お日様のおそうじ

お日様のおそうじ

 今日はお日様をピカピカにみがく日です。
 神様が天使たちをあつめていいました。

「よいか、みんな。きれいにみがくんじゃぞ」
「はい、神様!」

 天使たちは、灰色雲のシーツをお日様の下にしきはじめました。お地上にはおちませんでした。
 そのかわり、灰色雲のシーツがよごれてこい灰色になりました。

「どうじゃ? きれいになったか?」
「はい、神様。でも、ホコリやゴミがとてもたくさんついています。風でふきとばすことができたら、もっときれいになります」

 神様はお日様に向かって、大きなうちわで風を送りました。
 天使たちはいっしょうけんめいお日様をたわしでこすりました。
 シャッシャッシャッシャッ。
 キュッキュッキュッキュッ。
 ゴシゴシゴシゴシ。

 すると、お日様からとれたホコリやゴミがまた灰色雲のシーツにパラパラ、パラパラとたくさんおちました。

「どうじゃ、きれいになったか?」
「はい、神様。でも、まだよごれています。ガンコなよごれです。水がないとおちません」
「それなら、ワシがホースをつかって水をまいてやろう。みんなは、たわしでピッカピカにみがくんじゃぞ」

 神様は海にホースをつなげました。そして、お日様にチョロチョロと水をかけました。
 天使たちはいっしょうけんめいお日様をたわしでこすりました。
 シャッシャッシャッシャッ。
 キュッキュッキュッキュッ。
 ゴシゴシゴシゴシ。

 お日様からおちたホコリやゴミといっしょに、水も灰色雲のシーツにおちました。
 ホコリやゴミは、灰色雲のフワフワしたところにからまりました。灰色雲のシーツは黒くなってしまいました。
 水は、灰色雲のシーツにしみこんで、ポトポト雨になっておちていきました。

「どうじゃ、きれいになったか?」
「はい、神様。でも、まだ水が足りません。もっとたくさん水をまいてください」
「ふむ。しかし、あまりたくさん水をつかうと、地上に水がたくさんおちてたいへんだ。少しふやすだけにしよう」

 神様はホースから水をジョロジョロながしました。お日様にはさっきより少しだけ多く水がかけられました。
 天使たちはいっしょうけんめいお日様をたわしでこすりました。
 シャッシャッシャッシャッ。
 キュッキュッキュッキュッ。
 ゴシゴシゴシゴシ。

 灰色雲のシーツには、まえよりたくさんのホコリやゴミが水といっしょにおちていきます。
 水はすぐに灰色雲のシーツにしみこんで、ザアザア雨になって地上へおちていきました。
 
「どうじゃ? きれいになったか?」
「はい、神様! とってもきれいになりました。これいじょうみがくと、まぶしすぎて見ていられません!」

 神様がお日様を見てみると、きれいにみがかれて、キラキラキラキラまぶしくかがやいています。
「よろしい。では、灰色雲のシーツをかたづけなさい」
「はい、神様!」

 天使たちは空に広げた灰色雲のシーツをかたづけました。ピカピカになったお日様が地上をあかるくてらしました。地上は雨でぬれています。
 神様がそれを見ていいました。

「ふむ。みんなよくがんばったな。しかし雨で地上もぬれてしまった。……よし、こうしよう」
 神様が空にさっと手をのばしました。すると、虹のカーテンが空に広がりました。
 虹のカーテンはとてもうつくしかったので、天使たちも、地上にいる人間や動物たちも、とてもよろこびました。

お日様のおそうじ

お日様のおそうじ

今日はお日様のおそうじをする日です。神様が天使たちをあつめて、お日様をきれいにみがくようにいいました。天使たちがさっそくとりかかります。童話作品です。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-05

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