酒は飲んでも飲まれるな

リクエスト*次郎太刀夢

『次郎ちゃーん、おかわりぃ』

「はいはい、全く…飲み過ぎるんじゃないわよ?」

『わあーってるよぅ、…あー!鶴が私のするめ食べた!』



夜。
子供たちが寝静まったあと、アタシたち大人グループは飲み明かそうと、一つの部屋に集まった。

…のはいいんだけど、


「こら美樹ちゃん、そんな大声だすと子供達が起きちゃうわよ」

『だぁってー…』

「ほーれ、欲しかったらとってみろ」

『むぅ…』


スルメの端を咥えて見せびらかされ、美樹ちゃんはどうするのかしら…なんて考えていると



『えいっ…むぐ』

「!?お、おい美樹!?」

「美樹ちゃんったら、大胆ねぇ…」

「おつまみ作ってきたよ…って、な、何してるんだい!?」


現代でいう、「ぽっきーげーむ」?みたいに、もう片方の端っこにかじりついて、
あらあら…鶴丸はびっくりして口を離しちゃった。
んで、おつまみを持ってきてくれた燭台切が驚いている…と。

美樹ちゃんってば酔うとこんなになっちゃうのね…


『燭台切ものんでー』

「僕は洗い物が…って、わぁ!」

『燭台切もあったかー…』


服をぐいっと引っ張る美樹ちゃんにバランスを崩されて、燭台切が彼女に寄りかかって、
それに美樹ちゃんがくっつく。
頬ずりなんてしちゃってまぁ…


『いい匂いー…っきゃ』

「美樹ちゃんダメよ、男はみんな狼なんだから」


ちょっと焼けちゃうわよ。
そう言って頬にちゅ。いつもなら真っ赤になって黙っちゃうんだけど
今日は違った


『ん…もっと』

「…え」

『次郎ちゃんがしないなら私からしちゃうぞっ』


なんて、返事を聞かずにちゅっちゅとついばむような口付けをされちゃった。
…ちょ、ちょっと大胆すぎない?


『お肌すべすべ、いいなぁ~』

「ちょ、美樹ちゃんくすぐったいわよぅ」

『んふふ…よいではないかよいではないかー』


今度は着物の隙間に手を入れてまさぐりはじめ…って、これ以上はもう我慢ならないわ!


「美樹ちゃん」

『ほよ?どしたの次郎ちゃん、お姫様抱っこ?』

「この続きはお部屋でしましょうね?」

「…っちょ、おい次郎!?」

「野郎共は精々非リア充を嘆いてるといいわ!」



美樹ちゃんに教えてもらった言葉をさっそく使いながら、抱き抱えて部屋を後にする



このあと何があったのかは、二人しか知らない



End

酒は飲んでも飲まれるな

酒は飲んでも飲まれるな

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-03-07

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二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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