機機械械

機機械械

機械は与えられたただ「それだけ」の事をする

機械も初めから「それだけ」の能力しか与えられていない

機械はどこまで何が出来ると使用者に理解された上で購われ

使用者も「それだけ」の働きしか機械に求めていない

機械は操作通り動いただけで使用者に喜ばれるが

機械は驕ることも怠けることもなく淡々と命令に忠実だ

利用者(ニンゲン)の能力に合わせ機械も出来ることが限られており

それすら使用者は理解している

これは究極の相互理解ではなかろうか

私はそんな機械を羨ましく思う

現代社会に於て機械が人間を必要としているのでは無く

もはや人間の方が機械を必要とする風潮に

人間ありきの機械から機械ありきの人間へ

人が機械を使うのではない機械が人を使うのだ

機械は人間が内に秘めた『苦悩(agony)』から生み出した

自身が望む理想の形なのかもしれない

機機械械

機機械械

特にありません

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-01-18

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