奇跡の夏休み!

・いつも平凡な少年、達治が同級生5人といっしょに過ごしたサイコーの夏休み。
ある日子供たちでキャンプ場に行く事になった。でもキャンプ場は家事に正夫のお父さんは、無事だったものの、おじいさんの家に泊まることになってしまった。その後いろいろな経験をつみ成長していく5人を描いた作品です。

奇跡の夏休み!

奇跡の夏休み
 これは、ぼくが経験した夏休み。
七月の終わりごろ。「夏休みかー」
達治がぽつりと言った。毎年夏休みはとっても平凡な生活を送ってきた。そうして今、小学五年まできている。でも今年は、ちがった。クラスの友達五人とキャンプに行く予定があったのだ。

 出発日。
「気をつけるのよ」
母きよこがしつこくゆってきた。
「おい、早くいくぞ。新幹線行っちゃぞ。」
と、達治をせかすように正夫が言った。
繰り返すように、ななかが言った。
「そうよ。正夫のいうとうり、早くしないと新幹線行っちゃうよ」
 発車の合図の放送がホームに響きわたった。
「お母さんじゃあねーーーーー」
・・・そもそも、なぜいつも平凡に過ごしている夏休みがクラスの五人でキャンプに行こうなどという事になったのか??


夏休みの一週間前
 ここは、六年一組
「なあ達治、俺の父さんが長野県の○○キャンプ場で働いてて、『夏休み友達さそって泊まりにこないか?』って言ってたんだけどさ」
と正夫がいってくるので、思い切り大声で言
ってしまった。
「それ、行きたい!!」
あまりにも大きな声なのでクラスじゅうのみんながこちらに目を向けた。
「あ、いやその」
達治は、きまずそうに言う。

それで、なんかいろいろあったけど結局クラスの五人、<達治> <正夫> <ななか> < 美代子> <イクト>で行くことになった。しかも大人は、キャンプ場までは、いない。キャンプ場では、正夫のお父さん幸次郎が待っている予定であった。
東京からキャンプ場のある長野県までは、新幹線で行く。そこからは、バス。


達治には、わけもわからぬぐらいの速さで予定は、立ちそして今新幹線が発車しようとしていた。
・・・「なあ、あと何分ぐらいで着くか?」
と、達治が言うと、正夫が、
「今、新幹線が出たばかりなのになにいってんだ?」
と、ふしぎそうに言われた。
でも思ったより時間の流れは早く、しゃべったり遊んだり、結局なんやかんやで長野に着いてしまった。あとは、バスでキャンプ場に向かうだけなのだが。
「どのバスに乗るの??」
ななかが少しこまった顔をしていった。それもそのはず駅ま前のバスターミナルは夏休みということもあって大量のバスが停車していたのだ。正夫のお母さんが書いてくれたメモを必死に見ながら指定のバスを探すが一向にみつからない。
「ちょっとヤバいんじゃない?」
美代子が心配そうな顔をする。
その時、イクトが大声を上げて言った
「あのバス・・・・」
言い終わる前にバスは、発車していた。五人は唖然となる。ざわざわと声が重なり合う。
「・・・」
五人は、言葉を失った。時間がこくこくと過ぎていく。
その時、
「とにかく公衆電話を探そう」
正夫がいった。
「うん。」
四人もうなずいた。そう携帯はだれ一人として持っていない。
「や、やっぱり交番に行ったほうがいよ。」
とななかが心配そうな顔で言う。
と、その時、
「乗っていくか?」
と、軽トラに乗ったおじさんが言った。いかにも元気そうで、やさしそうな人だったので、
母の言った、
「知らない人に声をかけられてもかかわちゃだめよ!」
などという言葉は、忘れて
「乗ります」
と五人合わせて言ってしまったのだ。
「じゃあ、一人は前に乗ってあとは、後ろに乗ってくれるか」
とおじいさんは言う。
おもわず
「後ろに!?」
と達治が言う。
結局達治は、前にあとの四人は緑色のシートみたいな物に囲まれている後ろに乗った。
車は、そのまま発進し、駅から離れていく。
少し駅から離れた所でおじいさんが言った。
「それでどこへ行くのか?」
達治は、一瞬だまっていたが、
「○○キャンプ場です。」
と、言った。
おじいさんは、少し顔をしかめて話し出した。
「そのキャンプ場は、今日の朝ごろ山火事に合いすっかり燃えてしまったよ。」
それを軽トラの後ろからへばりついて聞いていた正夫は、
「お父さんは!!」
その声に、
「もしかして、キャンプ場で働いていた人か?」
正夫は、必死にうなずく。
「その人なら軽傷ですんだって言ってぞ。」
その言葉でホットした顔をした。ほかのみんなも安心した。じゃあ俺たちはどこえ行くのだみんな少しくもった顔をした。その時おじいさんは、信じられない言葉をはっした。
「うちに泊まっていくか?」
達治たとは、顔を見合わせた。普通大人なら警察に電話するとか、親に早く連絡を、というかと思っていた。でもちがう人もいたのだ。


 そのころ五人の各家庭では、ニュースを見て大騒ぎ。各家庭同士で連絡をとっていた。一時は、警察へ言ったほうがいいという意見もでたが結局しばらくは子供たちからの連絡を待とうという事になった。しばらく待ってもこなかったら警察へ連絡しようということだ。

・・・一方五人は、そんな事も考えずにおじいさんの家にむかっていた。結局おじいさんの家に少しいつせてもらう事にしたのだ。
 家に着くと小学五、六年生くらいの女の子が出てきた。おじいさんは、しずかにただいまと言って、みんなを家に入れた。家は、とても昔なじみで、しずかだった。
「あの子は?」
といったのは、達治だった。
おじいさんは、少し顔をくもらせて言った。
「あの子の親は、二人とも事故で死んだ。」
五人は、そうぜんとなる。
「そ、そうなの」
いつもはうるさい正夫がしずかに言う。
みんなは、家へと入っていく。広い家だなとみんなが思うなか客間へと案内された。みんながソファーにすわると女の子が机にお茶を持ってきた。
「ねえ、あなたお名前は?」
美代子がお得意のていねい語でいう。
「さくらです」
としずかに返事がきた。
「で、おまえらどうすんだ。」
とおじいさんが聞いてきたので達治が答えようとするとそれより先にイクトが
「少し電話を借りられませんか?それぞれの親に連絡したほうがよいかと。」
いつもは、ヤンチャなのに人が変わったように言う。
「わかった。それぞれのお母さんやお父さんに連絡しなさい。」
おじいさんも同意した。
みんなは、それぞれ連絡をするため電話へとかけていった。
最初に電話をしたのは、達治だった。親がどういう反応をするか多少心配したが心配してもしょうがないと重いおそるおそる電話に手をかけた。
「はいもしもし。」
最初に出たのは、父の信一郎だった。
「お父さん」
達治の電話に信一郎は、
「た、達治か?」
「そうだよ」
達治が言う。
「今お母さんにも変わる。」
と信一郎が言う。
「もしもし。達治なのね。」
あまりにしつこいので
「そうだよ!!」
と乱暴に言ってしまった。
「で、どうするの?」
あっさり聞かれたので言葉が出ない
「・・・・」
その時おじいさんが紙になにか書いている。
「夏休みの間家に泊まらないか?」
と。
そしてお母さんに思い切っていってみた。
「ここに泊まる。」
「ここって?」
お母さんが聞く。
そして今まであった事をあれのままに話すと驚いたことにあっさり同意してくれた。さてつぎは、正夫。正夫の親もあっさり同意。お父さんにも連絡が取れたらしく安心した様子だった。その調子でななか、イクト、美代子とどんどん同意が出た。おじいさんが各家庭に事情をしっかり説明したせいもあっただろうけど。
一同は、自然に時計を見た。時刻は、五時であった。
「えっ。」
「もうこんな時間。」
と五人は、ビックリ。
「さて、夏休みの間ここにいるのだから家を案内してやる。」
そういっておじいさんは、さくらと五人を連れて家を案内しだした。
「ねえ、さくらちゃんて何年生?。」
ななかが聞く。
「六年生です。」
さくらがしずかに答える。
「じゃあ私たちといっしょだ。」
ななかが言う。
「ここがトイレ。」
「ここが風呂。」
「ここが台所。」
と、おじいさんは、どんどんみんなを案内していく。庭の近くの廊下でおじいさんが止ま
った。そして、おじいさんが
「ここが井戸。」
と言うと、達治につづいて
「井戸~。」
とみんながおどろく。
 その日は、みな疲れていたので寝た。
翌日
「起きろーーー!」
おじいさんのとんでもない声がとんできた。
最初に起きたのは、ななかだった。
そして、次々にみんなが起き始める。
「暑いなーーー」
とイクト。
達治は、疲れがまだとれないようで、まだ寝ている。
「起きろーーーー!」
とおじいさんがデカい声でいうと、とび起きた。
つづく

奇跡の夏休み!

どうでしたか。この作品は、かなり時間をかけて制作しています。達治も成長しましたね。このような経験によって。

奇跡の夏休み!

・いつも平凡な少年、達治が同級生5人といっしょに過ごしたサイコーの夏休み。 ある日子供たちでキャンプ場に行く事になった。でもキャンプ場は家事に正夫のお父さんは、無事だったものの、おじいさんの家に泊まることになってしまった。その後いろいろな経験をつみ成長していく5人を描いた作品です。 とっても、感動したりするかも・・

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 冒険
  • 成人向け
更新日
登録日
2013-07-22

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