幻想の少年

幻想の少年

背中の一部が冷たい

気づくとシーツのあちらこちらに染み



彼の液体・・・



金色の髪の

細い身体の


少年は左前方に立っている。




私を見ている。


私も君と同じ裸だよ。




私も君と同じ思いだよ。



ずっと一緒に居たいんだ。





抱き寄せられて



抱き寄せて



今度は幾度めの?



もうKISSは要らない?



背中に右手を触れて

私の腰に金色の少年の手が巻きついて




幸せだよね?

ずっとこうしていたいよね?



同じ思いは金色の少年の目の奥に。


同じ思いはぼやけたパールのあたしの胸の底に。



立ったまま受け入れた。



抱き合ったまま受け入れた。



金色に負けないくらいのパールが拡がって・・・



お互いがぼやける前に


「もう一度会おうね」と


輪郭を感じる前に


言ってみた。



少し強く。

幻想の少年

幻想・・・

幻想の少年

幻想です・・・

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2012-03-29

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