君へ~いまでも、ずっと。~

君へ~いまでも、ずっと。~

あなたに会ってなかったら…こんなにつらく忘れたい気持ちはなかったかもしれない。
でもあなたに会ったから…私は今幸せの気持ちでいっぱいなんだと思うよ。


私に出会ってくれてありがとう…晄…

第2章

私は屋上の前までたどり着いた
だけど正直私はすごく殺されると思って震えている
私は意を決してドアを開けた。
そこに立っている4人の人影が見えた。そしてドアの音に気づき振り返った
「藤咲さん…来てくれたんだ!」
最初は驚いた顔をしていたが、だんだんと声を張って笑みをこぼしてきた
「う…うん…やっぱり私もいじめをやめてほしいし…謝ってほしいし…」
「え…?ふふっ私たちが本当に謝ると思う?本当に信じてたんだ!」
そう言って笑っていたみんな
え…?もしかして…ほんと!?どうしよう…私…殺される!?
「大丈夫だよ。もう苦しまなくて済むのは保障してあげるわ。だって…あなたを殺すんだもの!!」
そう発狂した声で言ったその時 
「キャッ!」
後ろから誰かが私の腕をつかんでフェンスまで押していく
いやっ!死にたくない!
「やめてっ!誰かっ!助けてっ!!」
私は外に向かって叫んだ
「無駄よ。あんたを殺すからあえて放課後を選んだの。しかもあんたなんかみんな死ねばいいって思ってるわよ!」
そういいながら私の上半身がフェンスから乗り越えた
いやっ!!!!
その時ドアが思いっきり開く音がした
「おいっ!てめぇら何してんだ!」
そこにいたのは
「晄くん…」
そうつぶやいた女子を見ると目を見開いていた
この人…呼び出されたときに警告してくれた人だ…晄って…いうんだ…
そう思っていた私だけどみんな口を開けてつかんでた腕の力が弱くなっていた為、私は手を振り払いできるだけフェンスから、あの人たちから離れた
「大丈夫か?」
そういって駆け寄ってくれた晄君
「はっ…はい…」
私はおびえる中涙が溢れそうになってた
「心配するな。俺がいるから」
そう言って私に微笑んでくれた
どうして…私に優しくしてくれるのかな…?
「ねぇ…どうして晄君がこいつをかばうの?こんなやつ死ねばいいじゃない!」
「お前らがそう思うかもしれねぇけど死んでほしくないって思ってるやつもいるんだ!!」
そう声を張って晄君が言ってくれた
私を…大切に思ってる…人…?家族?だけじゃないかな
「それに俺だってこいつは死んでほしくない!斉藤だってこいつは死んでほしくないって言ってたんだ!みんながみんな喜ぶんじゃない!このことで悲しむやつだっている!自分勝手な行動は二度とするな!!」
そういって私の手をひいて晄君は屋上を飛び出した
そして私たちは空き教室に入った。
「はぁ…だから言っただろ。いくなって」
「ごっ…ごめんなさい…でも…やっぱりいじめはやめてほしかったから…」
私だってこうなるとはなんとなくは察してたけどやめてほしいという願望もあった
「あのさ…俺…なんで助けたかわかるか?」
えっ…?そんなこと聞かれても…
「よっ…よくわからなかったです…」
「そっか。んじゃあ教えてやるよ。俺の初恋の人だったから。」
…?今なんて言ったの?
「あの…いまなんて?」
「同じこと2回も言わせんなよな!だからっ俺の初恋の人がお前なんだって!」
そういって髪を無造作にくしゃくしゃさせて照れくさそうにしている晄君
私をすいてくれてる人がいてくれたんだ…
そう思うと私まで顔があつくなっていく。
…たぶん、私顔真っ赤だろうな
「でもっ…どうしてこんな私を?」
「いつもいじめられていても立ち向かっていって少ない親友も大切にするお前に一目惚れしちまったんだ」
頬をそめて彼は言う
「それはいつもいじめられて苦しんでいてもあきらめずに立ち向かって少ない親友でも大切にするそんなお前に一目惚れしちまったんだ。」
「私なんかと一緒にいてもあなたが困るだけですよ…??」
「そんなの付き合ってみねぇとわかんねぇじゃん。でも、付き合ったとしてもすぐにいなくなっちまうけどな」
…え?
「どういう…ことですか?」
私は目を見開いてしまう
「俺引っ越すんだよ。でもそこまで遠くねぇけど学校は変わるんだ。」
そう…だったんだ…
「いつ…引っ越すんですか?」
「明後日だよ」
えっ!?そんな早くに!?
「急じゃないですか?」
「そうか?俺がいなくなるといやか?」
少しにやっっとして聞いてくる。
この人…私をからかってる…
「いや…別に…そういうわけでは…」
「んまぁいいや。今日はもう帰れ。またあいつらにかかわったらろくなことねぇよ」
「そっ…そうですね…それじゃあ私は…これで…」
そういって彼に背を向けた時、
「おい!」
そう言われて振り返った
「なんですか…?」
「お前の名前なんていうんだ?実際好きだったとしても俺お前と話したことねぇしみんな教えてくんねぇんだ。」
「そうなんですか…私は藤咲麗娜です。」
「麗娜ね。了解。」
なんでいきなり下の名前…?
「あなたは?」
「俺は新堂晄。晄って呼んでくれ!!」
晄君はにかっっと微笑んだ
「それじゃあ晄君…また明日ね」
私は手を振り学校をあとにした

第1章

これは私が中学2年生の時、私の名前は藤咲 麗娜【ふじさき れいな】
私はほかの子と違って静かでいつも一人ぼっち。学校ではいつもいじめの標的、最悪な日々だった。
でもね、こんな私を助けてくれた人がいるの。
名前は、新堂 晄【しんどう ひかる】このひとは学校で人気者で私と正反対の性格をしている人。かなりモテていて私と縁もなにもない人。
私は中学2年生になってから親友の斉藤 美香【さいとう みか】と教室が離れてしまい
ほかに心から大事だと思う友達はいなかった。
だから私はこのクラスで誰とも話してないし、友達も作っていない。いや、つくれないのかな?
こんな私と仲良くしようとしてくれる人は誰もいないから。
だけどある日、私はある女子と男子の4人組に声をかけられた。
その内容は、「今までのこと、ちゃんと謝りたいんだ。放課後屋上にきてくれる?」とのこと
私は正直怪しんだけど、もしそのことが本当でいかなかったとしたらまたいじめられるだろう。
私はなにがあってもそんなことはいやだ。
私はしぶしぶではあったが「うん。わかったよ」って言った。
そして、これがきっかけで私は晄と出会った。
それは、あの子たちと話終わった後のことでした。
「いかねーほうがいいよ。」
突然後ろから声が聞こえビクッっとしてしまう。
「な…なんでだめ…なんですか?」
私は男子どころか女子ともまともに話せていないのでちょっとおびえた声になってしまっている
「どう考えてもあれ、怪しいと思わないの?あいつらお前を殺そうとしているよ。何気ない顔で」
私はその言葉を聞いた途端顔が青ざめてしまった。
こっ…殺すって…!
そして彼は続けていった。
「お前を屋上から下に落として事故死にさせようとしている。んまぁなんとなくだけどな。そんな話を聞いてよ。」
「なっ…そんな…」
私は恐怖を知った。今まで感じたことのない恐怖を、
この人の話を聞いていなかったら私は何も知らずに落とされて、殺されて、事故死になっていたんだ。
「でっ…でも!まだそう決まったわけじゃないでしょ…!?」
私も少し強めに言った、いや言ったつもりだった、
「は?俺はお前のために言ったのに信用できねぇの?助けてあげないよ?」
私はその言葉を聞いて「えっ?」っと思ってしまった。
助ける?私を?こんないじめられて誰とも話したことのない私のことを?
そう思ったら少しうれしい気持ちがあった。だけど今はそんな場合じゃない。
「いくらなんでも殺すことなんて誰でもできないよ!犯罪になっちゃうし!」
私は精一杯の声で彼に反論した。
「…はぁ…ああいう奴らはそんなことなんともおもってねぇの。んまぁいいよ。お前が行きたければそうすればいい。俺には関係ないしな。」
彼はそう言って屋上を出て行った。
…なんで…こんな私にかまってくれたのだろうか…美香以外に私に話してくれる人なんていなかったのに…
私はそう思いながらも教室に戻った。




そして、放課後。私はいそいで教室をとびだした。
「麗娜~!どこいくのよ!一緒に帰ろうっていったのに!!」
そう言って声をかけてくれたのは親友の美香だった。
「ごめんね!私…行くところがあるから先帰っててもいいよ!」
「あっそっかぁーんじゃあ先帰ってるね」
そう言って美香は微笑みながら手を振って帰って行った
これでいいんだ…もし私が殺されたとしても…あの子には平凡な暮らしを続けてほしい。
私はそう思いながら屋上えと向かった。

君へ~いまでも、ずっと。~

いつも学校でいじめの標的とされている麗娜はころされかけたところを助けてくれた晄と出会い共に惹かれていった。
しかし中学では晄が転校してしまい離れ離れになってしまったが高校でまた再開するが、晄にはある秘密があり…!?

君へ~いまでも、ずっと。~

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-29

Copyrighted
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Copyrighted
  1. 第2章
  2. 第1章