霊夢視点

「おーい、霊夢~。来たぞ~」

こたつでのんびりしていた所を魔理沙の大きな声が邪魔した。 この寒い中こたつから出ないといけないのと、扉を開けるのが面倒なのとで、若干イラッと来た。

しかしイラついてても仕方ないので 「いらっしゃーい」 と感情を声に出して迎えた。

笑顔でどかどか入ってくる魔理沙の後ろでアリスが見えた。 そして、察した。 このあと起こる事を━━━━。

ミカンを食べるタイミングを探していたので、魔理沙たちが来るのにはちょっと感謝した。 まぁあのままこたつで寝てるのもよかったのだが......

(うん? でも待って) 魔理沙・・・アリス・・・ミカン・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・

「アリス。あーん」 

ものすごい予想通りの言葉が聞こえた。 (やっぱり・・・)  

「あ、あーん」 

アリスの顔がすこし赤くなるのが見えた。 あなたらこれが目的だよね?

「あーん」  (あ、私にも来た。) これは少し予想外。悪い気持ちではなかったからしてみた。(以外に照れるわね・・・)

その後、アリス⇒私と順番にする側になって2人にミカンを渡した。そして1巡終わって、またミカンを取り出した。今度は自分だけのようだ。と思っていた━━━━

「アリス、もらうぞ」 っと魔理沙がアリスのミカンを1個うばった。 (今度はそのパターンか・・・)

「ち、ちょっと! 」 アリスも不意をつかれたのであろう。 しかしお返しといわんばかりに魔理沙のミカンをうばった。そして繰り返し

べつに嫉妬というわけでもないが、いや嫉妬か。 1人なのはいつもの事だが、目の前でイチャつかれると腹が立つ。 (文にでも撮られればいいのに。) 

と後ろを見たが、そういえば寒いので扉をしめていた。 すこし悔しがっている内にミカンを食べ終わったようだ。

「あ、お茶を忘れてたわ。ごめん。入れてくるわ」 

お茶を飲みたがっていたのもあるが、2人きりだったらどうなるか、と隙間から覗き見る気でその場を離れた。

あ~寒い。床が冷たい。こたつから離れるのは間違いだったかな。 お茶の湯気が癒しに見える。 湯呑に手が吸い寄せられる。 あつっ! 何してんのよ私・・・・・

さて、見ますか。 目に入ったのは、2人の肩をひっつけて座っている姿。  

何分たったか、そのうちに2人が寝たように見えた。 おそるおそる入室して向かいに座ると、たしかに寝ていた。

(もう、まったく・・・・・) 決して嫌ではなかった。2人が笑顔で寝ているのだ。この寝顔を見ると仕方ないと思ってしまう。

(そのままにしておこう)  なるべくお茶をすする音が聞こえないようにそっと飲んだ。私もすこし笑っている気がする。寝顔につられたのかな? でも、悪い気はしなかった。

霊夢視点

どうも、久しぶりの投稿、BESHUです。どんどん寒くなっていく時期なのですこし萎えます。さて、皆さんは嫉妬に狂う霊夢がみたかったですか? そんな期待なぞ知らん!! と何様な気分で書いてみました。結構満足。
次は何書こうかな~♪ プリキュアかオリジナルか。 なににしてもラノベを目指した小説を書く気マンマンなので。というわけで首を長くして待ってくださいませ。

霊夢視点

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-22

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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