エッセイ ラノベについての一考察……
ラノベ、正確にはライト・ノベル 小・中・高校生向けのエンタメ小説(萌え挿絵付きじゃないとラノベじゃないw)
ってのが最も端的で一般的なラノベの定義でしょうかね。
まあ、ジュブナイルに萌え要素をたっぷりぶち込むとラノベって感じもありかなw
ライト・ノベル(Light Novel)はもともと和製英語だったのが、日本のサブカル的認識が世界に
アニメという形で広がっていって今では英語圏でも使われてるそうです。まあ、ペーパー・バックと似たようなもんです、違うかw
で、ラノベをまとめると、
* ラノベはエンターテイメント、分かりやすさ、ポップさが最重要
* 多い設定は、ヒロインが、暗くはかない子と、気が強いけど本当は甘えたがりな子
主人公は優柔不断な今時の男の子
(だけどひそかに無根拠な万能感を持っている)
家族がみえない、出て来ない
かなわぬ恋、ほのかなお色気
強い敵(女の子を守る)
ほっておいても話が動くような、面白い設定
字数15万字(プロット1ケ月、執筆2ケ月)
基本、表紙の可愛さで買われている。最近はデッサンの正しい絵柄が人気
ある作家さんに言わせると村上春樹の「ノルウェイの森」が元祖だそう。これはちょっとね、暴論だと思うです。
なら、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」とか三田誠弘の「僕ってなに」とかいくらでも遡れるよね。
つまり主人公の男の子がモラトリアムで可哀想な女の子と強がってる女の子だ出てきて、
適度に愛だの恋だので人悶着あってって話だったら古今東西の青春小説の基本じゃんとか思ってしまいますw
で、可哀想と強がってるっていえばノル森は直子と緑、エヴァなら綾波とアスカ、みたいなんいたよねえ、そういえばねえw
よーするに気弱でダメダメなモラトリアムっ子がカタルシスを昇華するっていうパターンで成り立っているんですねラノベって。
まあ、どんなにどうしたって「世界」は変えられないけれど、自分の内なる世界だけでも変えたいって願望なのかな。
で、それが更に極端な形で現れるのがセカイ系とか、戦闘に従事するのはもっぱらヒロインでそれをダメなボクが傍観するって構図で成り立っているのがセカイ系。
もちろん、これらのベースはエヴァですよ、エヴァw
ヒロインとボクのロマンス?の行方が世界を破滅の危機にまで追いこむっていう極小から極大な誇大妄想的ドラマツルギー
やれやれ、まさに「涼宮ハルヒの……」じゃありませんか、ってかそのものだw
で、余談ですがセカイ系の先駆として村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を上げてる某批評家サマもいらっしゃるみたいです。
エッセイ ラノベについての一考察……