明日は明日の風が吹く。

ただ、あなたを追いかけていたかった。純粋に大好きだった。ただそれだけなのに、どうしてあたしは報われないのかな。

00...春、一通の手紙。


某年、

4月7日。

桜が咲いたよ、

あたしが好きなこの景色。


君も、みているのだろうか。


あたしにはもうみえない"君"



ごめんね


君に、謝りたいことがある。



あたし、君以上に



好きな人が、できました。



正直、怖いです。



でも、覚えています。



あたしはそれを信じます。



【明日は明日の風が吹く】


淡い緑の便箋に綴った言葉。

紙飛行機にして


君との思い出の場所、星川の桜並木から

川に向かって飛ばした。


「いつか前に進まないと」


なにがあっても、もう君はいない。


あたし、君から卒業。


新しいものに挑戦します。


見守っててね



そっと腰を下ろした。



毎年やってることなのに


毎年涙が出るのに


今年は清々しかった。



あたしね


君以上に好きな人できた、


でもね


君以上に、大変な恋となりそうです。

明日は明日の風が吹く。

明日は明日の風が吹く。

ーあなたにとって、「純粋な愛」とはなんですか?ー先生に恋した高校2年生のユリノは毎日先生を追いかける日々。先生と喋ることが幸せだった、そんな彼女に様々な問題が降り注ぐ…。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-04-20

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