*星空文庫

adjustment disorder(津田葵)

東大文芸部 作

適応障害……ストレス因子により、日常生活等において著しい障害 がおき、一般的な社会生活ができなくなる ストレス障害。

見える世界は曇ったガラスのように、どこで何がどうして起きているのか、どのような状態なのか、わたしには何も見えない。世界を知覚するのはわたしなのに、世界はわたしを置き去りにして回っていく。それはわたしにはついていけないほどの速さで、必死にしがみついても振り落とされてしまう。振り落とされたわたしは、足を痛めて、追うことが更に難しくなり、世界とわたしとの間にはまた溝が生まれる。その溝は足を怪我しているわたしには飛び越すことなどできないと思ってしまう。こうしてわたしには二度と戻れない。踏み外した「まともな」「普通の」と形容される生き方はわたしにとって遠い遠い偶像へ。もう歩くことさえできず、二度と戻れない。

『adjustment disorder(津田葵)』

治療法……薬の投与、カウンセリングによるストレスに対処できる力をつける、原因となるストレスを取り除く

『adjustment disorder(津田葵)』 東大文芸部 作

世界はわたしを置き去りにする

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2014-05-16
Copyrighted

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。