あぁ、勘違い、勘違い!

あぁ、勘違い、勘違い!

合っていそうで、実は大きな勘違い!
こんなことあるある‼っていう小噺を綴ってみます。
色んな人から聞いた実話に基づいて、
ちょっと面白、おかしく装飾しています。

その八を追加しました!当の本人は、真面目に勘違いしてるから、面白いんです。

その一  「今は、大航海時代?」

ある夏の日のゴルフ場で、急に雷が鳴り出しました。
避難所でお客さん同士、光っては、轟く雷の音に驚きながら、話出しました。
「いやー、ゴルフ場の雷は、怖いですね。」
その声に私の知り合いのYさんが自信あり気に
「大丈夫ですよ。ほら、あそこに羅針盤があるから」
その一言でみんなが振り返ります。
私は、苦笑しながら
「それを言うなら、避雷針でしょ?」
あー、勘違い、勘違い。

その二  「ありえない訃報連絡」

会社の朝礼で管理課長が社員のご家族の訃報を報告した時の話。

「昨日、Tさんのお父様が近親相姦で、亡くなりました。香典を希望する人は、12:00までに管理まで来てください。」
気づいた社員は目を丸くしましたが、あまりに真面目に話す管理課長に突っ込める雰囲気ではなく、朝礼は終了しました。
後ほど回ってきた訃報連絡には、
心筋梗塞としっかり書かれていました。
あー、勘違い、勘違い。

その三  「コンテナ!?が入る?」

セールス中、駅ビルが改装していました。先輩のYさんは、また、知ったかぶりを発揮します。
「またすごいビルが出来るなー。
場所もいいし、有名ブランドなんかのコンテナが入るんだろうな」
私に話しかけます。
私はまた来たー!と苦笑しながら、心の中で叫びました。
『先輩それを言うなら、テナントですよ。テ・ナ・ン・ト』
あー、勘違い、勘違い。

その四 「若い小娘がそんなこと言っちゃダメダメ!」

沖縄旅行から帰ってきたOさんがお土産を配っていました。
今年入ってきた新入社員のうら若きAさんが
そのお土産を貰って、笑顔で言いました。
「ありがとうございます。私、チンコスウ大好きなんです。」
その言葉に周りのみんなが驚いています。
その変化にAさんが気づき、
「すみません。うるさかったですか?」
と聞き返します。
そこに先輩社員がニヤニヤしながら、
「いま、なんて言った?もう一回言ってみて」
と言うと、Aさんは、
「いや、ただこのチンコス…キャッ、チンスコウです。
チンスコウが好きなんです。」
と真っ赤な顔で弁解するAさんも今では、
そんなことでは全く動揺しないお局様に
成長しました。
可愛かったあの頃が懐かしい。
あー、勘違い、勘違い。

その五  「日本最大級グループ会社」

営業朝礼で課長が自信ありげに話し出しました。
「昨日、セールスをしていて、気づいたんだが、まだセールス出来ていない会社があった。

至る所にあったのに、私も迂闊だった。

早速、新規チームで開拓して欲しい。その会社は、『ゲッキョクグループ』だ。」

全員キョトンとしていると

「みんな、気づかないか。街中の駐車場に、"空の月"に"極める"と書かれた看板があることを。月極グループは、相当手広く駐車場事業をやっているぞ。」
その後、課長は、部長に呼び出されました。そして、月極は、グループ会社でないことを知りました。
あー、勘違い、勘違い。

その六 「ホテルに象やキリンがやって来る?!」

「今年のディナーショーは、サーカスに決まりました。」
と企画チームから発表がありました。
それを聞いたMさんは、早速お客さんにセールスを始めました。
「いやー、今回ウチにサーカスが来るんですよ。多分、力いれてますから象やキリンも来ると思いますよ。ぜひ、家族で遊びに来て下さい。」
その話を信じて、ディナーショーに大金叩いて、やって来たお客さん。
Mさんもお出迎えして
「今日は楽しんでいってください」
と笑顔が広がります。
そして、隣にいる係員に
「おい、ところで象やキリンはどこで待機させてるんだ?」
聞かれた係員は何を聞かれているかわからずにいると
「今日は、サーカスが来るんだろ。象やキリンが見当たらないじゃないか」
係員は、
「今日は、コーラスグループのサーカスさんのディナーショーです。」
きっぱり言って、仕事に戻って行った。
今までの笑顔がサッと消え、Mさんは、生きた心地がしないまま、某然としていた。
程なくして、ショーが終わり、出てきたお客様に土下座したのは言うまでもない。
あー、勘違い、勘違い。

その七 「オーストラリアの観光地だって!」

会議にて、駅の改装工事が終わった事を報告した時の話。
「先月末で二年に渡る工事も無事終了しました。
これでやっとこの駅もバリアリーフができたので
お体の不自由な方も一安心になりました。」
またまた、自慢顔で知ったかぶりを発揮するYさん。
案の定、上司から突っ込まれます。
「おいおい、いつからここはオーストラリアになったんだ。
今回、出来上がったのは、バリアリーフじゃなく、バリアフリーだ!」

またまた、周りに笑顔を振りまくYさんは、憎めない人ですね。

その八 みんなコーヒーじゃねーよ!

高校の時、大人ぶって喫茶店に行って、タバコをふかしていました。
その日も男4人集まって、
「茶店でも行くか?」
ってことになりました。
席につきメニューを持ってきた
アルバイトのお兄さんは、ちょっと抜けてるなーって感じ。
そして、その予感は的中しました。

それぞれメニューも決まり、さっきのお兄さんを呼びます。
「すみませーん。注文いいですか。」
お兄さんは、伝票を片手にやって来ます。
「俺、ブレンド。俺はクリームソーダ。
俺も、クリソね。」
皆がそれぞれオーダーしたメニューを伝票に書くわけでもなく
ボーッと聞いているお兄さん。
最後に私が
「ウィンナーコーヒーね。」
と注文したら、そのお兄さん
「かしこまりました。みんなコーヒーですね。」
だって!
おいおい、違うって。誰がみんなコーヒーって言ったよ?

俺はウィンナーコーヒーだって。

さっきまでのオーダーどうしちゃったの!?

あー、勘違い、勘違い!

あぁ、勘違い、勘違い!

あぁ、勘違い、勘違い!

作り話?と思うかもしれないけど、全てが本当にあったお話。 一人で電車の中、笑いがこらえられなくて、恥ずかしいことにならないでください。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-29

Copyrighted
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  1. その八を追加しました!当の本人は、真面目に勘違いしてるから、面白いんです。
  2. その二  「ありえない訃報連絡」
  3. その三  「コンテナ!?が入る?」
  4. その四 「若い小娘がそんなこと言っちゃダメダメ!」
  5. その五  「日本最大級グループ会社」
  6. その六 「ホテルに象やキリンがやって来る?!」
  7. その七 「オーストラリアの観光地だって!」
  8. その八 みんなコーヒーじゃねーよ!