*星空文庫

重い軽い

春生志乃 作

生々しい表現がございます。

「重い男」

どうして人を愛さなければならないのだろう
「私は人を愛せない」
なんて言葉をたまに吐く
女はいつも私に同じ事しか言わない
「変な人ね」
女は私を落胆させる生き物だ
男にとって女の言葉はこの世で一番信じられないものでしかない
子孫繁栄の為に必ずしも人を愛さなければならないと、一体誰が決めただろう
子孫繁栄への女の思考は一方的だ
愛して欲しい、ただそれだけでしかない
愛した女は最後まで守らなければいけない
その覚悟を男は持たなければならない
だからもう一度女に言う
「貴女を愛したいけれど、覚悟がない」
ああ今夜もまた独り



「軽い女」

貴方は言った
「私は人を愛せない」
好きになる努力くらい出来るでしょう
愛なんてそんなに重いモノじゃあ無いのに
女は好きだと言われれば案外その気になる
女が重いとよく言うけれど、男の方が考えが重いんじゃあない?
恋に覚悟なんて要らない
ただ好きと囁いて一緒に居る、女はそれだけでどんどん男に惚れていくもの
だから試しに、今夜は一緒に

『重い軽い』

『重い軽い』 春生志乃 作

重い男の思考と軽い女の思考。ふと頭に浮かんだ雑文。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日 2015-05-06
Copyrighted

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。