Spaceship Earth

太陽系のシールドに包まれた
有機体の宇宙船
小さな地球が見えてくる
この小さな船は天の川銀河の大船団にあって
宇宙の大海原を旅している



     
その小さな船に私たちは乗っている
船の様相は時々変わる
乗組員もそれにあわせて姿も種族も変わる
     



その中の人類
たったひとりの大地の母から
惑星全土に広がっていったという私たち
地球は小さいけど
風土は多種多様に満ちている
その多種多様な環境にあわせて
私たちはそれぞれの場で暮らしやすいように
ほんの少しづつ姿を変えた
     



それぞれの考え方が生まれ
それぞれの文化が育まれ
それはそれぞれの生きるための知恵であり
素晴らしいことだと思う
本来なら分かち合う知恵
でもいつしか見えない壁になってしまったのはなぜ



     
船の資源は限られている
知能という羅針盤を得た乗組員
でも今その優勢である人類は
地上で力の鬩ぎあいに資源は使いたい放題
そろそろ大人の心を持って歩み合い
他の乗組員のことも考え
長旅に備えないと
地球はゴースト船になってしまいそうだよ
     



時代の横の繋がり縦の繋がり
共に生きるすべてを合わせ
この小さな宇宙船の乗組員
     



銀河の大船団はどこへ向っているのだろう
漂い浮遊しているみたいだけど
さらに広大な船団とともに
未知なる大海原を航海しているのかもしれないね



     
いつしかこの船の乗組員である地球の生命が
この大航海の向う先を知ることができるように続いて欲しい
せめて宇宙船上は安全地帯に保ちあいながら
大海原の艱難辛苦を乗り越えて


     

Spaceship Earth

Spaceship Earth

  • 自由詩
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-08-20

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