Orange aigre

家にひとり 静かな空間を生きる
声も音もしない壁に囲まれて ただ呼吸を繰り返す
虚ろな瞳で見つめる蝋燭の灯
あぁ、僕も一緒に溶けてしまいたい

細い糸をパラフィンで包んで固めて
なりたくもない色に染められた
僕の心をストーリーで纏って満たして
嫌な現実見るのを避けた

街にひとり 騒がしい道を抜ける
穢れた大人に囲まれて また呼吸を繰り返す
潰した花を染み込ませた衣の緋
あぁ、僕も液に浸りたい

ホコリが舞う工場で包まれ運ばれ
並びたくない店に置かれた
僕を嗤う教室で眠ったフリして
耐えかねるとすぐに飛び出した

君といると落ち着く気がして
何度も照らした 橙の光
でも時々涙が出てきて
何度も滲んだ 橙の輝

消えないで 僕の世界
闇に光る ひとつの蝋
少年の 幕を開ける
刻まれた 過去の傷

君といると安らぐ気がして
何度も溶かした 真っ白の蝋
でもやっぱり辛くて苦しくて
何度もぼやけた 橙の輝

Orange aigre

交互に「自分」と「ロウソク」の気持ちを書きました。

電気料金を払えなくて電気を止められ、ロウソクの光で生活していたときがありました。

Orange aigre

幸せというのは人によって異なります。 誰になんと言われようと、アナタにとってそうであるのならそれは幸せなのだと思います。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-18

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