神さまたちの恋事情

神さまたちの恋事情

Ⅰ 神さまだって恋をしたい!

??「ここここっすっごくゆーめーなんだよっ」

?「梨花(リンカ)が言うなら本当だなっ」

梨「梨和(ナオ)とずっと一緒にいたいから♡頑張って調べちゃったぁ」

梨「俺もお前とずっと一緒にいたいよ…」

梨「神様っ私達ずーっと仲良くやってけますよーにっ」



??「梨コンビ あなたたちはあと3日で別れるっと…」

??「恋詠(コヨミ)ちゃん厳しくなーい?」

恋「だってあのカップル絶対上辺だけで付き合ってるわ」

??「おそろし…」

恋「美描(ミカ)はあなた締め切り間に合うようにまんが書いてるの?」

美「痛いとこつかないでよー」

ここは八百万の神様が集う神の世界
下界の様子を見ている私は美描
こっちは恋の神 恋詠

私達はいっつも鳥居から入ってくる人間をみている
場合に寄っては力を貸すことが出来る

恋詠は恋人にどんな心を持ってるか見えて
それによって実らせるか散らせるか決めてる

ちなみに私は絵の神
絵が純粋に好きな子には力を貸すし
月刊!神さまこみっくしゅで恋愛モノを書いてる漫画家
ま 恋愛モノってことで恋詠とは仲良し

美「あ また来た 恋詠すごい噂ひろげたね」

恋「勝手に人間が広めるのよね…どれどれっと…」


???「ホントにかみさまがいるなら…俺に勇気ください…」


恋「あいつ…」

美「どした?恋詠ちゃんの頭にピーンってきたっ?」

恋「うん よしっ貸してあげようじゃないっ」

恋詠が下界に向けて手を向けるとフッと男の子の顔つきが変わる

恋「ついでにーっと…」

手をそっと左にスライドさせた恋詠
そうすると…

???「透真(トウマ)…くん?」

透「心和(ココナ)…」

心「ぐ、偶然ね…ここって恋愛の神様を祀る神社よね…」

透「うん…少し勇気をもらいに来たんだ」

心「私も…透真くん誰か好きな子…いるの?」

透「うん…」

心「わ、私もいるんだ…」


恋「あーもー!焦れったいわね!」

美「こればっかしは本人達の問題じゃん」

恋「ていっ」

恋詠は手をばっと開く

美「スイッチ入るとおせっかいになるよねぇ」



透「俺…!心和が好きなんだ!」

心「ほぇ?」

透「俺と付き合ってください…!!」

ばっと透真が頭を下げる

心「私…好きな人…いるの…」

悲しそうに潤んでるらしき透真くんの瞳

心「その人が今…目の前で私のこと好きって…」

輝いているであろう透真くんの瞳

心「透真 私とつきあってくらさい…」

照れ笑いしてる心和ちゃんはとても可愛く
うつくしく見えた…



恋「うむうむ 引き寄せて大成功だなっ」

美「恋詠ちゃんスイッチ入れ切れ激しい…」

恋「なんか…こーゆーの毎日見てるとさ…恋したくなるな…」

美「私も恋愛モノ書いてると恋してみたいよ…」

???「どうしたの女の子たち?幸せ足りてない?」

???「悩んでたら俺に相談しろっつたよな…」

To be continue─…

Ⅱ 神さまだって学校がある!

恋「学(マナブ)と笑(ショウ)…」

美「どうしたの~?」

学「今日神様第一校高等部のクラス会があるんだ」

笑「そーれーでっ呼びにきたってわけっでもふたりとも幸せ足りてなさそーだなっ?」

あっそうそう人間界の皆様っ
かみさまだって学校があるんですよっ

かみさまになるためにはちゃーんと勉強してなるのですっ
だからいっぱいかみさまがいるのかもしれないですねっ

でもかみさまに昇格できるのはその中の8人なのですっ
入学する人は年々だけどだいたい300人くらい!

だから私たちはえりーとなのです!

恋「学…笑…私…恋したい…」

学「正気か…?」

美「え?なにー?恋しちゃいけないのー?」

学「おまえよく神に昇格できたな…」

笑「学ひどいな~みんなっ神様のお決まり!」

美「いちっ第一に人間の心を!」

恋「にっ力は与えすぎない!」

学「さん 情けを捨てろ」

美「よんっ欲を持たない!」

笑「いーい?欲を持たないっていうのは恋欲もてないでしょー?」

美「あっそっかっ」

恋「そうなのよね…」

美「じゃあさじゃあさっ人間界へ下りちゃおうよ!」

学「人間と一緒にくらし神としてのステータスをあげるあれか」

美「そしたらそしたらっその時は神様じゃないから欲もっていいじゃんっ」

学「美描…お前知恵だけは1人前だな」

笑「今日のクラス会自称超エライ神様さんかするよ~頼んでみよっかっねっ恋詠ちゃんっ」

恋「…うんっ」

恋詠ちゃんの笑顔は誰よりもかわいいのっ
だから恋の神様なのかな…

ちなみに笑は幸せの神様
学は勉強の神様なんだ

笑の幸せにするパワーはすごいし
学は自称IQ200
恋詠ちゃんは誰よりも恋愛経験つんでて人を見る力がある

もちろん私は絵がうまいのと知恵があるので絵の神様!

かみさまなんてこんなもんなの

笑「それじゃ今日の19時に神様カフェでだねっ」

学「まってるぞ」

2人は自分の神社に帰っちゃう
会えるのもちょっとだけで少し寂しい

恋「美描…あんたは自分の神社どーすんの」

美「ほぇ?私?だって誰もこないしぃ」

恋「はぁ…まったくもー…ま でも私的には美描が一緒にいた方が嬉しいよ」

美「恋詠ちゃんだいすきー!」

恋「わっちょっと…もう」

こうやって2人でじゃれあうのが私の楽しみ

恋詠ちゃんも嫌がりながらも付き合ってくれるし
私恋詠ちゃんが大好きなんだ…

恋「美描…あなた締め切り明日でしょ…」

美「ゲッ…」

恋「ふふっ かいてきなさいよ 楽しみなんだから」

美「おっけまかせてー!」

この時の私はほんとに無知だった
恋詠ちゃんがあんなことするなんて思いもしなかった

もしかしたら引き返してくれたのかもしれない

恋「…貴方に…会いたい」



To be continue─…

Ⅲ 神さまだって現世がいい!

「かんぱーいっ」

打ち上げに来てる私たちは
いま乾杯のおんどをとったところなのですっ

笑「自称チョーえらい神様いるかなぁ」

学「俺も人間界には興味がある」

美「私もっ私もいきたーい!」

恋「一応書類いるよ?私はちゃんと書いて来たけどねん」

学「用意済み」

美「私もっ だってえりーとだもんっ」

本当は学に教えてもらってきづいたんだけどね……?

学「じゃ交渉してくる ついてこい」

笑「たのしみだなぁ」

恋「どきどきする~」

美「どこにいるだろー?」

なんたって300人くらいいるから
そこから自称チョーえらい神様見つけるのは大変なわけです

笑「叫べばでてくるんじゃん?」

学「…髪の毛が寂しいじじぃ」

笑「そんな事言っちゃだ……」

すごい勢いで人ごみをかき分けるおじさま発見
怖い
すごい形相でこっち来ますけどぉぉ!?

自「なんじゃ学 自称チョーえらい神様だが」

学「俺らを人間界に連れてけ」

自「ムリ」

美「うわ即答…」

笑「やっぱホンモノのに言わなきゃだめじゃん?」

恋「ホンモノの居場所がわかんないから仕方なく自称のほうなの??」

自「黙って聞いてりゃ偽物偽物って…!」

タコみたいに真っ赤になる自称チョーえらい神様

自「ホンモノのとこにとばしたるからどっかいけー!」

学「それが目当て」

笑「学はほんとにあたまいいねっ 自称チョーえらい神様に髪の修復を」

恋「それ神の祝福をでしょう」

美「?」

かみのしゅうふくとかみのしゅくふく

ちょっとしか違わないのにへんなの~…

モブ神「俺も現世いきたーいっ」

モブ神2「わたしも!」

きゃいきゃい騒ぎ出す神とクラスメイト達

そそ!言い忘れてたんだけどね?
神さま達というか…天界の人達はみんな現世に憧れているの

下界にいけばロマンティックな恋
流行の可愛い洋服
美味しい食事
ホンモノの痛み
努力

ほとんどすべてが手に入るんだもん

神さまの状態で人間界に行きたい子はいーっぱいいるんだよっ

でも理由がないとやっぱし人間界には行けないわけで
と言うかホンモノのチョーえらい神様に会えるのも滅多にないわけで

私たちちょーらっきーなの!

自「四人しか飛ばせない モブはだまってなさい」

モブ神3「うっせぇはげっ つれてけ」

自「はいさっさと飛んでってー」

自称チョーえらい神様が手を広げると私たちは金色の膜に包まれる
その途端に会場の風景がキラキラしたメルヘンな景色に変わる

美「ふぉーっ 綺麗っ」

学「ほんとにいけんだろうな…」

笑「とりあえずこの景色たのしもーよ なんか幸せくるかもっ」

恋「…今行くわ貴方に会いに…」

学「…」



To be continue─…

Ⅳ ちょーえらい神さまはみんなの名付け親!

??「よく来たねっ四人の神たち!」

不思議な風景が解かれた今
140センチほどの子どもがいた

金髪の長めの髪をツインテにして
ちょーえらい神様のしるしである紅い宝石のついたペンダントをしている

学「え なに もしかしてこいつ?」

??「我がちょーえらい神様である!ぜうすだ!」

恋「めっちゃちっこい…」

ゼ「なっお前たちチョー失礼だぞ!」

笑「まぁまぁ ねーぜうす人間界へつれてってほしーなー?」

ぜ「しょるいを」

私たちは書いてきた書類をぜうすに渡す

ぜ「それじゃ人間界へ行く時の心得言ってみろ」

恋「1 目的を達成するために尽くせ」

美「2 神だとバレぬようにがんばるっ」

学「3 人間界へ滞在できるのは1年間」

笑「4 それ以上いる場合は人間へ降格させる」

ぜ「以上!よくできましたっ」

なんか…ちっちゃい子に褒められるって…

実は神様から人間へ降格は結構キツイんだ
神様であった知識 記憶 力すべて失うことはきつい

もう一度死の苦しみを味わうことになるし
私は絶対にむり!

ぜ「じゃ 名前と肩書きをあげるっ 詠月 優恋(よづき ゆうこ)」

恋「はい」

ぜ「お主は桜雅(さくらみや)高校2年E組 演劇部員」

恋「演劇…」

ぜ「いろいろなパターンの恋が体験できるだろう」

美「ぜうすーっ私はー?」

ぜ「美神 描純(みかみ かすみ)桜雅高校1年C組 美術部員!」

美「なんで私は1年……」

ぜ「みため!」

美「まじか…なんかショック…」

ぜ「愁 学(うれい まなぶ)桜雅高校2年A組 帰宅部」

学「勉学に集中するためだな」

ぜ「幸琉 笑(しある しょう)桜雅高校1年B組 吹奏楽部フルート」

笑「なんかかっこいい!」

ぜ「以上だ 自らの希望達成に努めよ!」

恋「ぜうすが神っぽいわ」

小さい体を一生懸命伸ばして頑張るぜうすは
少し私たちより大人に見える

ぜ「だってちょーえらい神様だから!」

うん。 この一言がなければね
かっこよかったんだけどね

笑「じゃぁいこいこっ」

ぜ「慌てるでないっみなは転校生として入る時は4月18日」

美「入学式あとだねっ」

ぜ「我が先生に洗脳魔術をかけておく 住む家はよにんとも一緒だ」

学「シェアか…」

ぜ「住所はお主らの頭にインプットさせておいた頑張てっこい!」

その瞬間ぜうすが白い霧に包まれる
霧が晴れた頃には天界の風景はなく…

美「ここ…なに…」

To be continue─…

Ⅴ 神さまは寮暮らし!

目の前に広がるのは5畳位のワンルーム
見渡す限りあとの3人は見当たらない

美「ぜうすのやろう…みんな一緒じゃないじゃーんっ」

その時右手にいつの間にか持っていた平たい機器から音が出る

美「わっわっなんじゃこりゃっ」

その平たい機器の画面には応答の文字と拒否呑もじとぜうすと書かれたぜうすの顔写真が写っている

と、とりあえず応答!

ぜ『あ 我じゃ!美描!』

美「え、え??」

平たい機器からぜうすの声がする
なに、なにこれ!?

ぜ『これは携帯というもので美描のはドコモのandroidという機器だ』

美「どこも…あんどろいど…???」

ぜ『そうだ ここは学生寮という建物でこっちのが安かったからこっちにしちゃった☆』

適当なヤツ……

ぜ『その携帯は我だけでなく学 笑 恋詠とも連絡がとれる』

美「どうやったらいいかわかんないし!」

ぜ『今そなたの頭の中にほとんどの情報をインプットする 携帯を耳につけたまま少し待て』

少し待つと頭の中に色々な情報が流れ込んでくる
学生寮で一人暮らし スマホのいじり方 人間界のルール
服のある所 制服の着方─…

ぜ『これで大丈夫だろう それじゃ明日から学園生活がんばってな!』

つーつー………

切りやがったあいつ

美「そういえば恋詠は1個となりだっけ…」

学と笑はだんしりょうというところにいるらしく
女子は入れないらしい

美「ゆーうーこっ」

ぜうすからの情報にあったんだけど
人間の時は人間の名前を呼ばなきゃいけないらしい

恋「早速来たんだ 描純は部屋の準備終わったの?」

美「ん?部屋の準備?」

優恋のへやを見ると上はピンクで下の方が白の綺麗な壁紙
ピンクがかった白いレースのカーテン
しろの可愛いベッド
木で出来た大きめの勉強机
下には猫のふわふわな絨毯
真っ白なタンス
ヴァイオリン

が綺麗に置かれていた

美「ヴァイオリン弾けるの?」

恋「生前弾いてたの ぜうす意外と優しいわね…」

美「ほぇ~…」

恋「美描の部屋は?」

美「ダンボールばっかだよー?」

恋「はぁ…手伝って上げるから部屋作りましょう」

美「優恋大好き!」

恋「家具を置く時だけ魔力がすこし使えたわ」

美「ん?どゆことー?」

恋「軽くはこべるでしょ?」

美「あっそっかそっか!」

恋「さすがぜうすね…」

確かにあんな風にふざけてるけど
やっぱりエリート中のエリートだからな…ぜうす…

恋「さぁっやりましょう!」

とりあえず優恋を部屋につれてきた
手伝ってくれるって頼もしいね!

美「おー!」

水色と白の壁紙…
水色がかったレースのカーテン
大きめの勉強机
木のベッド
茶トラ猫の絨毯
画板
絵を書く道具もろもろ
水色に塗ってあるタンス

恋「けっこうあるのね…」

美「絵を書く道具がいっぱい…漫画のもある…」

恋「これ全部か…がんばろう描純!」


そして数時間後─!
やっと、やっとお部屋完成したぁぁー!

恋「はぁやっとできたわ!」

美「ありがと優恋!」

恋「それじゃまた明日ね」

美「うんっありがとうっ」

お部屋のこーでぃねーとも終わったし…
明日から人間界での生活……

どんなことがあるんだろうっ
どんなわくわくがあるだろうっ

To be continue─…

VI 神さまと曲(恋詠目線)

今日から人間界の高校に通い恋の勉強をする

私の目的はそれだけじゃない
学は気づいてたらしいけど私はある人に恋していた

恋「神さまが恋をしちゃダメなんて変よ…」

時計を見るとまだAM5時
私は早朝にヴァイオリンを弾くのが生前の日課だった

恋「意外と体に染み付いてるんだなぁ…」

眠れる気がしなかったしどうせならヴァイオリン弾きにいこう
美描も寝てるだろうし
ここで弾くのは迷惑だと思う

とりあえず制服に着替えてヴァイオリンを背負っていく
自分の部屋から出ると春の朝の空気が体を包み込む
朝の空気は好き
肌寒い気温も
透き通った空気も
朝の香りも

とりあえず弾けそうな場所に移動する

寮の横に土手がある
土手の通りには桜の木が並んでいて桜の道を作っている

川原の方まで下りれば音も聴こえないかな

そっとヴァイオリンをだして
顎あてに顎を載せる
すっと弦を弾くと辺りは音楽で包まれる

弦を弾く手が止まらないくらい大好きな曲
お母さんに教えてもらった大切な曲
私が生まれてすぐに亡くなったお父さんにもらった曲らしい

なんの曲名か知らないけど
とても素敵でスローな明るい曲
素敵で研ぎ澄まされた曲

この曲を聞くと心が落ち着く……

???「朝」

恋「え…?」

突然男の声が聞こえる
なんて言ったのかは少しわからなかったけど
優しい声色
メガネをかけたかっこいい人
どこかで見たことある……

???「あ ごめん つい聞き入ってしまい…上手だな」

恋「ありがとう…」

褒められた…
と、いうか今たぶん5時半くらいなのに
この人一体どうして…

???「見ない顔だけど 引っ越してきたの?」

恋「そうよ 桜雅高校に転入する予定なの」

???「へぇ じゃ僕と同じ高校だ よろしく」

恋「こちらこそ…」

なんか聞く勇気が出ない
名前も聞きたいのに声が出ない…

???「君の名前は…?」

恋「詠月 優恋」

???「ゆうこ よろしくな 僕のことは音(おと)って呼んでくれ」

恋「おと…」

音「そう いずれ本名はわかる」

恋「へ…?」

音「それじゃ優恋 また会えたら学校でな」

音と名乗った男の人はまた土手の通りに戻っていく
馴れ馴れしかった…けど

恋「会ったことある気がする……」


To be continue─…

zero 作者のお知らせ&番外編!

http://slib.net/a/16684/
コラボ先↑


この度神さまの恋事情は─…!
私の勝手なわがままで!
元捨て猫観察日記(慶桜作)とコラボします!

恋「作者ばかじゃないの?」

美「そんなことしたら困っちゃうよ!」

作「大丈夫 ちゃんと確認とった!」

笑「まじか!」

学「ま 俺達と仲良くやろうぜ」

元捨て猫観察日記の登場人物は名前を?で隠しません!
慶桜の元捨て猫観察日記をぜひ読んでね!

恋「読んでみようかしら」

美「なんかねなんかね!主人公が変態なんだって!」

学「その妹の幼なじみは超絶美人らしいぞ」

笑「特殊な???もいるみたい!」

作「まてまてまて笑 それはネタバレだからないしょっ」

美「大丈夫!作者が?で消すよ!」

恋「たしか???は???で???らしいわ」

笑「はいはーいっ 作者!恋詠のがネタバレしてまーす」

作「大丈夫 全部伏字」

学「まぁ元捨て猫観察日記のほうも宜しくな」

てなわけで!
慶桜ホントにありがとうございます!

読者様
本編もどうかよろしくおねがいします!

元捨て猫観察日記↑



news the end─…

Ⅶ 神さまの初友達!

ピピピピ……

美「んむぅ…」

目覚まし時計が私を起こす
高校生活の第一歩
遅刻しちゃまずいよね…

重い体を起こしてカーテンを開ける

美「となり…川なんだ…」

土手の道には桜が咲いていてとても綺麗
春だなぁ…

制服に着替えてトーストを作る
んだけど…

美「こんなのスケッチせずにいられない!」

桜舞う綺麗な土手
絵描き魂が疼いてならない!

一応制服には着替えて土手へ向かう

美「あれれ?」

恋詠だ…
ヴァイオリンかぁ…

美「優恋ー!」

恋「描純」

美「なになにっ?早起きじゃんっ」

恋「これが私の日課よ」

美「私も私もっスケッチしたくて来ちゃったっ」

恋「もうそろそろいかないと間に合わないわよ?」

美「うそっ」

恋「私はそろそろ行くけど…描純鞄」

美「あぁ!」

鞄もってくればよかった!

恋「遅刻しないように善処しなさい」

学「そのとおりだ」

美「学!」

恋「はやいわね」

笑「じゃーんっ俺もいるよっ」

美「笑までっやばいやばいっ」

ダッシュで女子寮の自分の部屋まで戻る
鞄を持って急いで学校へ!

どっかーん!

ってちがうか

ドンッとなにかかたいものにぶつかる

美「いたた…もうなにぃ…?」

颯「こっちのセリフなんだけどなぁ…大丈夫?」

美「あれ、あれれ?私貴方に…?」

颯「そうだよ 君が大げさにぶつかったのは俺の背中」

相手は苦笑してこたえてくれた
うわわわわわ
はずかしぃ…

凛「お兄さんが前を見て歩いていないからです」

綺「ごめんね…大丈夫?うちの兄のせいでごめん」

颯「理不尽…!!超理不尽…!!!!」

美「そんなそんな 私が悪いですし…あれ?」

お兄さんと呼ばれていた男の人の隣の女の子たちはリボンの色が違う…

ミ「お兄ちゃんはもっと気をつけるべきです!」

そしてこっちの子に猫耳が生えてる気が…
いや気のせい 私の気のせい

凛「お姉さん高等部の方ですよね」

美「高等部?」

綺「転校されてきたみたいですねっ桜雅高校は去年から桜雅中学と合併されたんです!」

ぜうすのやつそんなこと一言も…!!!

颯「俺と同じクラスかもね」

美「じゃぁ…これって…」

うんめいのであいー!

これがっあのっ噂の!

なんて考えていると鐘が鳴る
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…

凛「大変…予鈴がなってしまいました」

綺「変なことしないでね!お兄ちゃん!」

颯「俺への信頼度0!!?」

美「面白い人達…」

颯「君は?どこのクラス?」

美「あ どこだっけ…」

颯「職員室まで送ってあげる」

ミ「私もついていくです!」

美「え でもそれは悪いよ…」

颯「まぁまぁ いこうよ」

なんかすごい親切だなぁァ……
怖いほど親切だなぁァ………

颯「あ 名前は?俺は神崎 颯介(かんざき そうすけ)」

美「美神 描純」

ミ「よろしくねっ描純おねーちゃん!」

なんだかくすぐったい…
これが友達かぁぁ…

行く途中に偉そうにスーツ来た男の人とすれちがう

教「おはようございます」

颯「おはようございます」

ミ「おはようございます!」

ここはあえての無視!
知らない人と話しちゃいけないんだよ!

教「あ、今日転入してくる神崎 美琴(かんざき みこ)さんと美神 描純さんじゃないですか?」

颯「え 美琴ってこいつのこと…?」

教「そうですよ?」

へー 美琴ちゃんかぁ
可愛い名前!

颯「え、え?」

ミ「??」

美「ん、ん?」

なんでお兄さんがしらないんだろ
颯介くんご家族だよね…??

颯「い、いやなんでもありません…」

変なの…

颯「はいついたよ」

美「あ ありがとうございます!」

でも優しい人だったなぁ…

ミ「おにーちゃんはとってもやさしいの!ミコもお風呂入れてもらったの!」

前言撤回
この人変態だ

颯「おいっいらんこと言うなよー…」

ミ「ほんとのことです!」

颯「ほらっもうっいくぞ!」

美「ふふ また会おうね!変態さん!」

颯「俺の名前颯介!!」

こんな感じで始まった私の高校生活
面白いこといっぱいおきそうです!

To be continue─…

Ⅷ 神さまの引き寄せた出会い!

さっきの変態さん面白かったな…
またどこか出会えるかなぁ…

あっあそこかな…1年C組…

颯「勉強とか大丈夫なのかよ」

ミコ「た、多分」

んむ?
あの猫耳ちゃんとあの声…

颯「心配すぎる...」

美「あ、さっきの変態さん」

颯介「ちょっ それ言うな」

「えぇ...」
「あの人変態だって...」
「まじかよ...」

あれあれ?
ちょーっとまずったかなぁ…?

颯「おい!誤解されてるじゃないか!」

美「ごめんごめん(笑」

美「それより、同じクラスだったね」

颯「ああ、そうだね」

ミ「これからよろしくお願いします!」

美「あっうんっよろしくね!」

猫耳ちゃんと変態さんとは少し遠めかぁ…

??「はーい 皆座ってー」

担任の先生が来たのかな?
女のせんせーだ…
なんか若くもなく老けてもなく
…私より胸はあるなぁ…ぅー…

??「これから3年間君達の担任を務める事になりました湖山 藍梨(こやま あいり)と申しますー」

軽く朝礼を済ませて体育館へ向かう
始業式かな…?
人間界の始業式ってなんか校長が話して終わるよねぇ

校長のお話式に変えればいいのに
天界はちゃーんと校長のお話式っていうなの式なんだ!


始業式後

湖「はい。それでは終礼を終わります。この後はもう下校なので、皆さん気を付けて帰ってくださいねー」

全員「さようならー」

ふぅ やっとおわったー…
他の子に話に行くのもなんかやだし
猫耳ちゃんと変態さんとこいこっ

美「おつかれ!」

颯「ああ、美神お疲れさん」

ミ「お疲れ様でしたー!」

美「どう?一緒に帰らない?」

人間界では友達とは一緒に帰るものらしいっ
なんかわくわくするなぁ…

そいえば学と笑と会ったときもこうだった…

颯「ああ、いいよ」

こう異性と帰るって言うのも素敵よね…!
憧れと夢いっぱいの人間界!

あそこのカップル手つないでるー…

綺「あ、お兄ちゃん!」

気づけば校門前
あれは…確か変態さんの妹…

颯「おお、綺音お疲れー」

綺音ちゃんかっ
隣の綺麗な美人さんは…

凛「お疲れ様ですお兄さん。」

颯「お疲れ凛ー」

ミ「お疲れ様です!」

こ、この変態…颯介だっけ
あっさりハーレム作ってるじゃん─!!
変態なのに!なにこいつ…!
事実は漫画より奇なりだな…

綺「あ、さっきの人だ。」

美「こんにちはっ」

凛「こんにちは」

颯「あれ?そちらの人は?」

??「こ、こんにちは...」

ほわ…可愛い人…
なんか…こう…
人間界くると萎えるわ…

綺「ああ、この子は私と凛の先輩さんだよー」

颯「あ、そうなんだ」

凛「伊勢本先輩。この人は綺音のお兄さんの神崎 颯介です。」

伊「そ、そうなんだ...」

伊「あ、あの...伊勢本 心愛(いせもと ここあ)と言います...」

伊「よろしくお願いします...」

颯「あ、ああ...よろしく...」じー...

颯介くん…そこは見つめちゃだめ

凛「何 処 見 て る ん で す か ?」

伊「え、えっ...??//」

颯「見てない見てない!!」

みてた!今絶対超みてた!

美「やっぱり変態なのねー...」

颯「ちょっと!」

ミ「にゃはは...」

颯「と、所で伊勢本さんは何組なのかなー?」

伊「び、B組です...//」

B組ってたしか…笑のいるクラス
まさか お友だちかも!

美「ね、ねぇ B組で幸琉 笑って人居ない?」

伊「え、えーと...流石に1日目で名前は覚えられなくて...」

美「あ、ああ...そうだよね」

ちょっと残念だな…
笑にこんな素敵な人が友達になってくれたら…
女子に対する心もかわるだろうにな…

颯「お友達か何か?」

美「あ、うん。まあ、そんなm...」

??「描純ー」

颯「ん?」

笑「やぁ」

美「あ、笑」

綺「この人が笑?」

凛「背が高いですね」

言われてみれば…笑って背高いし美少年…

笑「な、何なの描純?もうこんなに友達できたの?」

美「えへへ まあねー」

笑「凄いね... あ、俺は幸琉 笑(しある しょう)。よろしくね!」

颯「俺は神崎 颯介。よろしくな」

綺「神崎 綺音です!よろしくね」

凛「冬咲 凛です。よろしくお願いします。」

ミ「ミコだよー!」

伊「い、伊勢本 心愛です...」

笑「あれ?伊勢本さん…同じクラスだよね?」

伊「へ!?//お、覚えてたんですか?」

笑「うん。かわいい名前だし 大体クラスみんなの名前はおぼえたよ」

美「し、笑もうクラス皆の名前覚えたの?」

笑「うん。そうだよ?」

こいつ頭いいもんなぁ…
羨ましいくらい……

颯「は、早い...」

綺「凄いね...」

凛「それよりもう帰りましょうよ...」

颯「ああ、そうだね」

笑「そうだね。色々話しながら帰ろうか」

やっぱり笑は心愛ちゃんには心を開く…
だって心愛ちゃんはあの子に似てるもん…

絶対…くっつけなきゃ!










その後...

凛「よ く な い で す よ ね ?」

颯介変態は凛ちゃんに天罰を受けていた

颯「ひぃぃ!!いやマジですいませんでした!!」

凛「初対面の女の子の胸見て失礼だと思わないんですかぁぁあ!!」

颯「あんなの見ない方が失礼だよ!!」(見てないって!!)

わかるよわかるけどさぁ…

美「言ってる事と思ってる事が逆だよ変態さん」

颯「あ、まじか」

凛「....」メキメキ...

凛ちゃんの顔が…!!

颯「4の字固めぇぇぇ!!」メキメキ...


To be continue─…

Ⅸ 神さまと永久の音(学目線)

※今回は恋回です 元捨て猫観察日記のキャラはでないです※

転校初日

俺は他の人に媚うることなく
中等部と高等部に併設されている図書室にいた

窓から見える下校風景は友達と帰る奴らばかり
中には美描と笑までいる

友達なんて裏切られるのがオチなのにばかだな…

生前から人と関わるのが嫌になると図書室によく来ていた
本は俺の全てを受け止めてくれるそれだけ好きなんだ

ふらりと意味もなくある本棚の前にくる
恋詠が好きだった文庫の本棚

学「これか…」

そのなかで一番オススメされた本を手に取る
好きな人が苦手だった本を好んだ理由となった一冊
また読んでみてもバチは当たらない気がした

空いてる席を探し腰を下ろして読み始める

道端に捨てられていたボロボロのヴァイオリンを一人の小さな女の子が拾うところから始まる

音もでない弦もボロボロで弓もないヴァイオリンを大切にしてた少女

気づくとヴァイオリンは消えていた

少女は一生懸命探すが全然見つからない
その夜に小さな妖精が女の子の元にやってくる

その妖精に魔法をかけられた少女は─…


最初のページだけ開いただけなのに
内容が頭の中にバックアップされる

何回読み直したかわからないこの小説…タイトルは…

??「ヴァイオリンと少女」

学「え…?」

上から俺が読んでいる本の題名を読み上げる

綺麗なストレートヘアで凛としてる目の持ち主
見覚えは全くない
学「誰だ…?」

??「同じクラスなのに覚えられてないんだ」

学「すまない…」

??「私は潺 叶音(せせらぎ かなね)よろしく」

学「せせらぎ…」

叶「そう 学くん これから時間ある?」

学「腐るほど」

叶「それじゃ音楽室に行こう」

学「いいけど…」

なんでだと聞こうとした時にはもう叶音の姿はドアのところにあった
そんなにぼーっとしてただろうか…

ヴァイオリンと少女を本棚に戻して叶音のあとを追う

叶「学くん ヴァイオリンが得意な子が好きなんだよね」

学「なんでそれを…」

叶「私たちは双子の姉弟は人の心が読めるの」

学「…悪いがファンタジーは苦手で」

叶「そのうち嫌でも信じることになるよ」

学「双子つったな…片割れの名前は?」

叶「潺 奏永(せせらぎ かなと)」

学「ふぅん 知らないな」

叶「叶える音を奏でるって意味なんだ」

学「二人で一人前ってわけか」

叶「そのとおり 今日学くんを呼んだのは失ってしまったものを取り戻すためなんだ」

学「なにかなくしたのか…?」

叶「君がなくしたんだよ」

学「…?」

そんなこんなしてるうちに音楽室につく

四階の一番端っこの部屋
時間的にだろうかオレンジ色の光が包み込む中
ピアノが自我を主張してるように立っている

叶「ここの部屋からは遠くに広がる海が見えるんだよ」

学「海…」

叶音の言う通り右側の窓からは海が見える
そういえば寮の隣には大きめの川が流れていた

音楽室なのに机や椅子は片付けられていてグランドピアノが端に一台置かれている

なんとなくピアノ椅子に座ってみると
ちょうど窓が見える

久しぶり…というか何年ぶりだろう
ピアノと接触したのは…

黒と白のキャンパスが俺の前に広がっている
このキャンパスに絵を描けと
まるで挑発されるように…

ポ-ン…

久しぶりの音色が聞こえる
変わらない音色
俺が大好きだった音色

いつだろう…俺がピアノを裏切ったのは

叶「失ったなら探そう」

学「叶音…」

叶「いつか君の失ったものがみつかるから」

ヴァイオリンを手にした叶音の声音は優しくて
久しぶりに人の声に優しさを感じた─…

叶「G」

ポ-ン…

叶音が指定する音を白と黒のキャンパスに描く
ピアノだけの音にとどまらずヴァイオリンの音色も入ってくる

叶「D」

ポ-ン…

叶「A」

ポ-ン…

叶「E」

ポ-ン…

叶「ありがとう 音名の知識あるんだ」

学「まぁな」

叶音がヴァイオリンを構え曲を奏で始める

明るくて元気になれそうな曲…
つられて俺の指も動く

ヴァイオリンの儚げな音色と
ピアノの支える和音は上手くハーモニーを奏でていく

夕方のオレンジ色に染まった音楽室
そんななか俺達が奏でるカノンは響き合う

鍵盤に指が吸い付く
この感覚…忘れていた

夕方のオレンジ色が薄くなり少し暗くなった音楽室に叶音の声が響く

叶「素敵な曲でしょう?」

学「あぁ 久しぶりに楽しかった」

叶「失ったものが気になる?」

学「うん…俺がなにをなくしたか…全くわからない」

叶「そっか…そしたらまた音楽室でユニゾン奏でよう?」

学「大歓迎」

叶「そろそろ帰ろ 帰り道わすれないうちに」

学「あぁ 叶音は帰らないのか?」

叶「もう少しここにいる」

学「ん…」

ピアノの蓋を占めて立ち上がり音楽室のドアに手をかける

叶「またね 学くん」

学「ありがとな」

音楽室に背を向けて帰路につく
帰り道わすれないうちに……







叶「奏永…また一人迷子になっちゃった……」


To be continue─…

Ⅹ 神さまだって放課後に遊ぶ!

ちょーかわいいちょーきょぬーの伊勢本先輩と別れて
寮の前まで帰ってくる私達

やっぱし…萎えるな…


美「それじゃあ、私と笑はここで」

綺「あ、ここだったんだ。」

颯「うん。結構うちの家と近いんだね」

美「そうなの!?」

颯介「うん。ここの川の橋を渡ったすぐ近くに家があるよ。」

美「んじゃあ、後でそっちの家に遊びに行っていい?」

こう人間って放課後に遊んだりするらしいじゃん
あれ やってみたかったんだよねぇ

笑「えっ」

颯「えっ き、急だな...」

美「あ、あれ?ダメかな?」

やっぱしいきなりじゃだめなのかなぁ…

颯「う、うーん...」

綺「いいよっ!ね?お兄ちゃん?」

颯「えっ ちょっ...まだ何も...」

美「本当に!?ありがとう!」

綺「ううん!大丈夫だよー」

ミ「遊びに来るんだ!嬉しいー!」

颯「ちょっとー!?」

凛「何あっさりOKしてるんですか?この女好き...」

颯「俺は許可どころか何も言って無いんだけど!?」

凛「罰として私も後で行きますから。」

颯「なーんだ。凛も遊びたかったんだな。よしよし...」なでなで...

やったやった
放課後にお友達と遊べる!

ぶんっ!!

おお 凛さん力持ち…
顔が紅いのはもしかして…もしかしてこれは…!


颯「わぁいお空が見えるよぉ♪」

綺「こいつもうやられるのに手慣れてやがる...!!」

人間界の子ってすごいなぁ…
照れるをあんな風に表現できるとかすごいね!

優恋を呼んで来たらおもしろそう…!



そして...

美「それじゃあ、また後で!」

笑「遊びにいくからねー」

綺「うん!また後でー!」

ミ「また後でねー!」

凛「また後で」

4人が歩いていく
放課後に友達の家に遊びに行く…!!
すっごく楽しみっ

笑「…」

美「笑?」

幸せ足りなさそうなかおしてる…
幸せの神様なのに…

あ そっか…

美「もしかして 伊勢本さんがあの子に似すぎて戸惑ってる?」

笑「さすが知識の塊だね そうだよ…」

美「いつも元気な笑が悩むと言ったらそれしかないじゃない?」

笑「そうかな…俺行くのどうしよ…」

美「伊勢本さんくるかもよ」

笑「え…?」

美「もういちどあの子に…あの子の生まれ変わりに幸せ届けようよ!」

笑「ありがと描純 俺らしくなかったよ…よーしっ幸せとどけちゃうぞー!」

美「それじゃここでまちあわせだよっ」

笑「うんっ遅れないでよ~?」

美「あったりまえじゃんっ」

人間界へ降りてくると生前の記憶がフラッシュバックされるから
あの事に少し関わっていた私はどうしても笑を元気づけたくて

せっかくの人間界だから楽しんでもらいたいもんね!
どーせなら優恋も呼ぼっかな…

美「ゆーうーこっ」

しーん…
優恋いないのかなぁ…

仕方ない…ふたりでいくか…

こーゆーのってたぶん…あれだよね
可愛い私服とか着るんだよね!



ピンポーン...

綺音「あ、来たみたい。行こっかミコちゃん。」

ミコ「うん!」

颯介「ちょっ...待ってぇ!!助けてくれぇぇぇぇっ!!」

颯介『ぎゃぁああああ!!』

綺音「聞こえない聞こえない...」

Ⅺ 神さまが人間界のゲームに初挑戦!

おうちに来たはいいんだけど…
なにあの悲鳴…
きっとなんか楽しいことが…!

綺「あ、いらっしゃーい!」

美「あ…お、お邪魔しますっ」

ミ「いらっしゃーい!」

笑「今二階の方から悲鳴が聞こえたような気がするんだけど…」

綺「えー?何も起こってないけどよー?」

ミ「さあ、あがってあがってー!」

美「うん!お邪魔しまーす」

笑「お邪魔しまーす」

4人は颯介の部屋に向かった。
広いな~…
生前を思い出すや

ドアを開けた瞬間私は1度一時停止した

凛「あ、こんにちはー」

颯「ご...ごんにぢは...」

美「だ、大丈夫?ボロボロだよ?」

颯「大丈夫...背骨は無事だよ」

美「そっかそっか んじゃ皆何して遊ぶー?」

颯「ちょっ...切り替え早い...」

心配してくれてもいいじゃんみたいな顔してるけど
めんどくさいんだもーん

どーせイチャラブの延長線だろうしっ

綺「何しようかなー?」

美「あ、人間界のゲームしてみたい」

颯&綺&凛「え?」

笑「お、おい」

あ やってしまった…
つ、つい本音が…!

なんか取り繕わないと…!

美「あ。い、いやね?じじ...自分に似た人間を操作するあのゲームしてみたいなーってねー?」

笑「なな、何ていうゲームだったかなー...」

そんなのがあるはずがない

綺「ああ!Wiiの事ね!」

あるんかい

美「えっ あ、そうそうそれそれー!」

笑「あ、あるんだ...」

笑私と同じ気持ちらしい
どんなゲームだ全く

…製作者に感謝しなきゃ

颯「んじゃ折角だしWiiパーティやろうよ」

凛「いいですね 私もWiiパーティやりたいです。」

ミ「取り敢えず参加してみるねっ」

綺「ミコちゃんと美神さんと笑さんのMii作らないと」

Mii制作中...

どうやらこれは
みーという自分の分身を作ってそれを動かして遊ぶらしい

上手いもので綺音が私達のソックリさんを作ってくれる
ちょっと楽しみかも…!

ミ「おお、皆の分できたっ」

美「変態君のMiiカッコよすぎるでしょ~」

凛「似てもないですねー」

颯「笑うなー!」

だってほんとに似てないんだもん
凛ちゃんと楽しく笑い声をあげる

誰が見てもこれはにてない

綺「チームはどうするの?」

颯「6人居るから3チームに分かれて1チームコンピューターにしようか」

ミ「私、颯助とチームになりたい!」

凛「私もお兄さんとなりたいです。」

おっ
これはいわゆるk…

颯「何で凛は俺となりたいんだよ...」

凛「他の女子とだと変な目で見そうなので。」

もうっ変態さんの鈍感!
凛ちゃんもじれったいな~…

綺「じゃあ、ジャンケンで決めて」


そして


ミ「ぷー...」

凛「では私とお兄さんで。」

心なしか凛ちゃん嬉しそう…
なんかこっちも笑顔になるな~…

綺「じゃあ、ミコちゃんは私とチームになろ?」

ミ「うん!」

美「それじゃあ私は笑とチームだね」

笑「あ、うん わかった」

相変わらずだな笑…
でも楽しみって言うのが顔に出てる

綺「コンピューターの強さはどうするー?」

颯「あ、ああ つよいでいいよ」

凛「このゲームはコンピューターの強さによわいはないんですね」

颯「そうだよー ふつうが一番弱い設定だよ」

こんぴゅーた…?
何の話だろう

あぁっ早く始めたいのに…!

美「早く始めましょうっ」

颯「初めてだからやっぱ楽しみなのな」

美「そりゃそうだよー」

ああ ワクワクするっ
きっと私の生前はゲーマーだ


プレイスタート

美「あ、ミニゲームで順番決めるんだね」

美「えーと...落ちてくる鳥の羽を取るんだねっどうやって取るの?」

颯「鳥の羽にポインターを合わせてこのAボタンを押すんだよー」

美「ふむふむ...」

こうでこうか…!
ていっやあっ

くっ今絶対あたった
こんちくしょう!!

…とイメトレしてみる

凛「お兄さん。ここは私がやります。」

颯「お、おう 任せた。」

ミ「私やりたい。」

綺「うん 任せたよー」

笑「お前…コントローラー壊しそうだし…んじゃここは俺が」

美「おっ んじゃ任せたよ…ってえ?」

颯「あ、因みに金色の羽は3点で枯葉を取ると点がマイナスされるからな」

笑「うん わかった」

いや 金の羽を持つ鳥って…
どんなとりだよ
人間界にそんな鳥が存在するのか…

ミニゲームスタート

ミ「うおおおおおおっ」

ミコちゃんがAを連打してる…

ミ「ああっ 風で羽が掴めないよっ」

綺「ミコちゃん落ち着いて合わせてAボタン押してみて?」

ミ「う、うん」

落ち着いてやってみるとミコちゃんは羽をどんどん取っていく
すごいな~…

ミ「おおおっ 凄い取れるよっ」

綺「いいねミコちゃん!」

ミコチームは少し出だしが遅れたが好調のようだ

笑「おおーっ 取れる取れる」

美「ちょっ 笑凄いね」

美神チームは出だし好調
これは笑もゲーマーかも…!

凛「む、難しい...」

颯「ほら 凛も落ち着いて合わせてやってみろ」

凛「わ、わかりました。」

凛「...」

凛「ここだ!」スカッ

凛「なんでなのよー!!!!」

颯「あーあーあー... 落ち着けって、掴む胸も無くて羽さえも掴めないでどうするんだよお前は...」

あ 変態さんのばか…
そんなこといったら…

凛「なんですってー!!」バキバキッ

颯「いだだだだ!!ちょちょ!ミニゲームに集中してぇぇぇえ!!」

やっぱね…
あそこは私達の敵じゃないや
出だし最悪。

結果発表
1位 美神チーム 21点
2位 綺音チーム 17点
3位 CPU 11点
4位 颯介チーム 3点


凛「ごめんなさい...」

颯「こ、こっちこそごめん...」

綺音「いい加減学習しなさいよ」

反省会かな?
でもこれで順番も決まったし…

一体どんなゲームなんだろう…!
ワクワクが止まらない…!

To be continue─…

神さまたちの恋事情

神さまたちの恋事情

神さまたちが恋をしたようです

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-05

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. Ⅰ 神さまだって恋をしたい!
  2. Ⅱ 神さまだって学校がある!
  3. Ⅲ 神さまだって現世がいい!
  4. Ⅳ ちょーえらい神さまはみんなの名付け親!
  5. Ⅴ 神さまは寮暮らし!
  6. VI 神さまと曲(恋詠目線)
  7. zero 作者のお知らせ&番外編!
  8. Ⅶ 神さまの初友達!
  9. Ⅷ 神さまの引き寄せた出会い!
  10. Ⅸ 神さまと永久の音(学目線)
  11. Ⅹ 神さまだって放課後に遊ぶ!
  12. Ⅺ 神さまが人間界のゲームに初挑戦!