検索不能

「なんかわたしね、アンソンなんとか、とかいう病気らしいんだけど。」
 週に一度の実家への電話で、わたしは母にそう告げた。土曜の朝のことだった。
 ええっと、母が、受話器の向こうで素っ頓狂な声を出す。
「知ってる?なんか、しばらく前にずいぶん流行ったんだって。」
「知らないの、あんた。アンソンでしょ。」母が、半ば裏返った声で、言った。「大変な病気なのよ。死ぬこともあるって。」
「大丈夫よ。」自分が聞いたことすらなかった病気に母が異常に反応したことにいささか驚きながら、わたしは言った。「子どもや老人や、体力がない人が悪化させることがある、とは言ってたけど。」
「病院には、行ったのね?」ずいぶん切羽詰った様子で、母が聞いてくる。
「そう、熱が出て、二日間ぜんぜん下がらなかったものだから、一応、と思って病院に行ってみたの。そしたら、そんな風に言われて。」
「二日間。」低い声で、母が言った。「お医者様、発疹とか何とか、言ってなかった?」
「ああ、そうそう、数日のうちに発疹が出るようなことがあったら、すぐまた来なさい、命に関わることもあるから、って。」
 言われたとおりのことを、わたしは口に出してみる。
 命に関わる、と言われたからといって、別段焦る気持ちはなかった。まさかこの病気にかかった人がすべて死ぬわけじゃない。自分がまさかその一人になるなんて、思いもしてなかった。まだ若くて、人並みに体力だってある。医者だってそう思ったに違いなかった。別段深刻な様子もなく、能書きを読み上げるようにわたしにそのことを伝えたのだ。
「そうよ。子どもや老人って言うけどね、若い人も何人か亡くなったのよ。それで話題になったの。本当に知らないの?本当の名前が長いから、「アンソン」て呼ばれてた。確か、「はしかもどき」とも言われていたと思うけど。」
「それ、いつ頃のこと?」
「この冬から春にかけてよ。」呆れたように、母が言う。「確かに、このところはあまり聞かないみたいだけど。」
 今は九月だから、半年くらい前ということになる。アンソンにもはしかもどきにも、聞き覚えはなかった。
 テレビはあまり見ないほうだったし、仕事が忙しいときは新聞を読むのをサボることもあったので、世の中で起きていることが分からなくて母にバカにされたことは、これまでにも何度かあった。でもそれほどの病気だったのなら、騒がれる期間も長かっただだろうし、病院や行政の注意喚起もあったかもしれないから、自分がぜんぜん知らないのもおかしな話だった。
「で、発疹はないんでしょうね。」
「見当たらないみたいよ。」
「よく気をつけなさいよ、隠れたところに出ることもあるらしいから。」
「でも毎日体を隅々までチェックするわけにもいかないし。」
「そのくらいやらなきゃだめなのよ。背中の見えにくいところとかにひょっこり表れることもあるらしいわよ。熱は?」
 母は、医者のように、やけに効率的に質問を浴びせてくる。
「今日は下がってきたみたい。」
「平熱?」
「いや、微熱。」
「じゃあ、まだ油断できないわね。仕事には、まさか行ってないでしょうね。」
「うん、最初熱が高かったからね。で、昨日病院に行って休んだ。さすがにうつる病気だといわれたし、お医者さんがいいって言うまでは、しばらくお休み。」
「そりゃそうでしょうね。」どこか怒ったように、母が言う。「わたしが行こうか?」
「まさか、遠いのに。もうだいぶ元気なんだから。」
「油断しちゃダメよ。とにかく、よく休んで、栄養つけて、体力つけて。それで、どんなお薬もらったの?」
「薬?」そんなことにまで母が興味を示すとは思わなかった。「知らない、抗生物質かな。カプセルだよ。」
「なんてやつ?」
「名前なんか聞いて、分かるの?」いぶかしみながら、わたしは薬袋を探す。「ええっと、ダメル。ダメルって書いてある。」
 母が、大げさにため息をついた。
「それは、効かないのよ。」
 そんなことを言い出すので、本当に驚いてしまった。
「なんで、そんなこと知ってるの?」
「テレビでやってたわよ。新聞にも書いてあった。ダメルは初期症状を抑えるのに効いたから、効くと思われて最初処方されていたんだけど、ひどくなったものにはぜんぜん効かなくて、死者を出したの。その後、ハイメルという薬が効くことが分かって、処方されるようになったのよ。ハイメルはもともと、市販のトローチで配合されているものもあって、それが予防にも効くって言われたものだから、たくさんの人が買いに走ったの。」母が、滔々と説明してくれた。「お医者さん行って、ハイメル下さい、って言いなさいよ。」
「でも、医者がこの薬でいいって思ったんだから、多分大丈夫だよ。そんなにひどくもないのに、薬を追加で下さいなんて、言えないよ。」
「言えばくれるわよ。あんたが何も知らないことをいいことに、冬に備えて取っとこうとでも思っただけなんじゃないの。」母が言った。「薬屋さんでトローチ探してもいいかもしれないわね。普通の薬屋においてある、処方箋なしでもらえるやつもあるらしいわよ。ハイメル入りって言えば、絶対分かるわよ。」
 そうかなあ、とわたしは気のない返事をする。母を疑いたくもなかったが、あまりに自分が聞いたことのない話ばかりだったので、どこまで本気になっていいかもわからない。
「いい、ハイメル入りよ。発疹を見つけてからじゃ遅かったケースだってあったんだから、早めに手に入れておいたほうが、絶対いいから。」
 でも若いんだし、そこまで心配しなくてもいいと思う。心の中で、つぶやいてみる。
「何かあったらすぐ電話しなさいよ。」
「はいはい。」
 なんだかいつもよりもずっとたくさん母の声を聞いたような気がしながら、わたしは電話を切った。

 気にはなったので、わたしはインターネットで検索をかけてみた。
 ところが、「アンソン」も「はしかもどき」も、ぜんぜんヒットしてこない。病名のほうは、医者に言われたときも分かりにくかった記憶があったので、「アンサン」とか「オンソン」とかでも入れてみたのだが、やはりダメだった。「ダメル」や「ハイメル」は見つけられたけど、その中にもアンソンについての説明は微塵も出てこなかった。
やっぱり自分はからかわれたのではないか、と考え始める。そんなに世の中を賑わした病気なのに、ネットで過去のニュースがなにも引っかかってこないはずがなかった。それにやっぱり、自分がこれっぽっちも知らないなんて、考えにくかった。同僚や友達の間でも、その名前を聞いた覚えはない。
 翌朝、母から電話が掛かってきた。
「ハイメルもらった?」第一声がそれだった。
「いや・・ゆっくりした方がいいかと思ったから、昨日は出かけてない。」つい言い訳がましく、わたしは言う。「だって、インターネットでも見たけど、ぜんぜん見つけられないんだもん。自分では何も知らないのに、なにをすればいいのか、よくわかんなくって。」
「インターネットなんて、当てになるわけないでしょ。」母が怒った声で言う。
 そんなことないよ、と言おうとするが、母の剣幕に負けて言葉が出なかった。
「サボらないで行きなさいよ。発疹は出てないでしょうね。」
「ないと思う。」
「思う、じゃダメよ。ちゃんと見なさいよ。今日はちゃんと薬もらいに行きなさいよ。」
「病院閉まってるよ。」
「薬屋は開いてるでしょ。」幼い子を叱りつけるように、母が言う。「わたしが持っていこうか?」
「何言ってるの、遠いのに、わざわざ薬だけ持ってくるなんて。」わたしは言った。「分かったよ、今日は行くから。」
 母の厳しいチェックに耐えかねて、わたしは言われたとおり薬局に行ってみた。
 そんなに深刻な病気をほかの人にうつしてしまっては大変だから、もちろんしっかりマスクをつけて出た。
 日用品でもお菓子でも何でも置いてある駅前のドラッグストアで、商品の整理をしている若い男の店員に、「ハイメル入りのトローチを探しているのですが。」と囁くと、店員は恐ろしいものでも見るような目でわたしのほうを振り向き、「分かりました、少々お待ち下さい。」と逃げるように去っていった。
 「ハイメル入りのトローチ」は、どうやら存在するらしかった。そして店員は、「ハイメル入りのトローチ」で、マスク姿のわたしがアンソンという病気であることを見抜いたのに違いなかった。その幽霊でも見るかのような表情を思い起こせば、アンソンについて母が言っていたことはあながち間違いではないのかもしれない、と思った。
 店員が逃げ出してしまって、戻ってこなかったらどうしよう、と思ったが、さすがにそんなことはなかった。店員はしばらくして戻ってくると、「本当に申し訳ない」という表情で言った。
「すみません、品切れになっております。」
 そうですか、と、わたしは店を出た。自分の後ろで、心なしか、目に見えない緊張感がふっとほぐれる感じがした。
 少し離れたところに別のドラッグストアがあることを知っていたので、そちらにも行ってみた。
 そこでの反応も、さっきの店と似たようなものだった。
 トローチがない、と言われて、わたしは試しに、「アンソンの影響ですか?」と聞いてみた。店員は真剣な表情でうなずいて、「冬に向けて、早めに買われる方が多いみたいですね。」と言った。
 わたしが冬に向けて非常用に買おうとしているわけではないことは、わたしのマスクと、そしてひょっとすると顔色で、分かったのだろう。この店でもやはり、わたしは立ち去ることを望まれているような印象を受けた。
 スーパーの中の薬コーナーにも寄ってみた。でも、そこでも反応は同じだった。
 いい加減諦めて帰ろうかとも思ったけど、三つの店というのが母を納得させるのに十分かどうか分からなかったので、さらに遠いのを我慢して、もう一軒だけスーパーを回ってみた。
 でも、結局は無駄足だった。微熱のせいか、ひどく疲労感が襲ってきて、こんなに頑張ったんだからいいだろう、とわたしはようやく家に帰った。
 本当は、薬を確保しているのはドラッグストアやスーパーの店員たちなのかもしれない、とわたしは思った。あるいは、今ないことにして貯めこんでおいて、いよいよシーズンになってから高く売り出すのだ。若いわたしはきっと十分困っているようには見えなかっただろうから、わざわざ極秘のストックを出してあげようなどとは考えなかったのだろう、と、わたしは悪いように考えた。

 夕方、また母から電話が掛かってきた。
 薬買った?という確認の電話だった。
 わたしは、二つの薬局と二つのスーパーを回ったのだが、全部品切れだった、と、とても残念そうな声で説明した。
「言ったでしょ、深刻な病気なのよ。みんな、その薬が欲しいのよ。」母が、ため息をついた。「どうしたらいいかしらね。」
「明日熱が下がってなかったら、お母さんが言うとおり病院に行こうかな。微熱になってきたとはいえ、足掛け六日目になるから、あまりよくない気もするし。」
「そうねえ。」母は言って、それからも何度か、そうねえ、を繰り返した。「やっぱりわたしが行こうか?」
「いいよ、遠いんだから。お母さんにうつっても大変でしょ。」わたしは言った。「食事はしっかり食べられてるの。明日にはよくなってるかもしれないし。」
 母の電話を切った後、わたしは気になってもう一度インターネットで「アンソン」を検索してみたけど、やっぱり何もヒットしてこなかった。名前をもう一度母に確認してみようと思っていたのに、忘れてしまっていたことを、わたしはちょっとだけ後悔した。
 もう一度電話してみるほどのことではない気がしたので、放っておいた。今わたしが電話すれば、異常に母の心配を増長させてしまうに違いなかった。
 病名って意外とわかりにくいものなんだな、とわたしはぼんやり考える。医者にも母にも確かに同じような名前を告げられた気がするのだが、確信がもてなかった。わたしは一度もそれが書かれたものを見たことがなかった。薬の処方箋にも、薬の名前しか書かれていない。多分、病気が終わった後、職場に快復証明を提出するときになって初めて、わたしは書かれた病名を見ることができるのだろう。
 口で伝えられただけでどこにも書いたものがないものの存在というのはとてもあやふやで、それを理解し受け入れるのは、結構難しかった。症状としてしか現れず、目で見たり触ったりすることができない病気も、また、然りだった。

 翌朝目覚めると、ひどい気分だった。
 起き上がるのが億劫なくらい、体が重かった。昨日までは時間時間にはちゃんとお腹がすいたのに、今は腸も胃も、食道も、喉元まで、何かがしっかり詰め込まれているかのように重かった。
 熱が上がっていた。さすがに病院に行こうと思うが、ちょっと立つとめまいがするほどつらくなり、準備もなかなか進まない。
 着替えの途中で、発疹を見つけた。発疹は、昨日まで確かに何もなかった、左の腰骨の下あたりにあった。だけどその発疹をたどると、腿の付け根の後ろ側のところまで、細々と続いていた。
 わたしは、急に恐ろしくなる。腿の後ろ側の付け根なんて、鏡で後ろ姿を見ても影になるところだから、見落としていたとしても不思議はなかった。いつから発疹があるのか、痛くも痒くもなかったから、見当もつかない。
 発疹を見つけてからじゃ遅かったケースだってあったんだから・・・という母の言葉が、今更ながら、壊れたレコードのように頭の中に何度も響き渡った。
 わたし、死んじゃうのかな・・
 そう思うと、からだの中心から急速に冷気が広がっていくような感覚があった。
 今までに感じたことがないほどの、恐怖だった。心とか、脳みそだけではない。体が、手足が、五臓六腑のすべてが、恐れと心細さで震え始めるのだ。だけど、恐れや心細さ、という言葉すら、今の自分が抱いている感じをちゃんと表現しているようには思えなかった。一週間もすれば、わたしはもうここに存在しないかもしれなかった。ひょっとしたら、明日のこの時間かもしれない。今感じていることを感じる人も、今考えていることを考える人も、この世からはいなくなり、ただ無表情で無抵抗な死体だけが残されるのだ。両親が泣くことを思うとひどく心が痛んだけど、それより何より、両親が泣くことを哀しいと思う自分がもういないのだということが、哀しかった。
 思い過ごしだ、とわたしは思うことにする。自分が死にそうだとかいう幻想は捨てて、先ずは病院に行かなくては。
 ようやく着替えを済ませると、喉がからからに渇いていたので、水を飲むことにした。病院にたどり着く前に脱水症状なんかで倒れても困る。
 ところが、冷蔵庫でよく冷えた水を喉に流し込むと、胃が驚いて暴れ始めた。
 トイレに駆け込んで、嘔吐した。ようやく吐き気がおさまっても、わたしは憔悴してトイレの前に座り込んだまま、しばらく動けなかった。
 着替えたばかりのカットソーに、吐しゃ物が少しついてしまった。これでは、いつまでたっても出かけられないじゃないか、と絶望的になりながら、先ずは気分を落ち着けようと目を閉じてゆっくり鼻で呼吸しているうちに、わたしは意識を失った。

 インターホンの音で、目を覚ました。
 セールスに対応している余裕はないから、と身動きもせずに扉の向こうの人が去るのを待っていると、鍵が開けられるような音がしたので、驚いた。
 トイレの前からだとすぐ右手に見える玄関ドアを注視していると、ドアは外からがちゃりと開かれ、チェーンのせいで騒がしい音を立てながら、止まった。
「ゆきみ、いるの、開けなさい!」
その声を聞いたときの安心感といったら、なかった。雪山で遭難した人が自分に近づいてくるヘリコプターの音を聞いたとき、こんな気持ちになるかも知れない、と思った。
わたしは驚きと喜びのあまり、体がつらいのも忘れて立ち上がると、ドアに取り付き、おぼつかない手つきでチェーンを外した。
「母さん!」
ドアの向こうの母の姿が、そのとき、わたしの目には、母が神様か、そうでなくても危機一髪で駆けつけたマンガのヒーローのように、見えた。実際わたしの目は、熱と感動で涙をしっかり貯めていたから、かすんだ視界に映る母の後ろには後光らしきものすら見える気がした。こんなにありがたい助けを今まで得たことがあるだろうか、とわたしは心底思った。
「どうしてここに?」
「ハイメル入りトローチ持ってきたのよ。」きっぱりと、母が言った。
 ええっ?と言おうとしたけど、かすれ声が喉に引っかかったためか、驚きが大きすぎたためか、うまく声が出なかった。
「ちょっと、ずいぶん顔色悪いじゃない。まずこれ口に入れて。」母は靴も脱がずに手持ちのショルダーバックの中からトローチの箱を取り出すと、水色の丸いトローチをわたしの口に押し込んだ。
 何の変哲もないトローチだった。甘酸っぱくて喉がすっきりして、嫌いな味ではない。心理的効果だったのかもしれないけど、その味が、まさに体中の邪気を緩めてくれる気がした。
「でもどうしてまた?」
「トローチなかったって言ってたじゃない。都会はやっぱりダメね、と思って、あの後うちの近く探してみたら、あったのよ。郵送で間に合わなかったらしょうがないから、朝一番の飛行機で来たのよ。」
「お父さん、呆れてなかった?」
「まさか。娘のためだもん。」
 アンソンの重大さとハイメルの緊急性が、少なくとも二人の人間には共有されているものだったということを、わたしは知る。
「でも、これくらいで効くのかな。」わたしは、力なく言った。「発疹が出てたの。いつからか、分からなくて。」
「病院行きましょ。」母が言った。「タクシー呼ぶから。」

 母のおかげでわたしは無事病院にたどり着き、点滴をしながら一日病院のベッドに寝かせてもらい、そしてハイメルをたっぷり処方してもらった。
「危なかったわよね。お医者様は、自分がハイメルを最初から処方しなかった後ろめたさから、口が裂けてもそんなことは言わなかったけど。」母が、言った。度重なる警告にもかかわらずここまで容態を悪化させたわたしに対するお咎めは、意外となかった。
 家に帰ると、母がおいしい手料理を食べさせてくれた。病院で休ませてもらったおかげかハイメルが劇的に効果を表したのか、夜にはそれをちゃんと食べられるくらいまで回復していた。母にうつるのを心配したけど、トローチなめてるから大丈夫、と母は落ち着いたものだった。
 母は二日間わたしの狭いワンルームで一緒に過ごし、わたしが医者から快復証明をもらったのを確認してから、去っていった。

 さて、仕事に復帰してみると、みんなが当たり前のようにアンソンのことを知っているので、わたしは驚くとともに恥ずかしい思いをした。
 快復証明でやっとはっきりしたその病名は、アンソンダブル。アンソンではもちろんのこと、そのアンソンダブルでもインターネットで見つけられないことを実践して見せると、皆驚いていたけど、結局理由はよくわからなかった。わたし自身は密かに、わたしのような無知な一般人が、正確な情報を得られずに死ぬことを画策する、どこかのテロ組織の陰謀なんじゃないか、などと考えている。
そしてわたしはといえば、それからというもの、どんなに忙しくても新聞に目を通すことや、インターネットに頼りすぎないことに、以前より、そして多分ほかの人よりも、少しだけ気をつけるようになったのだった。

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  • 小説
  • 短編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-12

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