「ディア・ミーカー」

カードが主題となっております。

カードをシャッフルするたび開かれるのはジョーカー
僕の暗殺者は記憶の中には居ないと言ったんだ
クラブが押し付けるもう一枚の葉は消え去ったのさ
つまり僕の心に押し当てた空白は埋められないのさ


ディア・ミーカー
君が欲しがってた金は手に入ったろ
音は際限なく続き哀しみを積もらせる
ディア・ミーカー
実は君のポケットにクイーンを入れた
僕が見たかった地獄のクイーンさ


フルハウスで僕が圧勝すれば君は納得したはずだ
使い果たした君のやり切れない答えは ジョーカー
キングの使い道を知ることもなく僕はここから去る
つまり僕はリタイヤをしたわけでもなく負けただけだ


ディア・ミーカー
君の頭の中に僕はいるのかい
広い部屋に僕を独りにしたろう
ディア・ミーカー
君のヴィトンのバッグに入れた
忍ばせたものを知りたいかい


ディア・ミーカー
君が欲しがってた金は手に入ったろ
音は際限なく続き哀しみを積もらせる
ディア・ミーカー
実は君のポケットにクイーンを入れた
僕が見たかった地獄のクイーンさ


ディア・ミーカー
これが君に宛てる最期の手紙にしよう
君は僕のもう一人の子供を殺したのさ
頭に紛れ込んだ暗殺者は見つかった
ディア・ミーカー
実は僕ごと吹っ飛ばせる時限装置さ
僕が見たかった君のジョーカーさ

「ディア・ミーカー」

感じたままに読んでいただければ幸いです。

「ディア・ミーカー」

  • 自由詩
  • 掌編
  • サスペンス
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-01-03

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