永遠の花嫁

挙式おめでとう、良い式やった
ついこないだまでって4年も前か、いい人見つけてって言うとった
お前が結婚なんか、聞いたとき信じられんかったわ全然。正直今でもちょい夢心地やわ
でもあんな立派な婿さん貰って。俺は嬉しいやら、切ないやら・・なんやよー分からん
分からんが、お前がスピーチの時幸せですが言い切れんで笑いながら涙流しよんのみて 
俺は胸があったかいので一杯やった。必死に泣かんよう上向いとったけど
あかんかった。俺は、ずっと・・・わかるやろ?この顔見たら、お前みたいな綺麗な泣き顔とちゃうけど
中学んとき、お前に結婚無理やろ。誰からも貰われへんてって言うた時あったなあ。覚えてる?帰り途
あんときお前めっちゃ怒って目ぇ涙目にまでなってしもて、あの後ずっと気まずいまま黙って帰ったよな。二人で
あれな、あんときほんまは、誰もお前もらわへんねやったら俺がもろたるでって言おうとしてんで
言えへんかったけど。ごめんな俺ほんまアホやったから、いまでもアホのままなんやけどな
でも俺はお前を幸せな涙目に出来んかったけど、けど
今日この式でお前がほんまの幸せを涙にして、それで俺は
アホで良かったって初めて思うた。俺はお前に幸せにしてもうた。お前が幸せになってくれたことで、
俺もおんなじくらい幸せやった。ありがとう、・・ありがとう、
ごめん、ほんまごめん、涙止まれへんは。泣くことしかできんアホやから、ほんま・・・ごめんな
いっぱい笑いいや、いっぱい泣きいや、お前が選んだたった一人の大切な人と
これからもずっと・・ずっと
いっぱい喧嘩も、いっぱい・・
愛されて、愛して。二人で幸せを見つけ出して、いっぱい幸せになってくれや
ようさんしゃべってししもうたな、もう行き
待っとうやろ、花婿が
じゃあ、・・な。末永く・・お幸せに

俺の花嫁。
永遠の花嫁

永遠の花嫁

発作的に書きました。酒の肴、批評の友にどうぞ。

永遠の花嫁

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2010-12-21

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