僕等の物語

人間関係を書いた作品です。

まだ、ダメ文だと思いますが、よかったら、読んでください。

毒林檎


「おはよう、りんご」

「…おはよー」

「うっわ、テンション低いな!だから、友達が出来ないんだよ~」

「大丈夫だ、君という、友達ならいるじゃないか」

「…そうだけどさぁ。友人として、心配してやってんだよ」

「心配ご無用です」

「……むぅ、心配してやってんのにぃ」

「………本、読むから」

「はいはい」

私、寺坂りんご。

これでもかってくらい、サラサラな長い髪の毛を耳にかける。

自分でも理解はしている。

私が冷たい性格だってことを。

けど、この性格で困った事はない。

友達もいる。

だったら、別にどうだっていいと思う。

どう生きるかなんて、その人の勝手なのだから。

「あ、サエ」

「なによぅ」

そんな私に、ご機嫌斜めっぽい友人の山本サエ。

「今日もまた、やっているの?」

「え?あぁ、あのこと?」

「そう」

「やってんじゃない?私、興味ないもん。りんごは興味あるの?」

「ないけれど、五月蠅いのは少し、困る」

「本に集中できないから?」

「うん」

「また、本ばっかりぃ」

あのこと、とはクラスで起きている虐め。

佐々木亜美さんと言う人が虐められている。

まぁ、彼女も悪いところがあるから、仕方がないといえば、仕方がない。

彼女は竹内里美さんと言う人の彼氏にべたべたしているのだ。

竹内さんにとって、それはイライラすること。

まぁ、それで虐めてしまうのも、短期というか、どうかと思う所はあるんだけど。

「ちょっと、佐々木!!!」

「なぁに?」

「また、黒部君ところにいったの?」

「えぇ、別に、やましい気持ちがあったわけじゃないよぅ?」

「里美に謝りなよッ」

「可哀想じゃん」

「え~?そぅかなぁ。だって、別にいいじゃない。亜美が黒部君と仲良くしたってぇ」

「なっ……ムカつく女だね!また、虐められたいの!?」

「え~?怖ーい、虐めとかしちゃうんだぁ。やだなぁ、亜美、こわぁい」

こんな調子だ。

まぁ、佐々木さんも強い人だし、本当にどうだっていいのだが。

「ねー、りんごちゃん、どう思うー?」

佐々木さんはいちいち、私に話しかける。

「…は?」

「亜美、怖いよぅ。虐めるとか、言ってるんだけどぉ」

「………だから、何ですか?」

「助けてって言ってるのぉ。本当に鈍いなぁ、りんごちゃんはー」

「………………貴方には助けなど、必要ないと思うんですけど」

「そうでもないよぉ?」

「では、私が助けたくないだけです。面倒臭い」

「やっだぁ!冷たい~」

やめてくれ。

本当に面倒くさい。

助けを求めるようにサエを見たが

サエは携帯に夢中。

どうせ、彼氏さんとメールでもしているのだろう。

私が本を好きなように、サエは彼氏が好きなんだろう。

僕等の物語

僕等の物語

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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-21

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