僕らの記念日

出来心とちょっとした興味から、VOCALOIDを購入した僕。(主人公)
しかし、自分が想像していたのとは全然違うものだった・・・
その中から出てきたのはなんと生身の人間  ・・・とはちょっと違うようだがそれらしきものが出てきた。

そんな大事件から一年。
今ではごく日常のようにそれと暮らしている。


名前は鏡音レンと鏡音リンそれと初音ミク。
鏡音は14歳の双子の兄弟だ。
初音は16歳のお姉さんキャラ。でも年下のリンと張り合いばかりなのが現状である。

そんな二人と僕の4人で暮らしてた日常を描いた日記である。

時は2010年12月10日。
真冬の昼間であった。

僕は公立高校に通う、高校一年生。

ミク・リン「一周年記念!おめでとー!」
僕「や、やったー・・(汗」

彼らが来てから早一年。
僕はしみじみとそう感じていた。
彼らというのは、ミク、リンのことだ。
なんで彼らというかだって? それはレンというもう一人の男の子がいるんだが・・・

これがまた僕になついてくれないのである。
まぁいいけど。

リ「マスター(僕)、乾杯しよっ! ほら、ビール注いであげる!」

もちろん、ビールなど飲むはずがない。単なるビールに似せた炭酸ジュースだ。

ミ「ミクも注いであげるー!」
リ「私が先に注ぐんだ!」
ミ「いや!私が注ぐの!」
僕「こらこら、やめろって!」

こんなの日常茶飯事である。
でも、今日の彼女らはいつもより一段と張り合っていた。

僕『そんなにうれしいのか・・・』

そう、心の中で呟いて適当に喧嘩を仲裁する。


時刻は午後11時。もう寝る時間である。
彼女らの無駄な張り合いパーティーは両者力尽きて終わった様子で、リビングの床で二人仲良く寝ていた。

僕「しょーがないなぁ・・・」

そう呟きながら僕は近くにあった毛布を掛けてやった。
ぐっすり寝ているようだ。

僕「案外、可愛いかもな・・・こいつら。」

不覚にも心の奥底をくすぐられるような感覚を味わってしまった。

僕の家は家族共同。もちろんなのだが。
ただ、家族とは滅多に話さないのでほぼ隔離状態。

部屋は二つあり、一つはミク、リンの部屋。
もう一つが僕とレンの部屋である。

早く寝ようと自分の部屋に入ろうとしたとき、後ろに何者かの気配を感じた。

僕「・・・っ!」

振り返ると、レンがいた。

僕「なんだ・・・脅かすなよ。」
レ「あのさ、マスター・・・」
僕「なんだ?」
レ「っ 何でもない・・・」

そう言い残して僕よりも早く足早に部屋に入っていった。

僕『変な奴・・・』

そう心の中で呟いて部屋に入ろうとしたとき、

レ「・・・おめでとう。 マスター」
僕「ふぇっ・・・」

何たる失墜だ。こんな間抜けな反応をしてしまうとは。
僕は突然の言葉に反応ができなかった。


僕「ん・・まぁ、ありがと。」

そう言って布団にもぐった。



僕「・・・・これからもよろしくな、レン。」
レ「ふぇ?」

まさしく間抜けな奴が言う反応だったが、今は人のことを言えない。

僕『こんな日が続けばいいな・・・」

そう思いながら、内心笑みをこぼし、就寝した。



思いが無残になることも知らずに。

僕らの記念日

面白くないって?

ごめんなさい。素直に認めますw

今回は主人公が哲学者みたいになってしまいました^^;


次回も頑張ります!

僕らの記念日

夢小説。 作者が勝手な妄想で繰り広げる話の序章。 シリアス系が大丈夫な方は是非読んでください。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-12

CC BY-NC-ND
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