血に染まりし紅葉。


「ねえ承太郎。紅葉がきれいだね――」

目が覚めた。五時半。
母ホリーの挨拶をかわし、歯を磨き、学ランを着る。
少し青に近いそれは、少し緑に近い彼のそれを思わせた。

「もう何年も昔のことじゃねえか…いまごろか」

深緑の学ランに赤い、紅い、血。
それは昔、彼と一緒にみた紅葉のようで…。

血に染まりし紅葉。

血に染まりし紅葉。

承花を書きました。 花京院死後の話です。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-10-18

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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