ぎゅうどん

ぎゅうどん

働いても、働いても
お金が貯まらず 稼ぎにならず
ちっとももうからない
だから仕方なく 牛丼ばかり食べていた
そうしたら、ある日
脳みそがスポンジになっていた。

脳みそがスポンジになってしまったので
当然
働いても、働いても
はかどらず、ノルマ達成できず
ちっとも進まない
そうしたらある日
会社をくびになっていた。

ますますお金がなくなって
牛丼を食う金すらなくなって
どうしようもなくなったとき
だれかが教えてくれた
牛丼屋を訴えれば?

そうだ脳みそがスポンジになったのは
牛丼屋のせいだ
会社をくびになったのも
牛丼屋のせいだ
彼女が出来ないのも
牛丼屋のせいだ

ぼくは失業保険をすべてためこんで
牛丼屋を訴えたのだ

心から謝罪しろー
そしてお金をください、いやいしゃ料よこせ~
(あれ、いしゃ料って、漢字 どう書くんだっけ?)
そしたらさいばん官は言いました
牛丼屋にせき任ありまへーん
アメリカにせき任がありまんのやから
文句はアメリカにいってくださーい。

なんじゃいそれとは思ったが
それじゃアメリカ訴えたれとべんご士に言ったら
アメリカは無理ですといわれた
なぜ?と聞いたら
だってアメリカだから、っていわれた
そしてあなたにほん人だからっていわれた
さらにいえばぼくはもうかんぜんにのうみそがスポンジだから
さいばんおこせなくなったのだと
そうかそれはしょうがないなじゃあさよなら
ぼくはべんごしをさしころして
つぎはあめりか、そしてにほんをさしころしにいくことにきめた
あめりかはどこだにほんはどこだ
あ なんだかいいにおいだな
おれんじいろのかんばん なつかしいにおい
ぼくのすきなたべもののにおい
そうかぼくはぎゅうどん
ぎゅうどんがあればなにもいらないのだ

ぎゅうどん つゆだくひとつ
たまごとみそしるつけて

ああ しあわせなだなあ

ぎゅうどん

ぎゅうどん

  • 自由詩
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • ホラー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-11

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