もてあましたひとの

もてあましたひとの

心をもてあまして詩を書いた
気持ちをもてあまして小説を書いた
行き場のない散らかった感情を
昇華して
消化したくて

恋を歌った曲をばかにして
愛を描いた物語をわらって
高見の見物に浸って
傍観者に興じて
孤独を演じて

いちばんの「ばかもの」は自分だった

当事者にならなかったのではなく
当事者になれなかったのだと
認めてしまったその先に
瓦解してゆく自分が見えた

崩れた後に残ったものは
強さでもなく
弱さでもなく
素直さでもなく
強情さでもなく

ただのおんなのこだった

ノートに書き殴った物語は
幼子が生まれてはじめて描く絵に似ていた

もてあましたひとの

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◆しらゆき手帖(彩月ゆきののサイト):http://shirayukitechou.yukishigure.com/

◇ピエタ製作所(創作ユニット):http://pieta-works.tumblr.com/

もてあましたひとの

昇華して消化するための詩あるいは散文

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-12-13

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