色(仮)

人(ひと)は誰(だれ)もが自分(じぶん)の色(いろ)を持(も)っている。
他人(ひと)と交(まじ)わることで、新(あたら)しい色(いろ)やいろいろなものを生(う)みだすことができる。
生(う)みだされたものは、生(う)みだした人(ひと)の色(いろ)を受(う)け継(つ)ぐ。
そして人(ひと)は、誰(だれ)かに生(う)みだされたものにふれることで、他人(ひと)との交(まじ)わりの中(なか)で、日々(ひび)成長(せいちょう)する。
成長(せいちょう)すると、その人(ひと)の色(いろ)も日々(ひび)変化(へんか)していく。

また、人(ひと)は誰(だれ)しも自分(じぶん)と同(おな)じ色(いろ)の色眼鏡(いろめがね)をかけている。
だから自分(じぶん)を見(み)失(うしな)ったりする。
自分(じぶん)では見(み)えていない面(めん)も多(おお)い。
他人(ひと)の色(いろ)に嫌悪感(けんおかん)を抱(いだ)くことがある。
時々(ときどき)自分(じぶん)には見(み)えてすらいない人(ひと)がいたりもする。
それが、お互(たが)いの色(いろ)が変化(へんか)することで好(す)きになったり、見(み)えるようになったりする。
毎日(まいにち)他人(ひと)の違(ちが)った面(めん)を発見(はっけん)することができる。

でも他人(ひと)のことをすべて知(し)るには自分(じぶん)の色(いろ)を捨(す)てなければならない。
つまり他人(ひと)を完全(かんぜん)に理解(りかい)するのは不可能(ふかのう)なのかもしれない。

それでも人(ひと)は誰(だれ)かと共(とも)に生(う)きていく。
自分(じぶん)の色(いろ)を持(も)ったまま、自分(じぶん)の色眼鏡(いろめがね)をかけたまま。
ときには相手(あいて)が見(み)えなくなり、ぶつかったりすることもあるだろう。
相手(あいて)の変化(へんか)について行(い)けなくなることもあるだろう。
綺麗(きれい)に交(まじ)わることができなくなったりもするだろう。
自分(じぶん)の色(いろ)を持(も)っているが故(ゆえ)に。

でもだからこそ、この世界(せかい)はとても美(うつく)しいのかもしれない。

色(仮)

色(仮)

十人十色なこの世界は、とても素晴らしいと思いませんか?

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-14

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