私は人間になれない

私のことを書いたものです。
リアルに書いてありますが楽しんでいただけたらなぁと思います。

正輝の物語

今から20年近く前になるだろう。
ある男(正輝)が飲み屋に行き、女(セリ)と出会う。その女は、タイ人でごく普通の女性だ。男が惚れたわけもなく、結婚詐欺に近いだろう。この女は、男に近づく、そして妊娠。男はあせる。当たり前だ。正輝には、タイで待つ彼女がいたのだから。
男は責任を取らなきゃと思い、子供だけを認知した。ところが納得いかない女は、結婚するように求め、男は、子供(里)が生まれて二年後、あっさり結婚してしまったのだ。
このとき正輝は、なぜ、結婚したのかは、子供ができたのだから結婚するのは当たり前だと思い、単純な答えだった。二年後婚姻届を出し二人は結婚。それをどこでかぎつけたのか、男を待つ彼女は、自殺した。だが正輝はこのときは知ることはなかった。
セリは、産後退院してすぐ、タイのホストのがいるお店によく出入りするようになる。子供の面倒は、夜、正輝が面倒を見て昼間はセリの妹(みき)が面倒をみる。セリは、夜遊びに行き、朝帰ってきて、寝る。この繰り返し。正輝は、お茶をいろんなところで売り、月に100万前後の収入があるり、親は町一番の職人でちょっとした金持ちのため、金には困らない、セリは遊びたい放題。
ある日、セリは栃木県宇都宮市に勝手に相談もなく、仕事に行くといい家を出た。このとき正輝は、仕事が何かは知らなかった。ある朝、仕事に行くがセリからの電話で
『あなた!助けて私、誰かに見られてる、殺されちゃうわ』
正輝はあせり、仕事を無理に休み栃木県宇都宮市まで6時間かけて迎えに行く。そこに待っていたのはヤクザ。セリは売春していたのだ。正輝はこっそりヤクザの目を盗み、セリを連れ帰る。途中セリが荷物をとりにいくといい、お店に行った。そして1時間...2時間が経過、明らかに遅いと思い、セリを迎えに行く、その光景に、正輝は驚いた。
セリは友達と酒を飲んでたのだ。正輝はセリに、こういった。
『早くしなきゃヤクザがくるだろ!!』
だがセリは、帰る様子もないセリは、
『大丈夫よ。』
と言い、正輝は、車に戻るとそこに予想通りヤクザが待っていた。正輝は、ワゴンに乗せられ、ボスにこう言われた。
『お前よくやるな。女は返す、ただ次はないぞ』
正輝は、驚いた。殺されるんじゃないかと思ったからだ。
正輝は、いつも通り仕事に行く。夜中子供の面倒を見ながらだから、朝早い正輝は、居眠り運転。
セリは、家にいるが、いつも通りではない。毎晩電話してるのだ。
ある日、赤紙でセリ宛の請求書が来た。正輝は開ける。そこには、KDDIの国際電話の請求書だった。請求書には、七月分48000円と八月分27000円と合計70000円と思い、支払いに行く、が、正輝の見間違いで、480000円と220000円だった。正輝はもう一度確認するよう頼み、家に帰った。そして、セリに聞いた。
『これどうゆうことだ?』
セリは、電話を切り、
『今、終わった。』
正輝は誰に電話してたか聞くと元彼だと言う。セリに里よりも前に子供がいると言う。その男は、中国人らしく子供のことを言ったが相手にされなくもめてたらしい。正輝は、元彼のことなんて関係ないと思い、この後一言も触れなかった。
翌日KDDIに行き、納得したので、70万を支払った。
ある日、正輝は休みをもらい、里と休日を楽しんでた。セリは、いつも通り寝ている。その日の夜、悲劇が起ころうとなんて正輝は思いもよらない。午前2時セリが帰宅、正輝は、怒る。
『子供の面倒を見ないで何時まで遊んでるんだ!!』
セリは、威張る
『何時帰るも関係なーい』
と、言い台所にある果物ナイフを持ち出す。正輝は、子供を抱きながら震える
『子供が見てるんだぞ!』
正輝が言ったとたん、襲い掛かってきた。正輝は<このままじゃ里が危ない>と思い、正輝は振る返る。
<グサッ>
音を当てる。背中を刺された正輝は倒れる。どれぐらいだろうか時間が立つ。そして里の泣き声で我に返る。服には血がだらだらと残ってる。周りや家中見渡してもセリの姿はない。正輝は警察を呼ぼうとしたがたいしたことないと思い呼ばなかった。セリには、この話に一切触れもしなかった。正輝は分かったのだろう。セリは飲んだら性格が変わることを。そして毎晩、セリが帰ってくるたび近所に聞こえるまでセリは怒鳴り散らかす。さすがに大家も黙っちゃいない。
『奥さん辞めてくださいよ。みんな聞いてるから。』
セリはこう返す。
『私はいつも泣かされてるんです。』
となきながら言う。正輝と大家は、演技がうまいと驚いた。
数日後、セリが正輝にタイレストランをやりたいと提案してきた。正輝は、誰が作るのか聞いたらセリが作ると言う。私はまじめになってくれると思い賛成した。調理師免許の資格を取得し、店舗を借り店を開いた。
そんな時、正輝の親が、
『本当はお前の結婚の資金のために貯めたお金だったがお店に使いな』
と言う。正輝は思ったのだ<親父はガンで体が弱いのに、、、>
そんなある日セリがまた妊娠したのだ。そして出産。名前は翼とつけた。そして正輝は疑問に思ったのだ。毎晩喧嘩ばかりでセリとは性行為などしてもないのになぜできるのか。
一方、正輝の親の家で財産争いが始まっていた。正輝が実家に帰るととんでもない光景を見た。正輝の親ともめてるのは、正輝の姉和美と嫁入り先の旦那だった。その旦那は、返る途中玄関で正輝と鉢合わせする。そしてこう言う。
『正輝、机ひっくり返しちゃった。』
正輝はあ然とした。正輝の親に何でこうなったかを聞くと、家をセブンイレブンにすると言ってきたらしい。それを正輝の親は反対したらしく、机をひっくり返されたらしい。正輝の親は正輝にこう言う。
『財産とここはお前にやる。和美に渡すことないんだぞ!』
それは遺言だった。そして数日後、再発のため入院。タバコが吸いたいというが正輝は拒否した。そして再発。正輝の親は他界した。
正輝は今でも後悔する<タバコ吸わせとけばよかった>と。
正輝は親の遺産の整理をしていると、そこに和美とその旦那と妹が来た。和美が提案する。
『正輝、財産山分けしよう』
と言うのだ。正輝は、和美に言われるがままに分けてしまった。友人に後でこのことを言うと、
『200万くらい隠しとけって』
言われて正輝は後悔する。

お店に戻ると常連の田中さんとチェンマイから来たおばさんがいた。おばさんは、里と翼の面倒を見ていた。セリは、飲んでる。正輝は、実家を建て直ししてレストラン経営しようと考えた。そして数日後、地元の銀行に行き、融資してもらおうかと思い審査を出したところ通らなかったため直接聞きに言った。なぜ今まで借りれたのに借りれないのかを。返事は、お茶を売ってたときはよかったけどタイ人は信用できないと言う。連帯保証人がいれば別と言う。そこで田中さんに相談したところ、なってくれると言うことで、審査を出したらokがでて1800万近く借り、家を建てた。そしてレストランを再開。
ある晩のこと、正輝がテレビを見ながら晩酌してると、ガッチャーンと窓ガラスの割れた音がした。下に行き様子を見に行く。そこにいたのは、酔っ払って包丁を持ったセリだった。何で鍵をかけると聞いてきた。が答えなかった。里がしたに降りてきたのだ。正輝は前に起きた事を思い出す。里はこの光景を見て震えていた。正輝に二階いけと言われ二階に行く。
翌日、里は学校に、翼は保育園につれてった。そして店を開けた。お客さんが来る。二階に行き、セリを起こしに行ったがなかなか降りて来ない。説得しに行きようやく、降りてきてセリは、冷蔵庫を開け、
『もやしがない、やる気あんのか!』
と正輝に威張る。正輝は言われるがままに、買いに行く。
数日後、セリは珍しく朝早く起きてる。正輝は、今度こそまじめになったかと思ったがそうではなかった。
お客さんがきたと思ったら、セリの通いつけのホストクラブの連中だった。セリは正輝に対して
『お前は挨拶できないのか!!』
と言ってきた。正輝はその場に居れなくなり、外へ飛び出した。
帰ってくると営業時間のはずなのに、店は閉まってて、セリの姿がなく、また遊びに行ったのだ。売り上げの計算をしてると明らかに少ないのが分かる。そう、ホスト連中は、飲食は、無料にしてたのだ。さらに、セリは勝手に盗んでたらしい。里が言う。
セリはまた提案してきた。今度はスナックをやりたいと言う。またもや正輝は、言われるがままやる。
ある日、とある女性がセリと里にあだ名をつけた。<セリがおおきいさと、里がちいさいさと>
里は嫌がってた。一緒は嫌なのだろう。
一年後、セリはまた妊娠した。正輝はやはりおかしいと思ったがまた喧嘩になると思い、言えなかった。セリは、妊娠しているにもかかわらず、おなか大きくして、タバコ吸いながらパチンコでスロットしていた。周囲の人はあきれてみる。
そして出産し、翔と名づけた。そして一年後、セリは、村杉と言う男性と出会う。そして堂々と不倫する。
ある日、裁判所からの呼び出しが来る。その内容は、離婚調停だった。裁判当日、離婚が決まり、子供たちは、セリの元に決まった。
これで私たちは離婚した。

里の物語

これは、正輝とセリの子供里の話である。
私は、小学5年生。ごく普通な生活をしています。夕方までは。そう夕方になると村杉おじさんが帰ってくるからです。帰ってきたら真っ先に翔の首根っこをつかんでお尻をたたくからです。私はかわいそうで止めたが、突き飛ばされ、ママは何も言わないんです。私は、翔がかわいそうで、ズル休みをしたこともありました。もちろん怒られました。土日祝だけ、パパのところに行くのを許可してくれました。それはもう楽しかったです。まだ居たいくらいだったのですが帰らなきゃいけなかったので帰りました。ところが、翔は帰りたがらないのです。そう虐待にあってるんですから。
そんなある日、私はパパに相談したのです。そうしたら住所変更してくれて、パパの家から学校に通うことができたのです。そしてパパの誕生日でサプライズしようと思って待っていたら、どこから聞いてきたんだか知りませんが、ママと村杉おじさんに誘拐されたんです。ワゴンに乗せられる途中にパパが帰ってきて、止めようとしてくれたんですけど既に車を出そうとしてて発進しようとしたとたんパパがワゴンにしがみついて、村杉おじさん、運転が乱暴なのでパパが落ちてびっくりしました。そしてつれてかれた場所は、ママと村杉おじさんが経営してる居酒屋でした。数十分後、パトカーが来て、パパの所に返してくれました。
これで一件落着と思ったんですが、ママがまた余分な事をしてくれちゃって裁判所から通知が来てパパや私たち3人も呼び出されました。
私は、虐待の件とか全部言いました。そうしたらぜんぜん私の話を聞いてくれなくて、パパが借金の返済のために雇っていた弁護士を使っていたのですが、告訴できなくて<金銭不足>最悪な状態でした。
そして数日後、裁判の結果、虐待の形跡はなし、里の証言では嘘付いてるとの内容が書かれてました。
私は、泣きました。何で裁判所は、正しいことを下すはずなのに、このような結果になったのか未だに分かりません。

私は、中学生になり不登校が続きました。不良になりつつもありました。親のお金も盗んだりしました。私は裁判の結果で嘘つき呼ばわりされました。だから嘘つきでもいい。そう思った私は、パパに嘘ついたんです。弁護士にお願いしたからと。パパはすんなり本気にしてくれました。パパはそんなんだから、今までママに騙されたんだよって言いたかった。でも私もちいさいさとになっちゃう。だから言わない。
入国管理局で更新のときママは村杉さんがいいのにと言い留置所に収容されました。けどママは何を言ったのかは知りませんが、パパはまた助けてしまいました。
中学卒業後、バイトに行き、生活費の足しに使いました。パパは借金返済や家ローンや車のローンに追われ差し押さえが着ました。家が競売になり、パパは地元から離れたくないといい、近所でアパートを借りました。

18歳を迎えるときに私は、初めていい人に出会いました。けど彼とパパを苦しめるとは思わなかった。
彼の名は、義章。福岡で大学に通ってる。私が一緒に住みたいと言ったらすんなりいいよと言ってくれました。まるでパパみたいでした。そこで私は、自分を治すチャンスだと思い、福岡に飛びました。けど結局ママと同じことをしてしまう。
私は、地元に帰りたい時は、レンタカーで帰ったりしていました。私は、免許もないのに、運転したり、パパから毎月10万近く入れてもらったり、去年二月に火事を起こしたり、私は最低なことをしてきました。そしてレンタカーの超過料金を払えなくなり、義章は親に言われ帰り、いつか戻るからと約束したんですけど、私が壊してしまいました。
私は、義章との間に子供ができてしまいました。そのことを告げると、一切音信不通になりました。この子供はどうしよう、自殺しようかなぁなんて考えたりしましたが、怖かったんでしょうか、できませんでした。そして出産し、千章と名づけました。

私には嘘の代償を払わなければなりません。無免許運転で裁判から呼び出しもあります。審判は少年院送致になっちゃうでしょうか。
私は、母親、そして人間失格ですね。

私は嘘の塊でできた人間なんでしょうか。

私は人間になれない動物ですね。

私は人間になれない

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感想をお待ちしています。

私は人間になれない

今まで成功してた正輝が母子に壊される物語と里の本性を書いたものです。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-26

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  1. 正輝の物語
  2. 里の物語