空を見つめて

地と空の境界から、僕はあるとき降ってきた。
四十五億と少し後。
その時僕は湧いてきた。

それほど長くなかったかもしれない。
本当はそれほど経ってない。
点と線が混ざり合って、賛辞となって来たかもしれない。

電子機器の中で、世界を一つ救って見せた。
知識の海から、たくさんの魚を得た。
行き交う人の群れの中で、ホームレスがゴミ拾いをする。

いっそ苦でしかないなら逃げてしまおうか。
逃げてしまっても、結局は必ず直面するんだけれど。
清々しい気持ちで逃避出来れば、それでもいいか。

ある人が言い得て妙なことを言った。
「A pen が The pen になるとき それが愛さ」ってね。
ただ僕は、ペンが欲しかっただけなんだけれど。

筆を進めて、
虚構の世界を形作ってみるけれど、
自分の脳に知識を充填してみるけれど、
憤りを鎮めて見せるけれど、
僕の中では空しいだけさ。

空回りした僕の熱意はどこかへ消えていく。
空虚な穴は役に立つだろうか。
消去される前に何が起こったのだろうか。

誰も答えちゃくれないけれど。
肩肘張って生きるのも、
疲れたんだ――。

空を見つめて

仏教の空についての考察と、あとは人生の疲れから。
今のところは没ってます。

空を見つめて

ちょっと疲れた。少し、後ろと前を見てみようか。 どうせ、後にも前にも退けないのだから。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-12-05

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