オレンジ/後編
大変遅くなりました申し訳ございませんm(_ _)m
オレンジ、後編です!
それから、秀くんと一緒に帰るようになった。
いろんな話をした。
テストの話とか、先生の話、クラスメイトのこととか。
4月、初めて話した時から3ヶ月経った、今は7月。
あの時からは考えられないくらい距離が近づいたって自信はある。
けど、、、
問題点がひとつ。
仲良くなりすぎて、たぶん、友達としか見られてない。
今まで恋愛の話はひとっつも出てこなかったし、行き過ぎた冗談もけっこう言われるし...
仲良くなれたことはとっても嬉しい。
でも、正直つらかったりする。
まあ、少しずつアピールしてけばいいよね!
そう心に決めて、今日も秀くんと一緒に帰る。
と、思ったんだけど。
なんか、秀くんの様子がおかしい...気がする。
ぼーっとしてて、そわそわそわそわ落ち着きがない。
どうしたんだろう、、、
そう思ってたら、急に秀くんが立ち止まった。
「あ。」
「どうしたの?」
「ん、ほらあそこ。星が出てる。」
「ほんとだ!もうそんな時間だったんだね〜。」
「...。」
あれ、秀くん聞いてない?
やっぱり今日の秀くん変。
「ん、あー...帰ろっか。」
適当にごまかしたし。
いつもなら私のペースに合わせて歩いてくれるのに、今日はなんだか早い。
待って秀くん、早いよ!
ねぇ待って!
秀くんは脚が長いから、一人で歩かれるとなかなか追いつけない。
小走りになりながら追いかける。
あ、どうしよう。あそこの十字路でバイバイなのに。
「ーーー待ってよ!」
思わず叫ぶ。
こんなままでバイバイは嫌だ。
そう思ったら、自然と声が出て。
小走りだったせいで下げていた顔を上げると、すごくびっくりしたような、申し訳なさそうな顔をした秀くんがいて。
『なに?』って言われてるふうに感じる。
どうしよう、何でもないのに呼び止めたりして。
そりゃ秀くんにだってたまには一人で帰りたいときあるよね、しょうがない。
「ん、ごめんね、何でもなーー「あのさ。」」
?なんだろう。
「あの、いきなりでごめん。
僕は、あなたのことが好きです。つきあってください。」
え?
ちょっと待って私の聞き間違えじゃなきゃ、今、秀くん、『好き』っていった。わたしに。
どうしよう混乱してる。ほんとにちょっと待ってやばい
「入山さん...、菜月。聞いてる?」
菜月って呼んだ。嬉しいどうしよう照れる。
いつまでも返事をしない私を、秀くんは聞き取れてなかったと思ったらしい。
「...俺は、菜月のことが、好き、です。
だから、よかったら、つきあってください。」
2回目言われた。めっちゃ嬉しい。
もう心臓はドキドキやばいけど、返事しなきゃ。
「...もちろんです。よろしくお願いします!」
オレンジ色の空に光る星が、私たちを祝福してくれている、そんな気がした。
オレンジ/後編
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