旅の途中で

晴れていた空に
あの日の願いをたくす
それはとても大切な願いだ
それはとても尊い願いだ
あの空が曇っても
僕は一人、その願いを抱えたまま
旅へと出てゆくんだ

こうして日々は過ぎていく
誰かを好きだったことも
誰かに恋したことも
遠い記憶になっていく

そうして目的地に着いたら
一人、旅の疲れをとこう
そうしてまた詩を書こう
詩を書くことで、僕の運命も
僕の記憶もいっそう光をはなつようになるだろう

そうしてまた詩を書こう
彼女を好きだったことを
ずっと覚えておくために
一人、詩を書こう

旅の途中で

旅の途中で

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-07-19

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