セリーズ・エ・ローズ

セリーズ・エ・ローズ

数日前、東京で桜が満開と発表されたそうですね。私の住んでいる地域の桜もほぼ満開です。桜は、あっという間に咲き、あっという間に舞いながら散っていくという美を持つ花です。

 そんな桜とは対照的に、バラは「花の女王」とまで呼ばれる、いかにも華やかな花です。バラは芳香を発しながらゆっくりと時間をかけて開花し、しばらくその美しさを見せ、知らない間に散ります。また、満開でないバラも、絵になるほどの美しさがありますね。

 スポーツの世界などでも、桜のようにぱっと登場してぱっと去っていく選手がいるかと思えば、バラのように完全に散るまで現役であろうとする選手もいます。

 では、儚き美の象徴である桜と、時のたつごとに美しくなる美の象徴であるバラ、どちらが美しいのでしょうか。

セリーズ・エ・ローズ

セリーズ・エ・ローズ

桜のシーズンになりました。当作品は、エッセイというよりはコラムに近い作品です。なお、タイトルの「セリーズ・エ・ローズ」は、フランス語で「桜とバラ」という意味です。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-02

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