僕と少女

Luna@Haru 作

HZCの友達による、作品です。

僕は一人だ
隣には、誰もいない

毎日「人間」に避けられて、侮辱されて、貶されてきた

だから、僕にとって「人間」は一番嫌いな存在だ


あるとき、一人の少女が話しかけてきた
「一人なの?同じだね!」

同じ、か・・・
今、目の前には「人間」がいる

そう、僕が一番嫌いな存在



「お家はどこ?」
ない。捨てられたんだから

「じゃ、一緒に帰ろ!」
少女は手をつないできた
僕は「人間」が嫌いだ

だから、人の温もりなんてわかるはずない、と思っていた

・・・温かい

人の手って、こんなに温かいものなのか

「・・・僕に関わらない方がいいよ」
そう言って、手を振り払おうとした、が、

「何言ってるの?


人は助け合って生きていくんだよ?」
と言い、強く手を握ってきた



こんな風に考えている人もいるんだ・・・
僕は、勘違いをしていたかもしれない



僕は、一人じゃない
隣には、あのときの少女がいる

『君のおかげで、人を信じることが出来たよ


ありがとう』

僕と少女

僕と少女

孤独に生きる僕の前に、一人の少女が現れた。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-11-18

CC BY-ND
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