだだだた!!すいませんでしたぁぁあ!!」

と言う訳で奏桜さんの作品‘‘神さまたちの恋事情’’とコラボする事になりました!

コラボ先の奏桜さん
http://slib.net/a/15979/


ミコ「面白いので是非読んでください!」

颯介「ちょ...ミコちゃん助けてよ!」

ミコ「ミコって私の名前ですか?」

颯介「そうだy...痛だだだだ!!」

綺音「今さっき決めたんだよーミコちゃん!」

ミコ「可愛い名前で嬉しいです!」

そして2話へ

5ページ目 学校行きました。その1

※注意
ここからは‘‘奏桜’’という方とコラボで小説を制作してます。
宜しければこちらの奏桜の作品‘‘神さまたちの恋事情’’を一緒に照らし合わせてご覧ください。

奏桜
http://slib.net/a/15979/





颯介「ふぁぁ...」

綺音「あ、お兄ちゃんおはよう。もう朝御飯できてるよ。」

凛「おはようございます。お兄さん

ミコ「おはようお兄ちゃん!」

颯介「ああ、おはよう」

さあ、今日から学校だ。
僕は今日から高校生であり、2人は中学3年生だ。



朝食中

ミコ「ミコも学校行きたい!」

颯介「無茶言うなよ...大体制服さえ持ってないじゃないか...」

綺音「もう一着あったよ?」

颯介「ま、まじかよ」

凛「お兄さん。気分だけでも味わせたらどうですか?」

颯介「ん、んー...しょうがないなぁ...」

ミコ「わーい!!」


着替え中...

ミコ「着ました!」

颯介「おお、似合う似合う」

綺音「ねぇ!このまま学校にも行ってみない?」

凛「いいね 行かせてあげましょうよ?」

颯介「い、行くだけだぞ?」

ミコ「やったにゃ!」


登校中

颯介「少し遅れそうだから、早めに行くぞー」

3人「はーい!」

そうして俺達が登校してる途中

どーん!!

颯介「ぶべらぁ!」

颯介は何かに後ろからぶつかられた。

??「いたた…もうなにぃ…?」

颯介「こっちのセリフなんだけどなぁ…大丈夫?」

??「あれ、あれれ?私貴方に…?」

颯介「そうだよ 君が大げさにぶつかったのは俺の背中だよ」

相手は顔が真っ赤になっている。

大丈夫かな?

凛「お兄さんが前を見て歩いていないからです」

ちょっと待て!俺は後ろからぶつかられたんだぞ!

綺音「ごめんね…大丈夫?うちの兄のせいでごめん」

颯介「理不尽…!!超理不尽…!!!!」

??「そんなそんな 私が悪いですし…あれ?」

お兄さんと呼ばれていた男の人の隣の女の子たちはリボンの色が違う…

ミコ「お兄ちゃんはもっと気をつけるべきです!」

颯介「ミコにまで言われるとは...」

そしてこっちの子に猫耳が生えてる気が…
いや気のせい 私の気のせい

凛「お姉さん高等部の方ですよね」

??「高等部?」

綺音「転校されてきたみたいですねっ桜雅高校は去年から桜雅中学と合併されたんです!」

颯介「俺と同じクラスかもね」

??「じゃぁ…これって…」

ん?これって?何だろう?

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…

凛「大変…予鈴がなってしまいました」

ぐぬぬ。良いところで予鈴が。

綺音「変なことしないでね!お兄ちゃん!」

颯介「俺への信頼度0!!?」

??「面白い人達…」

颯介「んで君は?どこのクラス?」

??「あ どこだっけ…」

颯介「職員室まで送ってあげるよ」

ミコ「私もついていくです!」

??「え でもそれは悪いよ…」

颯介「まぁまぁ いこうよ」

1人で行かせるのも心配だしね。

颯介「あ、君名前は?俺は神崎 颯介」

美神「美神 描純」(みかみ かすみ)

ミコ「よろしくねっ描純おねーちゃん!」

ミコも友達ができたようだ。でも流石にここの高校の生徒にはなれないからあんまり会う機会はないだろう。



職員室へ行く途中...



教員「おはようございます。」

颯介「おはようございます」

ミコ「おはようございます!」

教員「あ、今日転校してくる神崎 美琴(みこ)さんと美神 描純さんじゃないですか?」

颯介「えっ」

み、美琴ってミコの事か?

颯介「せ、先生。美琴ってこの子の事?」

ミコに指を指す。

教員「そうですよ?」

颯介「え、え?」

ミコ「??」

美神「んん?」

颯介「な、なんでもありません。」

ミコがこの学校に入るだと...?

い、今は職員室に行かなくては...

颯介「はい。着いたよ。」

美神「御丁寧に優しく教えてくれてありがとうございました!」

いい子だなぁ...

ミコ「おにーちゃんはとってもやさしいの!ミコの体洗ってくれたりするんだよ!」

おいぃぃぃぃ!!

颯介「おいっいらんこと言うな...!!」

相手も引いてるじゃねぇか!!

ミコ「本当のことだもん!」

颯介「ほらっもういくぞ!」

美神「ふふ また会おうね!変態さん!」

変態って言われてるし...

颯介(あ、ミコのクラスは...)チラ...



颯介(俺と同じじゃねぇか!!)

6ページ目 学校行きました。その2

颯介「お、ここだな」

そうしてさっき確認したクラス表を思い出しながら教室へ着いた。

ミコ「1年C組だね!」

颯介「ミコは来る予定じゃ無かったんだけどな...」

ミコ「まあまあ、いいじゃない」

颯介「勉強とか大丈夫なのかよ」

ミコ「た、多分」

颯介「心配すぎる...」

美神「あ、さっきの変態さん」

颯介「ちょっ それ言うな」

「えぇ...」
「あの人変態だって...」
「まじかよ...」

颯介「おい!誤解されてるじゃないか!」

美神「ごめんごめん(笑」

美神「それより、同じクラスだったね」

颯介「ああ、そうだね」

ミコ「これからよろしくお願いします!」

美神「ああ、うん。よろしくねー」

C担「はーい 皆座ってー」

担任の先生が来たようだ。

湖山「これから3年間君達の担任を務める事になりましたー湖山 藍梨(こやま あいり)と申しますー」

ひゃっほい。美人で優しそうな先生だ。


その頃

凛「何かお兄さんが変な事考えていそうな気がする...」

綺音「凛〜?体育館いくよー?」

朝礼が始まった後は体育館で始業式があった。



始業式後


湖山「はい。それでは終礼を終わります。この後はもう下校なので、皆さん気を付けて帰ってくださいねー」

全員「さようならー」

颯介「ふぅー...何とか終わったな」

ミコ「おつかれー!」

颯介「ミコ良くいい子にしてたな」

ミコ「はい!なんか懐かしい気がしました!」

颯介「懐かしい?」

美神「おつかれさーん」

颯介「ああ、美神お疲れさん」

ミコ「お疲れ様でしたー!」

美神「どう?一緒に帰らない?」

颯介「ああ、いいよ」

校門前

綺音「あ、お兄ちゃん!」

颯介「おお、綺音お疲れー」

凛「お疲れ様ですお兄さん。」

颯介「お疲れ凛ー」

ミコ「お疲れ様です!」

綺音「あ、さっきの人だ。」

美神「こんにちはっ」

凛「こんにちは」

颯介「あれ?そちらの人は?」

??「こ、こんにちは...」

綺音「ああ、この子は私と凛の先輩さんだよー」

颯介「あ、そうなんだ」

凛「伊勢本先輩。この人は綺音のお兄さんの神崎 颯介です。」

心愛「そ、そうなんですか...」

心愛「あ、あの...伊勢本 心愛(いせもと ここあ)と言います...」

心愛「よろしくお願いします...」

颯介「あ、ああ...よろしく...」じー...


デカい...



凛「何 処 見 て る ん で す か ?」

心愛「え、えっ...??//」

颯介「見てない見てない!!」

美神「やっぱり変態なのねー...」

颯介「ちょっと!」

ミコ「にゃはは...」

颯介「と、所で伊勢本さんは何組なのかなー?」

心愛「び、B組です...//」

美神(B...B組って...)

美神「ね、ねぇ B組で幸琉 笑(しある しょう)って人居ない?」

心愛「え、えーと...流石に1日目で名前は覚えられなくて...」

美神「あ、ああ...そうだよね」

颯介「お友達か何か?」

美神「あ、うん。まあ、そんなm...」

??「おーい」

颯介「ん?」

笑「やぁ」

美神「あ、笑」

綺音「この人が笑?」

凛「背が高いですね」

笑「な、何なの描純?もうこんなに友達できたの?」

美神「えへへ まあねー」

笑「凄いね... あ、僕は幸琉 笑(しある しょう)。よろしくねー」

颯介「俺は神崎 颯介。よろしくな」

綺音「神崎 綺音です!よろしくね」

凛「冬咲 凛です。よろしくお願いします。」

ミコ「ミコだよー!」

心愛「い、伊勢本 心愛です...」

笑「あれ?伊勢本さん同じクラスだよね?」

心愛「へ!?//お、覚えてたんですか?」

笑「うん。もう皆の名前覚えたよ」

美神「し、笑もうクラス皆の名前覚えたの?」

笑「うん。そうだよ?」

颯介「は、早い...」

綺音「凄いね...」

凛「それよりもう帰りましょうよ...」

颯介「ああ、そうだね」

笑「そうだね。色々話しながら帰ろうか」

こうして新しい友達と仲良く話しながら、俺たちは帰った。

ミコにも友達ができて本当に良かった。
良かった良かった。











その後...

凛「よ く な い で す よ ね ?」

颯介「ひぃぃ!!いやマジですいませんでした!!」

凛「初対面の女の子の胸見て失礼だと思わないんですかぁぁあ!!」

颯介「あんなの見ない方が失礼だよ!!」(見てないって!!)

美神「言ってる事と思ってる事が逆だよ変態さん」

颯介「あ、まじか」

凛「....」ゲシッ!

颯介「くそまぁ!!」バキッ


※颯介はあまり変態ではないという設定です。

7ページ目 友達遊びに来ました。その1

その後、心愛ちゃんとは別れて、美神さん達と仲良く話しながら帰ってた。

美神「それじゃあ、私と笑はここで」

2人の住んでいる所に着いたのだが、寮に住んで居たとは...

綺音「あ、ここだったんだ。」

颯介「結構うちの家と近いんだね」

美神「そうなの!?」

颯介「うん。ここの川の橋を渡ったすぐ近くに家があるよ。」

美神「んじゃあ、後でそっちの家に遊びに行っていい?」

笑「えっ」

颯介「えっ きゅ、急だな...」

美神「あ、あれ?ダメかな?」

綺音「いいよっ!ね?お兄ちゃん?」

颯介「う、うーん」

美神「本当に!?ありがとう!」

綺音「ううん!大丈夫だよー」

ミコ「遊びに来るんだ!嬉しいー!」

颯介「ちょっとー!?まだ何も言ってないんだけどー!?」

凛「何あっさりOKしてるんですか?この女好き...」

颯介「俺は許可どころか何も言って無いんだけど!?」

凛「罰として私も後で行きますから。」

颯介「なーんだ。凛も遊びたかったんだな。よしよし...」なでなで...

ぶんっ!!

凛は顔を真っ赤にして思いっきり背負い投げをしてきた。

颯介「わぁいお空が見えるよぉ」

綺音「こいつもうやられるのに手慣れてやがる...!!」

美神(人間界の人達は凄いな...)

笑(あ、遊びに行ってもいいのか?)

美神「それじゃあ、また後で!」

笑「遊びにいくからねー」

綺音「うん!また後でー!」

ミコ「また後でねー!」

凛「また後でー」

颯介「いつの間に仲良くなってるなぁ...」

凛「いい事じゃないですか」

颯介「いやまあそうだけど...」

ミコに友達ができたのは嬉しいが、それ以前に元は捨て猫だったのですが...

神崎家前

凛「私は着替えてから行きますね。」

颯介「おっけー」

ミコ「また後でねー!」

凛「うんっ また後でね?」

そう言って凛はミコの頭を撫でた。
だいぶ凛もミコに慣れてきたかな?

颯介「ただいまー」

綺音「ああー 疲れたなー」

颯介「いやいや...今日は午前中だけだったからそんなに疲れて無いだろ...」

ミコ「私は楽しかったよ!」

颯介「君は何処からツッコめばいいのやら...」

颯介「取り敢えず、早く着替えないと美神達はともかく、凛はもう来ると思うぞ?」

綺音「家が隣だからってそこまで早くないでしょ...」

凛『こんにちはー 遊びに来ましたよー』ピンポーン

綺音「は、早いな...」

颯介「はいはーい 今開けるよ」ガチャ

凛「こんにちは。お邪魔します」

綺音「いらっしゃい凛!」

ミコ「いらっしゃーい!」

颯介「うん。いらっしゃい。ところで何処の部屋で遊ぶ?」

綺音「お兄ちゃんの部屋でいいよー。ゲームあるし片付けなくて済むしー。」

颯介「こざかしいわ小娘」

凛「いいじゃないんですか?お兄さんの部屋で?」(えへへぇ...お兄さんの部屋の匂い好きなんだよね...)

凛がにやにやしてる。
思い出し笑いかな?

颯介「あはは。どうしたの凛?にやけちゃって」

人がニヤけてる顔みると笑っちゃうよね?

凛「ななな、何でもないです!」

颯介「そ、そうか」

これ以上余計な事を言ったら何が起こるか想像できるから自重しておこう...



兄部屋

颯介「ふぅ。美神達が来るまでどうする?」

凛「そうですね。取り敢えずミコちゃんに聞きたいことがあるんですけど。」

颯介「ミコに?」

ミコ「ん?何でも聞いてね!」

凛「ミコちゃんって自分のベッド無いけど、ミコちゃんは何処で寝てるの?」

ミコ「う?寝るところ?えっとねー」


颯介(あ、いかん。)

ミコ「おにぃ...むぐっ」

俺は咄嗟にミコの口を塞いだ。

颯介「ミコは俺のベッドで寝ていて俺は部屋の床に布団敷いて寝てるよ。」


これは事実である。フラグ回避の為に、事前に行った行動なのだ。勘違いをしてミコと一緒に寝てるのを凛が誤解したら何をされるかわからないからだ。

凛「ああ、そうだったんですか。」


今回は何とかやられずに済んだようだ...


ミコ「嘘です!違いますよ!」

颯介「あっれぇー!?ミコちゃん!?」

ミコ「私は一人で寂しくてお兄ちゃんが寝た後お兄ちゃんの寝てる布団に潜って寝てるもん!」

颯介「えっ!?」

凛「へぇー...」

いかん!!これはまずい!
と言うか何故そこまで細かく言うのかい!?
何か言い返さなくては!!


異議あり!!


颯介「で、でも前は朝起きてもミコは俺の隣に寝てなくてベッドで寝ていたぞ!」


綺音「待ったぁ!!」


颯介「あ、綺音?」

綺音「朝ベッドにミコちゃんが居るのは私が起きた時に、ミコちゃんがベッドから落ちたのかと思って私が毎朝ベッドに戻してるからです。」

颯介「綺音が言ったとしても、俺とミコが一緒に寝ていたという証拠は無い!」

綺音「え?携帯でカメラに収めてるけど?」

颯介「えっ」

綺音「ほらほらっ ミコちゃんがお兄ちゃんに抱きついて寝てるでしょ?和んじゃって可愛いかったから撮っちゃったんだー」

颯介「...」

凛「...」

颯介「無罪を要求します。」

凛「極刑ですね。」

颯介「でも、これは僕の所為ではなくてですね...」

凛「お兄さぁぁぁぁぁあん!!!!」

颯介「うおおっ!だ、駄目だ!やめろ凛!それ以上気を高めるなぁ!!」

凛「...」バキバキ!

そしてキャメルクラッチ

颯介「いだだだだだっ!!」

颯介「ふぅ...落ち着け俺...」

綺音「いや、落ち着いてる場合じゃないと思う」

颯介「ですよね?!」

ピンポーン...

綺音「あ、来たみたい。行こっかミコちゃん。」

ミコ「うん!」

颯介「ちょっ...待ってぇ!!助けてくれぇぇぇぇっ!!」

凛「言い残す事はありますかぁ...!?」




颯介『我が生涯に一片の悔いなぁぁあし!!』

二階からアホの断末魔が聞こえる。

綺音「いいミコちゃん?ああ、言うのを馬鹿って言うのよ?」

ミコ「なるほどにゃ」

8ページ目 友達遊びに来ました。その2

綺音「あ、いらっしゃーい!」

美神「あ…お、お邪魔しますっ」

ミコ「いらっしゃーい!」

笑「今二階の方から悲鳴が聞こえたような気がするんだけど…」

綺音「えー?何も起こってないけどよー?」

ミコ「さあ、あがってあがってー!」

美神「うん!お邪魔しまーす」

笑「お邪魔しまーす」

4人は颯介の部屋に向かった。
そこで見たものは...

凛「あ、こんにちはー」

颯介「ご...ごんにぢは...」

美神「だ、大丈夫?ボロボロだよ?」

颯介「大丈夫...背骨は無事だよ」

美神「そっかそっか んじゃ皆何して遊ぶー?」

颯介「ちょっ...切り替え早い...」

もうちょっと心配してくれ...

綺音「何しようかなー?」

美神「あ、人間界のゲームしてみたい」

颯&綺&凛「え?」

笑「お、おい」

美神「あ。い、いやね?じじ...自分に似た人間を操作するあのゲームしてみたいなーってねー?」

笑「なな、何ていうゲームだったかなー...」(そんなゲームあるのか...??)

綺音「ああ!Wiiの事ね!」

美神「えっ あ、そうそうそれそれー!」

笑「あ、あるんだ...」(小声

颯介「んじゃ折角だしWiiパーティやろうよ」

凛「いいですね 私もWiiパーティやりたいです。」

ミコ「取り敢えず参加してみるねっ」

綺音「ミコちゃんと美神さんと笑さんのMii作らないと」

Mii制作中...

ミコちゃん「おお、皆の分できたっ」

美神「颯助君のMiiカッコよすぎるでしょ」

凛「似てもないですねー」

美神と凛が笑っている。

颯介「笑うなー!」

綺音「チームはどうするの?」

颯介「6人居るから3チームに分かれて1人コンピューターにしようか」

ミコ「私、颯介とチームになりたい!」

凛「私もお兄さんとなりたいです。」

颯介「何で凛は俺となりたいんだよ...」

凛「他の女子とだと変な目で見そうなので。」

信用されてないなー...

綺音「じゃあ、ジャンケンで決めて」


そして


ミコ「ぷー...」

凛「では私とお兄さんで。」

綺音「じゃあ、ミコちゃんは私とチームになろ?」

ミコ「うん!」

美神「それじゃあ私は笑とチームだね」

笑「あ、うん わかった」

颯介(笑君まだ緊張してるのかな)

綺音「コンピューターの強さはどうするー?」

颯介「あ、ああ つよいでいいよ」

凛「このゲームはコンピューターの強さによわいはないんですね」

颯介「そうだよー ふつうが一番弱い設定だよ」

美神「早く始めましょうっ」

颯介「初めてだからやっぱ楽しみなのな」

美神「そりゃそうだよー」


プレイスタート

美神「あ、ミニゲームで順番決めるんだね」

美神「えーと...落ちてくる鳥の羽を取るんだねっ どうやって取るの?」

颯介「鳥の羽にポインターを合わせてこのAボタンを押すんだよー」

美神「ふむふむ...」

凛「お兄さん。ここは私がやります。」

颯介「お、おう 任せた。」

ミコ「私やりたい。」

綺音「うん 任せたよー」

笑「んじゃここは俺が」

美神「おっ んじゃ任せたよ」

颯介「あ、因みに金色の羽は3点で枯葉を取ると点がマイナスされるからな」

笑「うん わかった」


ミニゲームスタート

ミコ「うおおおおおおっ」

ミコがAを連打するが

ミコ「ああっ 風で羽が掴めないよっ」

綺音「ミコちゃん落ち着いて合わせてAボタン押してみて?」

ミコ「う、うん」

落ち着いてやってみるとミコは羽をどんどん取っていく

ミコ「おおおっ 凄い取れるよっ」

綺音「いいねミコちゃん!」

ミコチームは少し出だしが遅れたが好調

笑「おおーっ 取れる取れる」

美神「ちょっ 笑凄いね」

美神チームは出だし好調

凛「む、難しい...」

颯介「ほら 凛も落ち着いて合わせてやってみろ」

凛「わ、わかりました。」

凛「...」

凛「ここだ!」スカッ

凛「なんでなのよー!!!!」

颯介「あーあーあー... 落ち着けって、羽も自分の胸も掴めない位で怒ってんじゃねぇよお前は...」

凛「なんですってー!!」バキバキッ

颯介「いだだだだ!!ちょちょ!ミニゲームに集中してぇぇぇえ!!」

出だし最悪。

結果発表
1位 美神チーム 21点
2位 綺音チーム 17点
3位 CPU 11点
4位 颯介チーム 3点


凛「ごめんなさい...」

颯介「こ、こっちこそごめん...」

綺音「いい加減学習しなさいよ」

9ページ目 友達遊びに来ました。その3

ピンポーン

ん?家のインターホンが鳴った。
誰か来たのかな?

綺音「あ、来たみたい」

颯介「ん?お前他にも誰か呼んだのか?」

綺音「そうだよ ちょっと行ってくるね」


そして...

心愛「お、お邪魔しますっ」

颯介「あ、伊勢本さんと...」

颯介「えーと...」

心愛の隣に男の子がいる。

綺音「あ!かなちゃんだー!」

心葵「!?」

颯介「心愛さんの知り合いか何か?」

心愛「あ、私の弟の心葵(かなた)です」

心葵「...」ぺ...ぺこり

どうやらこの子は無口のようだ。
姉弟揃って恥ずかしがり屋なのかな?
少し似てるかも。随分と女の子に見える。

颯介「だからちゃん付けなのかな...」

綺音「かなちゃんは私達と同じ学校で中学2年生なんだよー」

綺音と凛の1つ下って事か

心葵「...」ぶるぶる...

ん?さっきから震えてるけど、どうしたんだろう。
綺音に恐怖心があるようにみえるが...

綺音「前かなちゃんに女装させたら凄い似合ってたんだよー!」

心愛「あの時は楽しかったよねっ」

颯介「ん”ん”!?」

女装させられたのか!?
確かに見た目は女っぽいが...
男なんだろ?無理矢理されたのか...

綺音「また今度女装しようね?」

心葵「ぁ...ぁ...」ぶるぶる

心愛「心葵嬉しそうにしちゃって...」

そうには見えないが...
ある意味俺より可哀想だ。

颯介「ま、まあ とりあえず上がって?今皆でゲームしてた所なんだ。」

心愛「あ、はい...わかりましたぁ...」

心愛ちゃんはまだ俺に慣れていないようだ。


そして部屋へ

美神「あ、こんにちはー」

笑「こんにちはー」

美神「颯介もお帰りなさーい」

颯介「おう」

凛「あ、先輩こんにちは」

心愛「凛ちゃんこんにちはっ」

綺音「ただいま凛ちゃ〜ん」

颯介「ただいま凛ちゃん」

凛「ちゃん付けしないでください変態。」

颯介「ああ…はいはい…」

美神「あれ?心愛さんの隣にいる子は...」

綺音「あ、先輩の弟の心葵だよ」

心葵「...//」ぺこり

女性の前だとかなり恥ずかそうだ

美神「あ、よろしくねー」

笑「心葵君よろしくね」

心葵「あ、はい」ぺこり

逆に男の人に対しては大丈夫みたいだ

綺音「あ、先輩とかなた君いるから丁度チーム分けできるよっ」

颯介「おお そうだな」

凛「それじゃあ、一回初めからにしますねー」

美神「ええーっ 折角出だし良かったのにー」

笑「まあ、さっきの調子なら次も勝てるよ」

颯介「そういえば、心愛さんと心葵君のMii作らなくていいの?」

綺音「ああ、二人とも前ここで遊んでもう作ったから大丈夫だよ」

颯介「ああ、そうか。って...ん?」

颯介「って事は俺の部屋勝手に入って、勝手にゲームしてたの!?」

綺音「細かい事は気にしないの。」

凛「そうですよ。前に私と綺音とミコと一緒で寝ましたし、それに比べたらいいじゃないですか」

颯介「おい それを言うな。」

美神「へぇ〜...そんな事あったの...」

笑(美神の言う通りの変態かもね...)

心愛「綺音と凛ちゃんは凄くお兄さんと仲が良いんだね...」ニコニコ

何ぃ?仲がいいだと?

綺音「いやぁそこまでは〜 ねぇ?」
凛「ま、まあ...そこまでではぁ...//」
颯介「いや、ただの腐れ縁です。」

綺音&凛「貴様の利き腕を教えろ!!」バキバキィ!

颯介「ああ!!ああああっ!!」

心愛「本当に仲が良いんですね〜」

人が酷い目に遭ってるのにニコニコしてやがる...
心愛ちゃんある意味恐ろしいよ...

美神「このモードやってみたいんだけど...」

ミコ「えーと...これで開始だね!」

美神「ああ、できたできた」

笑「ありがとうねミコちゃん」

ミコ「いやぁそれほどでもにゃ〜」

颯介「ちょっ!?何か始めてるし!?」

美神「だって遅いんだもん。」

心葵「うんうん」

笑「美神も心葵君も凄く早くやりたそうにしてたよ」

颯介「そ、それはごめん」

綺音「ごめんねかなちゃん?」

心葵「はは、はいぃ!」ぶるぶる...

ああ...心葵君が震えてる...


颯介「あれ?個人的クイズにしたの?」

しかし颯介意外にもこれをスルー。

心葵「!?」タスケテヨオニイサン...

笑「ちょっと気になってね。どんなゲーム?」

颯介「簡単に言ったら主役を決めて、主役になった人の好みや気持ちを当てるゲームだよ」

美神「へぇー!んじゃ誰を主役にしようかな!」

颯介「俺はなしで頼む」

変な回答したらまた何かされそうだからな


美神「んじゃ颯介君一択だね。」
笑「そうだね」
凛「そうですね。」
綺音「そうだね。」
心愛「...?」ニコニコ
心葵「ザマァミロ...」
ミコ「??」

おやおや?何処からか毒が吐かれたぞ?



クイズ開始

チーム
凛&ミコ
綺音&心愛&心葵
美神&笑

回答者
凛 美神 綺音


颯介「まあ、こうなる事はわかってる。」

だがあまり答えにくい質問は来ないだろう。
どんと来い質問!
(訳:来い質問!







一問目
どっちが好き?
1.貧乳
2.巨乳


Don't(どんと)来い質問!!
(訳:来るな質問!!

颯介「おい!!開発者でてこい!!これ子ども向けのゲームじゃないだろ!!」

何故だぁぁ!!
こんな変な質問見た事ないぞぉぉ!!

凛「……」ピロンッ

美神「これは簡単だねぇ」ピロンッ

綺音「う、うん 簡単簡単...」ピロンッ

何かもう皆察してるし!

ゲーム「主役の人答えをどうぞ!」

凛「はい。早く答えてください。」

颯介「凛。正解は越後製菓だ。」

凛「くっだらない事言ってないでさっさと答えてくださいよ...」ニコニコ

凛よ。顔が笑ってないぞ。
美しい薔薇には棘があるって言うけど、今のお前は棘しかないセルレギオスだからな。
まあ、取り敢えず巨乳って答えたらアウトだな


颯介「落ち着けって凛...答えなんてもうでてるからさ」

美神「まあ、そうだよね〜」




答え
巨乳。





僕は正直者さ



凛「そうなんですか...やっぱりそうなんですね...私のなんて...」

颯介「ぎゃぁぁあ!!死ぬぅぅう!!」

美神「さっき心愛さんのじろじろ見てたもんね...」

綺音「だから嘘ついても無駄って事になるよね」

笑「哀れというか何というか...」

心愛「私も恥ずかしくなる質問ですね...//」

綺音「凛も意地張って貧乳って答えるなんて...」

ミコ「颯介と凛はプロレスごっこが好きなんだね!」



続く

元捨て猫日記

元捨て猫日記

捨て猫から飼い猫に? いや人間になりました。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 1ページ目 捨て猫やめました。
  2. 2ページ目 誤解解きました。
  3. 3ページ目 買い物行きました。その1
  4. 4ページ目 買い物行きました。その2
  5. コラボのお知らせ
  6. 5ページ目 学校行きました。その1
  7. 6ページ目 学校行きました。その2
  8. 7ページ目 友達遊びに来ました。その1
  9. 8ページ目 友達遊びに来ました。その2
  10. 9ページ目 友達遊びに来ました。その3