サイコパスの種 序章

>>>>シエル
あなたには憎んでいる人間がいますか?嫌いで腹立たしくて、今からでも殺してやりたいなんて言うやつ。
でも殺してしまったらその人間は楽になってしまいますよ。それであなたは満足ですか?
殺すよりきつい極悪非道なことができるものがあったらどうしますか?
そんなあなたにお勧めです。サイコパスの種
この種は・・・

小さな噂と大きな事件

俺らの高校時代、退屈でいつもつまらないせいかさまざまな噂が流れていた。
あの人とあの人が付き合っているだとか、先生がラブホに入っていったのをみただとか
ホラーだと呪いの言葉だとか、近所に殺人鬼がいるだとかそんな噂が。
その中でひときわ話題になっていたのが「サイコパスの種」の話だ。
サイコパス・・・社会の捕食者であり、異常人格者のことである。
そんなサイコパスになってしまうという種があるという噂である。
あるサイトで注文でき、嫌いな人間、にくい人間に飲ませるか、身に着けているもの、
持っているものに着けるとその人間がサイコパスになるというのだ。
でも、その儀式を早くしなければ、自分の周りで成長し、しまいには自分がサイコパスになってしまうという話だ。
正直、こんな話をしている人間がばかばかしくて仕方がなかった。

そんな高校時代が過ぎ、今日卒業して初めての同窓会が始まろうとした。
頭がハゲてよぼよぼになった担任の話を聞き終えて、今はフリータイムって感じかな。
開始してから10分もたたないうちに、陽気な男が声をかけてきた。
「おーい、そうっちー久しぶりだなー」
彼の名前は、藤堂楽功(とうどうらいく)ちなみにそうっちとは俺のあだ名である。
草古慎太(くさこしんた)という俺の本名の草という字を音読みにしてそうっちだそうだ、
誰が考えたのだか。
ちなみに藤堂は、高校時代に学級委員長をしていて、仕切るのがうまくリーダーシップに満ち溢れている人間だった。そのおかげか20歳という若さでゲーム会社の社長という半端ない奴である。現実にいるから恐ろしい。
「そういえば、そうっちって今何してんの?」なんでこいつと仕事の話しねーといけねーんだと思いながら一応「カウンセラーだけど」と正直いやいやいった。
「なるほどなるほど。お前にあってると思うよ」だってよ。どうあってるんだって話だよ。
そんなどうでもいい話をしているといきなり藤堂がこんなことを言い出した。
「そういえば、お前サイコパスの種って話覚えてるか?」意外だった。こいつもこの話を信じていない人間のひとりだったからな。
「今更そんな話かよ」「それが、もしかしたらその話マジな話かもしれないんだ」
正直、頭いかれてんじゃねーかと思った。仕事のストレスかなんかで頭のねじが飛んで行ったんじゃねーかってさ。
一応相槌をうっていると、いつのかもわからない新聞を片手にこんな話をした。
「高級住宅街で3世帯の家族すべてが殺されるという事件があったんだ。しかもその殺し方が残酷なんだよ。一人は内臓を引きずり出されていたり、バラバラにされて手首なんかが家につるされていたりだとかね。その犯人、殺人を犯した家で口からナイフを呑み込むようにして自殺してたんだってさ。」聞いているだけで気分が悪くなる話だった。
「それで、この事件があの噂とどう関係するんだよ。」「いうと思ったよ、じゃあその犯人誰だったかわかるか?」わかるわけがなかった。いつ起こったかも知らない事件の犯人なんて。
「うちの担任の子供だったんだよ」その答えははっきり言って思いつきもしなかった。
何せ担任の子供は、俺らよりずっと年下の男の子だったからである。
「どういうことだよ、その事件最近だったとしてもその子中学生か高校生ぐらいの年じゃねーか。そんな残酷な事件を起こせるわけがない。」完全否定した俺に対し藤堂は、
「だから関係があるんじゃねーかっていってんじゃん。あいつ女子に普通にセクハラしたり、俺らを棒で殴ってたりしてたから結構嫌われてたしね。だからあいつにつけられた種が息子にくっついたってことがあんじゃねーかって言ってんだよ」
ここまで信じ込んでいるこいつがバカらしくて仕方なかった。
確かに嫌われていたのは確かだが、そんな奇想天外なことがあるわけがない。
中学生ぐらいなら受験のストレスなんかで気がおかしくなったんだろうなんてことを考えていた。そんな俺に藤堂は、
「まぁ、いきなり信じれる話でもないよな。でも少し調べてみてもいいと思うぜ。お前の仕事的にも役に立つだろうしな。」何の役に立つんだよっていうツッコミを心の中でしながらその後も藤堂とのどうでもいい話を続けた。
同窓会が終わり二次会をするかどうか口論になっている連中をほっぽって俺はとぼとぼ家に帰って行った。一応明日のカウンセリングする客もいるし。少し藤堂の言っていた事件も気になったからな。
次の日、いつものように朝食を作って食べようとしたときある事件が目に入った。
「高級住宅街一家バラバラ殺人事件」

サイコパスの種 序章

というわけで、皆さん初めましてシエルと申します。。
これからぜひサイコパスの種読んでいただきたいですw
皆さんならサイコパスの種・・・使いますか?
使われた人間はどうなるのでしょうかね。
サイコパス、あまり聞かない言葉でしょうか。
イラストを描いてくださる方待ってますwwもしよかったら僕のイラストと作品画像を書いてほしいです。
ここで心理テスト
あるところにサッカーが好きな男の子がいます。そんな男の子にあるクリスマスの夜
サンタさんから、ボール、シューズがプレゼントされました。
でもその男の子は喜びません、なぜでしょう。

あなたの答えはなんですかね。ちなみにサイコパス・・つまり異常人格者だと・・・・・

サイコパスの種 序章

高校時代に噂になったある噂に挑む?お話です。 少年時代あなたはどんな噂が流行りましたかね。 コックリさん、口裂け女、人面犬・・・ちょっと時代が古いかなwww サイコパスの種というのはどんなものなんでしょうかね。 ちょっとひねくれたカウンセラーが挑む この話はフィクションであり、実際の事件、人物は関係しておりません。 少しグロテスクな表現が含まれていますので嫌いな方は避けたほうがいいです。

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-21

CC BY-NC
原著作者の表示・非営利の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC