冬の空

冬の空は冷たく
透き通るような悲しいブルーだ
水晶のような
哀愁を感じさせるブルーだ
夏の空はあんなに明るいのに
冬の空はどうして
あんな色をしているのだろう
今、冬の日の真昼どき
街には人が入り乱れて
悲しいブルーには誰も気付かない、僕以外
暖かくなればこの冷たいこころもとけて
君と楽しく過ごせるだろう
ああ、その時が早くくればいい
そうしたら僕は春のきれいな花を持って
君に会いに行こう
失われたこの世界で
神のいないこの世界で
たった一人の君に会いに行こう

冬の空

冬の空

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-29

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